118、ドラマ撮影 (1989年)平成元年 高校1年生
1989年高校1年生のある日、僕と三花ちゃんは某TV局にいた。
「「おはようございます!」」
番組収録する為に訪れている。
各楽屋を訪問して僕達は挨拶をして周った。
「本日はよろしくお願い致します。」
「よろしくお願い致します。」
ぺこりとお辞儀をする。
「こちらこそお願いしますね。」
大御所の方は喜んで挨拶に応じて下さった。
他に先輩、後輩、スタッフにも挨拶をして周り、好印象を持たれたみたいだった。
思えば6歳頃に歌手デビューして数えれば芸歴10年目。
だけど顔出ししてから4年目なのでまだまだ浸透していない。
それでも僕達の事を知って下さる方々が多く、各楽屋での世間話に花が咲いた。
「『ユー&ミー』のお二人がた、あなた達の活躍は聞き及んでいますよ。何かあれば相談して下さいね。」
とある大御所の方に励まして頂いた。
大御所の方々と言うと、将来大御所として一線に出て活躍するであろう俳優、女優の方々はまだ若手として頑張っていた。
「みかんさん、初めまして。貴女の活躍は聞き及んでいるわよ。ゆうくん共々頑張ってね。」
前々世でファンだったアイドルに言われて喜びで興奮した。
何しろあの頃はTV越しの遠い存在でこんなにも近くで話せるとは夢にも思っていなかった。
「はい!ありがとうございます。こちらこそ初めまして!この度はよろしくお願い致します。」
「よろしくお願い致します。」
またもやぺこりとお辞儀をする。
「とても喜んでいるわね。」
「はい、夢にまで見たファンだった方に逢えてとても嬉しく思います。」
「僕も同じでファンです。お逢いできて光栄です。」
「あら、ありがとう。私も新進気鋭の君達にあえてとても嬉しいよ。」
「「ありがとうございます!」」
「もうすぐ撮影ね。今日はよろしくお願いしますね。」
「「はい!こちらこそお願い致します!」」
まずは別室で台本の読み合わせが行われ、セリフの確認をしてから実際に動きを伴いながらの演技の稽古をした。
「いいよいいよ~。その調子、その調子。」
衣装は一般のセーラ服にアンダーウェアとして紺色のブルマを履いていた。
教室を舞台としたセットで僕らは今回わき役として参加していた。
着々教室でのシーンを撮影していく。
「はい、カット。順調順調。各自着替えてから次のセットに移動して。」
次は各自体操服に着替えての収録だった。
内容は体育の授業風景で、体操服とブルマに着替えた僕は注目の的となった。
セーラー服では余り目立たなかったが体操服とブルマ姿では幼い顔つきと低身長に反して大きく主張する胸部のアンバランスさが際立ちわき役ながら主役を食ってしまうような破壊力だった。
僕本人としてはわき役に徹して演技していたが、スポンサーや監督の意向により話の主要人物になり、カメラ映りも多かった。
後日、CMのオファーが数々と舞い込んできた。
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