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blanket  作者: 璢音
第二章:非武装の武器
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勇者と祓魔師

○登場人物○


前回心向家を書くのを忘れました、すみません。


心向(こころむかい) 真希(まき)


心向家長男。

非常にポジティブである。


中性的な見た目と女の子のような名前から誤解されがち。


unarmed arm→耳につけるもの


心向(こころむかい) 政宗(まさむね)


真希の妹。

兄と対照的にネガティブである。


黒髪のロングストレート。

スカートも長い。


その見た目から「貞子」と呼ばれ、小さい子から虐められたというトラウマを持つ。


とても優しい子である。


unarmed arm→ネックレスについた………


輝生(きしょう)(しず)


少々強気な少年。

先生によく反抗するが、政宗や真希には反抗しない。


黄色い目、茶髪とチャラそうだが、反抗する前までは大人しかったりする。


unarmed arm→作者もよくやるアレ

ゲーム化がunarmed armの力…?


「どういう事ですか?」


セイラさんが静さんに詳しく説明を求めた。

確かにゲーム化と言われただけではいまいちピンとこない。


「例えば、さっきの喧嘩をゲーム化したとする。ゲームを作るのは俺だからシナリオ、能力値、ルールは俺次第。もう分かっただろ?」


自分に有利な状況に出来る…そういうことかぁ。


「…で、さっきの続きやるか?先生。」


ニヤリと笑いながら先生の方を向く静さん。


「…次、心向真希、政宗。」


先生は無視し、静さんは舌打ち。思い通りの結果にはならなかったみたい。

ちょっと気まずい雰囲気を変えるように、真希さんと政宗さんの二人が発表し始める。静さんは、気にくわないと言うようにそっぽを向いた。


「えっと…俺からだよね。俺のはこのピアス!力を何倍にも出来る優れもの!でもそれだけじゃない!」

「…で、私はこのロザリオ。」

「「能力は浄化」」


うわぉ…ハモってる…凄い。


「あっ、ちなみに~俺達名前で誤解されやすいんだけど…俺男だし、政ちゃんは女だからね?」

「お兄ちゃんは見た目も中性的だから…」


まぁ確かに政宗さんは黒髪のロングでスカートはいてるから女の子って分かるけど 真希さんは中性的で…初めて会った時は女だと思っちゃったっけ。政宗さんから聞いてビックリしたのを思い出してちょっと苦々しい顔になる。


「女装とか興味ある?」


璢娘さんが食い気味に言った。


「まぁ、政ちゃんを助けるためにやったりしたことはあるよ。」

「本当?じゃあ今度ーーー。」


私語は慎みなさいというように、先生が大きな咳を二回した。

璢娘さんは授業が終わったら話しましょうというと、その後は静かになる。


「政宗ってなんか聞き覚えがあるような?」

「気のせいじゃないですか?」


ケインさんとカインさんがそうやりとりをしているのが聞こえた。

マサムネ……特に引っかかるような事はないと思うけれど。


「マサムネマサムネマサムネ……。」

「人の名前連呼するのは良くないよ!政ちゃんがビビっちゃってる!!」

「ん?あぁ、ごめんな真希!」


がくがくと震える政宗さんを抱くようにして守る真希さん。

普段から凄く仲がいいのがよくわかる。


「そろそろ次にいってもいいか?」

「その前に質問!」


先生の問いに対して手をあげたのは、ケインさんだった。


「能力は浄化って言ってたけど、具体的にはどんな感じ?幽霊とかをぱぱーっとやっちゃう感じ?」


浄化と言われると確かにエクソシストとかが浮かぶ。

でも幽霊とかって信じていない人が多いし、それが能力って言われてもよく分からない人とかっているのかも。

ケインさんの場合はただ単に気になってるって感じだけど。


「浄化は浄化だよー。そういうのも出来るし、極端に言えば、泥水を綺麗な水にすることだってできるよ。」

「人の心の浄化もー…やったことがないけれど、出来るのかも知れない。」


それを聞いてどよめきが起こる。


思ってたのと少し違うけど、でも合ってる部分もある。

浄化的能力は型にははまらない能力なのかも。


「あ、じゃあ俺からも質問。真希は今浄化の他に力を引き出せるみたいなこと言ってたよな。それって他の人にも効果があるの?」


今度は紫綺さんが聞いた。


「多分自分にしか効果はないと思う。でも、自分になら結構色んな場所の力を強くできるよ。握力とか跳躍力とか記憶力とか。便利だよ〜。ただし、引き出せるのはひとつだけだから、他のにしたら元のはきれちゃうけどね。」

「じゃあ、記憶力をあげて何かを覚えたあとに違うもの…そうだな、トーク力とかをあげたら記憶力あげた間に脳に詰め込んだ記憶はどうなる?」


うー、なんか難しい会話をしてるなぁ。

真希さんののほほーんとした口調には似合わないかも。

紫綺さんが気にしているのは一体なんなんだろう?


「多分、元の記憶力で覚えられる範囲の記憶は残って溢れた分は忘れると思う。ただ、どこが忘れられるかっていうのはわからない。だから、詰め込んだ情報の中にも覚えてる項目はあるのかもしれないな〜。」

「元からあった記憶を犠牲にしてってこと?」

「そゆこと〜。」


えっと、まとめると器を大きくした分の水が多く入れられるけど、器が戻ったら水はあふれる。その水が新たに足されたものかどうかは分からないけど、その分ピッタリ減るってことかな?


便利なようで穴がある能力かもしれないなぁ。下手したら大事な記憶とかをなくしちゃうかもしれないってことでしょ?まぁ、記憶力の場合だけど。


「そろそろいいか?…よしじゃあ次は孤中!」

「…はい。」


孤中(こなか)さん。名前は緋威翔(ひいと)さんだったかな。


初めて会った時から不思議なひとだなって思ってたんだけど、彼はどんな武器を持ってるんだろう?

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