117、水泳の授業 (1989年)平成元年 高校1年生
1989年某月某日、今日も女子更衣室で制服から体育の授業の為に着替えている。
今回は学校指定のスクール水着とスイムキャップだ。
前世の時と同じく在籍する高校には屋内温水プールがあり、1年中季節を問わず水泳が出来る利点が有る。
水泳の授業の為スクール水着に着替えるのだが、1限目と言う事もありあらかじめ僕は着込んで来ていた。
登校する前に念入りに下着の忘れ物が無いか確認をしてきている。
忘れてノーブラ、ノーパンで1日を過ごすのは勘弁したい。
着替え終わったら屋内温水プールに向かう。
向かった先で消毒槽で身体を清めてプールサイド周りにそれぞれたむろしていた。
チャイムが鳴り、体育講師が来ると号令をかける。
「全員、集合!」
ダダダダダッ!
「整列!気を付け!礼!」
「「「「「お願い致します!」」」」」
「今日は水泳の授業を行います。ではまずは準備運動から。では鏡原さん前へ。」
「はい!」
僕は前に出て、準備運動の見本を示す。
するとクラスメイト達も同じく準備運動をした。
「鏡原さん、もうそろそろいいでしょう。では順番にプールに入って。」
「「「「「はい!」」」」」
クラスメイト達全員がプールに入るのを確認した先生は、
「ではまずは25メートルバタ足で泳ぎましょう。」
「「「「「はい!」」」」」
僕が先導で25メートルをバタ足で泳ぐ。
その後をクラスメイト達が続いた。
「皆さん、どうでしたか?では全員両手を広げて間隔を空けて輪になってちょうだい。」
輪になるクラスメイト達と僕。
「では右足を前に太ももを水面に出して下さい。」
全員の右足の太ももが水面に出したのを確認すると、
「次は左足を浮かしてバランスを取って下さい。」
左足を浮かすとバランスが崩れる。
慌てて両手を動かしてバランスの調整をする。
それでもバランスを崩して後ろや前、横に倒れる人もちらほらいた。
「では姿勢を元に戻して、次は左足を上げて片足立ちになりなさい。」
皆その体勢を取ったところで、右足を浮かす様に指示がくだった。
今回もバランスを崩す人もちらほらいる。
「直れ!」
姿勢を元に戻す学生達。
「では2人1組となり、運動をします。」
運動内容は1人が水面ぎりぎりに腕を伸ばして少しずつ後退していく。
もう1人が交互に左右の足を上げて相手の水面ぎりぎりの手の平に触れながら前進する。
「えいっ!えいっ!」
「やあっ!やあっ!」
等々、掛け声が各場所で上がりにぎやかになった。
プールの半分程後退した所で腕出しと足上げの人を交代してまた後退する。
また大きく足を広げながら腰を落として前に出し両手で胸元に水をかき分ける動作をする運動をした。
今回は全員で順番に行い、25メートルを渡り切った。
そうこうする内に授業時間の終わりが近づいてきて、プールサイドに上がり整列した。
「今日はいかがでしたか?明日もプールの授業があります。」
「「「「「はい!」」」」」
「気を付け!礼!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
「解散!」
シャワーで身体を流し、目を洗う。
それが終わり次第軽くバスタオルで身体を拭いて女子更衣室に戻って制服に着替えた。
身体に残る塩素のほのかな香り。
気だるさも感じたが、こころ時良い時間だった。
念入りに頭と身体を拭く。
「わあ~三花ちゃん、いつ見てもナイスバディーね。」
「ありがとうございます。」
「こちょこちょこちょ。」
「きゃははははは。くすぐったい~。」
僕はクラスメイトにくすぐられて、思わず笑いが出る。
「あはははは、いい加減にしてください。皆さん早くしないと次の授業に遅れますよ。」
「は~い。」
そうして着替えが終わり、それぞれ教室に戻って次の授業に備えた。
閲覧していただき誠にありがとうございます。
m(_ _)m
面白い、続きが読みたいとお思いの方はお手数だけど、
下の星の所から評価をよろしくお願い致します。
面白ければ☆5を。つまらないとお思いの方は☆1を。
またそれ以外の方は☆4~☆2をお願いします。
またブックマーク、感想を記入していただけると多いに励みになります。
何卒よろしくお願い致します。
m(_ _)m