113、初代卒業生 (1989年)平成元年 3月中旬 中学3年生以降
1989年3月中旬、遂に中学校の第一回卒業式がやってきた。
「総代鏡原三花、貴殿は無事中学卒業する事をここに記す。平成元年3月〇日、おめでとう。」
僕は手を伸ばし卒業証書を受け取った。
パチパチパチパチパチ
沸き起こる拍手。
卒業式が終わり教室に戻る。
泣きくじゃる女子生徒。
それをなだめるクラスメイト達。
出会いがあれば別れも有る様に、4月からは各高校に進学するのでばらばらになる。
ホームルームの時間になり、卒業アルバム、各自への卒業証書、証書入れの筒が配られた。
最後に記念写真と言う事でクラス全員で写真に収めた。
それからそれぞれ帰宅して各自高校の合格発表の日を今か今かと待ち望んだ。
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今日は高校の合格発表の日、各高校に結果表が張り出されその合否の結果を学校に知らせると言う、
半ば同窓会みたいな感じになった。
「私、無事志望校合格出来ました!」
「おめでとう!」
「僕、志望校不合格だった・・・。」
「どんまい・・・。」
等々、元クラスメイトの喜びの声、悲しみの声が聞けた。
「そう言えば三花ちゃんと雄蔵さんは推薦合格していたんだよね?」
「はい、そうです。」
「私も2人と同じ高校に行きたかったな・・・。」
「ありがとうございます。離れるのはとても残念ですがいずれ同窓会とか開催してまた話しましょう。」
「ありがとう・・・。」
「そう言えば、卒業式に撮影した写真現像が出来上がってるらしいよ。」
「ならあとで貰いましょうか。」
続々と懐かしい顔ぶれと再会する。
卒業式からまだ数日しか経っていないがとても長い時間離れていたと錯覚させられた。
僕と三花ちゃんは前もって制服等の用意出来たが、皆は今日から準備しなくてはならない。
結果を元担任に連絡して早々に制服屋に行く方々が続出した。
「そろそろ僕達も帰ろうか・・・。」
三花ちゃんが言うと僕も、
「そうね、では先生、皆さんごきげんよう。」
「じゃあね、三花ちゃん、雄蔵さん、今後も応援してるからね。」
「ありがとうございます。」
そうして帰宅した後、私服に着替えて芸能事務所に行って今までお世話になっていた社長や音楽のレッスンの先生に挨拶した。
「三花ちゃん、雄蔵君、これからも勉強と仕事の両立頑張ってね。」
「「はい!頑張ります!」」
その後各種トレーニングをしてその日が過ぎた。
高校生活まで2週間余り。新調した制服を試着する。
新品の制服の生地の匂いと肌触りを堪能してから丁寧に折りたたんでしわにならない様にハンガーにかけて高校入学式を待ち望んだ。
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