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blanket  作者: 璢音
再び戦いへ
77/139

マシンガンガール

【A班メンバー】


幟杏→ゴシップネタ大好きガール。今回の題名はこの子のこと。

セイラ→清楚系お姉さん。天使。

真琴→ちょっとアレな男のコ。今回はこのキャラ視点。

静→RPG大好きすぎる男子。


普段あまり絡まない四人(といってもセイラと真琴に関しては絡みあるけどね)が絡んだら多分こんな感じ。

「なーんかこうさぁ、もっと楽しい話は無い訳ぇ?恋バナとか恋バナとか恋バナさぁ!」


こちらA班。かなりカオスな状態です。

まず会話が中々成立しません。


「幟杏さんの話、聞かせてくれないかしら?恋愛のお話…私も大好きなの。」

「えーそれはぁ、静!アンタの話で我慢したげる。」


静はイヤホンしてゲームしてるのか、反応無し。それに対して幟杏がキレる。

セイラが和ませようと話を振るけど、あの子中々主導権を離さない。

セイラがわざわざ話を合わせてくれてるのにそれを分かってないんだな。


それにしてもなんで僕の席が一番セイラから遠いのかな?

聖夜がほくそ笑んでるのが脳裏に浮かぶよ。全く嫌な奴だなぁ。


「もー、シカト!?最低じゃん。話聞いてないとかー。」

「埒が明かないし、他の話題にしない?」

「えー、つまんな。じゃあ他の人の話でもいいからさ、ないの?そういうの」

「そんなの聞かなくても大体把握してるだろ。このクラスのはみれば分かるやつが多いしな。」


なっ、静の奴ちゃんと会話は聞こえてたのかよ!


「そりゃそうだけどさ、知らないことあったら面白いし、この会話が一番盛り上がるんだよ?まぁ、縁がなくて可哀想な奴もいるけどね。」

「それは自分の事言ってるのか。自虐も程々にしろよな。ウザがられるぞ。」

「はぁ!?何言ってんの!?あんたなんかに何が分かるっていうの!ゲーム内容から察するにモテる為に不良ぶったり強がったりしてるただの根暗なオタクのあんたに!」

「はっ、笑わせるな。そうやってムキになると図星だって悟られるんだぜ?」


売り言葉に買い言葉ってやつ?

煽り合いしてるしこのままじゃ喧嘩しだすんじゃないの?

静は手出ししなさそうだけど、幟杏は容赦ないし後先考えないからなぁ。

止めるべきか?いやでも、自業自得だし放っておくか。


「へっへーんだ。RPGで女子キャラ、しかもケモミミのコばっかりパーティーにいれて、ウハウハしてんの知ってるんだかんねー。どうせあれでしょ?妄想とかしちゃってるんでしょ?可哀想な奴だよね!そんな奴に想われるあの猫耳の女の子の方が可哀想〜。」

「あら、幟杏さんも知ってたのね。静さんが想いを寄せてる女の子のこと。」


会話から察するにノエルのことか。

ってセイラ、わざわざ確定させなくても……。こうなったら便乗して傷を抉っていくか。


「いやあんな服装とか耳してたら目立つし目にはいるだろ。勝手に解釈されてるみたいだけどよ。それとビースト系連れていくのは攻撃力が高いし俊敏の数値も高いからであって、別にそういう訳じゃない。女なのは女の方が装備の種類が多いからだ。その方が色んな戦術が使える。」

「あー、確かお前璢娘さんとも仲良かったし、舞踏会の時はシリキ?だっけ。そのキャラのコスしてたよな。あれはそういうことだったのか〜。」

「えっ、何々?シリキ様の話をしてる?」


ドリンクのお代わりを取りにきたらしい璢娘さんがこちらにやってきた。

空っぽのグラスをテーブルに置いて、ぐいぐいとソファーに入ってきて静の隣に強引に座る。

静が嫌そうな顔したけど璢娘さんは気にしていない。


「そういうお前は女装癖があって、おまけにお嬢サマに片想いしてて?その騎士(カレシ)に嫌がらせしようとしてる性悪な奴だったっけなー。」

「真琴ちゃんは細身だし似合うわよね〜。って静ちゃん、人を貶めるのは良くないわよ。自分の評価を下げてくだけだから。それより、またシリキ様のあれしてよ〜。」

「断る。」


なんで璢娘さんにフォローされてるんだよ僕…。ま、いっか。


「恋愛噺といえば、やっぱり月華ちゃんよね。」

「お相手は緋威翔だろ、確か。」

「月華ちゃんは純粋だし、叶って欲しいわよね〜。」

「え、まぁ、うん。」


緋威翔に恋していいことなんてあんまりないと思うんだけどな。

ほら、女子からの人気半端ないし、一種のアイドルみたいなものじゃん。

付き合い始めたりでもしたらファンに殺されるんじゃないの?

