表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

109/188

108、体育の授業について (1988年)昭和63年 中学3年生

 体育の授業の為に、教室で着替える。

隣のクラスと合同での授業だ。

女子は僕達の教室で、男子は隣の教室で着替える。


 「三花ちゃん、女子から見てもほれぼれするくらい立派な胸部をしてるわね。

それでいてくびれている腰、普通サイズのお尻、太ももも太くなく、カモシカの様に引き締まった脚。

どれもうらやましいわ。」


 「ありがとうございます。」


 「どうしたらその様なプロポーションになるの?」


 「歌って踊る為の体力作りに身体を鍛えているからだと思うよ。

自然と運動するから消費カロリーも高くなるからだと思う。」


 「その割には胸部が年々立派になるわね。」


 「そうなのよね。下着の買い替えが忙しいわね。」


 「確か何カップだったかしら?」


 「『P』カップよ。私の体格に合わせる為に特注なの。」


 「そっか~、三花ちゃんは市販のブラジャーでは合わないのか・・・。」


 「ええ、そうね。上下セットで3セット購入していて毎日とっかえひっかえしてるわ。」


 「制服や私服の選択も苦労するでしょうね。」


 「どうしても私のサイズはどれもこれも特注になる為お金がかかるわね。」


 「そっか~。大きいのは憧れるけど経費がかさむのか~。」


 「そうね、さあ着替えも終わったから体育館に行きましょうよ。」


 着替え中色々会話して授業が行われる体育館に向かった。

今日の授業はバレーボール。一クラス2チームに分かれている為合同授業で4チーム対抗戦で授業が行われた。


 サーブ、トス、スパイク、ブロック等々を駆使して白熱した試合展開が行われた。


 体育館の半分を僕達3年生女子のバレーボールの授業。

残り半分を学年は分からないが男子が体操の授業をしていた。


 時たま男子からの女子への視線、反対に女子から男子への視線があった。

お互いに体育の授業の内容が気になるらしく、僕にも視線がちらほらとあった。

自意識過剰かもしれないが、皆の視線を集めている。

そんな気がして無様な姿を見せられないと、奮闘した。


 授業が終わり、教室に戻り着替えをする。

胸の谷間等に汗で蒸れない様に念入りにタオルで拭き、ベビーパウダーであせも対策をした。

ブルマを脱いで、きんちゃく袋に入れて替えのブルマに履き替える。

制服を着用して着替えが終わった隣のクラスの子達は自分の教室に帰る。

 男子も続々と自分の教室に帰ってきて次の授業の準備に取り掛かった。


 「三花ちゃん、なんか顔ほてってるぜ。」

 良く観たら女子も男子も顔がほてっていた。


 「多分それは運動したからだと思いますよ。貴方自身もほてっていますよ。」


 「そうかい?顔がほてってるのは三花ちゃんだけではなかったか。」


 「ええ、そうよ。しばらくすれば元の顔色にもどると思うわ。」


 「そうだな。ではな。」


 「ええ、では。」


 1人のクラスメイトに言った通り、運動後なので身体が熱いがしばらくすれば元に戻るだろう。


 ≪雄蔵さん、体育の授業の調子はどうだったの?≫

 

 ≪三花ちゃん、今日はバレーボールだったよ。調子も良かったよ。君の方はどうだったの?≫


 ≪私達男子はグラウンドでソフトボールをしたわ。私はピッチャーで投げて、打っての活躍してたと思うわ。≫


 ≪そうか~。ぜひ三花ちゃんの体育の授業の姿見てみたいな。≫


 ≪今度担任の先生に頼んで男女混合の授業にしてもらおうかしらね。私も雄蔵さんの授業姿見たいからね。≫


 ≪それは良いね。昼休みにでも頼んでみようか?『善は急げ。』とも言われるからね。≫


 ≪そうね、雄蔵さんと私、2人で頼みに行きましょう。≫


 そうして昼休みになり職員室に向かい、担任の先生に男女混合の体育の授業をする提案を出した。

 『相談してみます。』


 という事になり、結果は後日知らされた。


 結果は、男女対抗バレーボールと言う事になり次の授業で行われる事となった。

 

 「さすがは三花ちゃん、雄蔵さん、お互いにどの様な体育の授業してるか関心があったからね。」

クラスメイトの女子に言われる。

三花ちゃんも男子達から、


 「やったぜ、女子と合同で体育の授業するのは小学生以来だぜ。雄蔵君ありがとうな。」

 

 「ああ、合同授業の提案ありがとう。」


 「どういたしまして。皆の期待に答えられて嬉しいよ。」


感謝の言葉を述べられていた。

そして翌日、男女混合での体育の授業が行われた。


 「きゃ~、○○君、格好いい~。」

 「雄蔵様~。」


 女子から男子に黄色い声援が上がる。反対に男子からも、


 「おお~三花ちゃん、可愛い~。」

 「俺達のクラスの女子はレベルが高いぜ~。」


 等々歓声が上がり盛り上がっていた。

男女合同の体育の授業が終わりアンケートを取ったら、再度合同授業希望が圧倒的であり後日開催された。


 僕達の合同授業の話が広まると、他のクラス、学年でも希望が増えて行き恒例の授業風景となっていった。


 やはり異性の視線があると緊張もするがお互いに気を引き締めて授業態度を見せる。

体育の先生方も初めは怪訝そうな顔をしていたが、張り合いを持って今まで以上にやる気を見せる生徒達の風景を目の当たりにして我が中学校では体育の男女合同授業は取り入れられていった。


 生徒会の会合で賛成多数で正式に合同授業が認められて、お互いに相手の授業内容や態度が気になる生徒達に好評であった。

 


 



閲覧していただき誠にありがとうございます。


m(_ _)m


面白い、続きが読みたいとお思いの方はお手数だけど、

下の星の所から評価をよろしくお願い致します。

面白ければ☆5を。つまらないとお思いの方は☆1を。

またそれ以外の方は☆4~☆2をお願いします。

またブックマーク、感想を記入していただけると多いに励みになります。

何卒よろしくお願い致します。


m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