106、第一回校内合唱コンクール (1988年)昭和63年 中学3年生
1988年、中学3年生のとある音楽の授業で2日に渡って、生徒の得意な音楽を歌ったり、弾いたりすると言う内容の授業が行われた。
多くの人が色々な歌を歌ったり楽器を弾く中、僕はピアノでとあるゲーム曲を弾いた。
前もって著作権を考慮してメーカーに問い合わせしており、了解を得ている。
まずは元になる曲を弾いてからメインの曲を弾く。
そしてメインの曲の途中で曲調を変えるとあら不思議。
元の曲の調を変えただけでここまで変化すると言う事を披露した。
クラスの皆はゲーム中では何気なく聴いていたらしいが、僕が披露した事によりとても驚いていた。
前々世の僕はこのゲーム曲のCDが出た時に何べんも聴いていたが気が付かず、成人してからどこからともなくその曲調が変化している曲だと聞いた時は大変な衝撃を受けた。
ぜひとも皆に教えたくて練習しており披露する機会を待っていた。
演奏が終わると拍手が鳴り、「教えてくれてありがとう。」等、感想を貰った。
三花ちゃんもピアノを弾く。クラシックの難易度が難しいのを弾いていた。
演奏が終わるとこれまた拍手が起こり、それを聞いた三花ちゃんは満足気な顔をしていた。
「鏡原さん、素晴らしい演奏とても良かったですよ。」
音楽の授業担当の先生からお褒めの声を頂いた。
「「どういたしまして。」」
僕と三花ちゃんが返答する。
後はクラスメイト達の演奏、歌を聴く。
皆、練習して来たらしく素晴らしかった。
この授業の目的の一つとして、中学校分離後第一回校内合唱コンクールの混声合唱のグループ分けの
声色を聴くと言うのもあった。
僕はソプラノ、三花ちゃんはベースのグループ分けとなった。
共にリードボーカルの役目の様になり、クラスの歌声を引っ張った。
曲は今流行っている歌手の歌を用いた。
僕らの曲が使用されたのだ。
すぐさま、音楽事務所に楽曲の使用許可申し出をして了承を得たのち、音楽のレッスンの先生に四部混声の楽譜に書き下ろしてもらった。
作詞作曲家としてお忙しい中、来校してもらい練習の指導をしてもらった。
クラスメイト達はレッスンの先生が直々に教えてくれる。この様な名誉な事は無い。
とても喜び、そして一生懸命練習した。
授業が終わり、レッスンの先生が去る中クラスメイト達は一同、
「「「「「ご指導ありがとうございました!」」」」」
と僕と三花ちゃんが先導になりお礼を言った。
「じゃあ、今日教えた事をしっかりと覚えて練習に励んでね。」
先生が皆に言う。
ちなみに伴奏は作曲者直々に弾いて下さり、皆の士気が上がっていた。
この様な機会はもう二度と無いだろうと言う事を胸に皆精一杯練習していた。
そして時は流れて第一回校内合唱コンクールが開催された。
結果は堂々の1位に輝いた。
来賓として音楽のレッスンの先生も来て、僕達の練習の成果を聴いていただいた。
何とか先生への感謝と期待に応じる事が出来て良かった。
他のクラスの生徒達はなぜ来賓として来ていたかは分からない様であったが、僕と三花ちゃんの事を含めて、なにやら勘づいている人もいたらしい。
合唱コンクールが終了した後、特別に音楽のレッスンの先生のピアノ独奏が有り皆の耳を幸せにしてくれた。
アンコールとして、先生のピアノの伴奏の元、『ユー&ミー』の2人がステージ上で歌い、皆を沸かせた。
その今日の出来事は学校の伝説となり後世に語り継がれていった。
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