月華は別に嫌いじゃないし、あんな純粋なコが傷付くのは見たくないしな…。

出来れば諦めるか、嫌いになってくれればって思ってるんだけど。


みんなは違うのかぁ。


「あー。月華は無理。どうしても憎めないし、幸せになって欲しいって思う。むしろ、あの子が幸せになれなかったら誰がなれるのって感じ。」


ん?幟杏の事だからきっと酷いこと言うんだろうなって思ったけど、何か違った。

黒は白に弱いのはやっぱり同じなのかな。


「でも悪戯はしたくなるかな。邪魔したりね〜。ほら、恋愛には障害ってつきものじゃん?それで緋威翔がコッチにきてくれたら美味しいし、来なくても楽しいし?」

「あの子は幸せになるわよ。だって皆から応援されているし、緋威翔クンも月華ちゃんに優しいじゃない。それに……。」

「それに?」

「前世って言って、信じるかしら?あの二人には繋がりがあるから、ちょっとやそっとじゃ邪魔出来ないわ。」

「前世……。」


前世か。僕の席前世は一体どんなだったんだろう。

もしかしてあの夢が関係していたりするのかな?いや、あれはただの願望だよね。

じゃなきゃ困るな。あれがもし前世なら……僕は人間じゃない訳だし。

それにセイラも、今のセイラとは違ったし。でもあのセイラも僕は好きだな。


「前世なんて馬鹿らし。人生は一回きりだよ。」

「俺はあると思うけどな、前世。」

「私もあると思う。」

「私の前世、普通の人じゃないみたいだったけど、幸せそうだったわ。」


「はーいはいはい!この話は終わりー!」


流れが気に食わなかったのか幟杏が止めにはいる。折角盛り上がってきたところなのに、あのこは。


「次はゲームの話しよ。それなら静も参加できるでしょ?今の時代、誰でも一つくらいはゲームしてるよね?あたしは“ちこっとランド”とか、“太鼓の神々”とか、結構いろんなのやってるけど、皆は?」

「俺はRPGが主。以上。」

「えーと僕はそうだなー。“ぴよぽよ”とか好きかな。」

「私は乙女ゲーム好きとか好きよ〜。あと“動物の里”とか。」


幟杏がRPGと音ゲーとその他で、静がRPG、僕がパズルで璢娘さんは乙女ゲー。

結構みんなバラバラなんだね。


「私はBJとかポーカーとかが好き。」

「え。」

「BJってブラックジャック、だよな?」

「えぇ、そうよ。」


セイラ……君一人だけ何かが違うよ…。

皆機械を使うゲームなのに、セイラだけトランプでやるゲームなんて。


「意外よね〜。でもセイラちゃんこう見えて凄く強いのよ?璢夷と互角に戦ってたの、みたもの。」

「えぇ!?」


あの璢夷と?全知全能の奴と?うそだろ…。


他のメンバーも信じられないというように驚いている。

無理もないよね。駆け引きとか苦手そうだし。7並べとかやったら、出せるものはすぐに出しちゃいそうだし。そんな彼女が、よりによってギャンブル要素の高いブラックジャックとポーカーを…ね。


「思ってたのと違うけど、意外な一面が見れた気がする。」

「確かに。」


「さてと、私飲み物とりにいく途中だったんだわ。静ちゃん、シリキ様のやるってなったらすぐに教えて頂戴ね。駆け付けるから。」

「あー、はいはい。」

「じゃあ置き土産に次の話題でも置いていこうかしら。次は自分の必殺技なんてどうかしら?」


そう言い残して璢娘さんが去っていく。


必殺技…か。あまり考えたことがなかったけどあったらかっこいいかも。


「あたしはマイ・ワールドかな。静なら理屈が分かると思う。」

「シールド展開技だっけ?」

「そう。常時自分を電子シールドで守る技。ほら、よくあるでしょ?集中しすぎて周りに何か言われても反応しなかったりするやつ。」


ホワイトサイダーを飲み干して語る幟杏。


ゲームやってる静はこれに値するって言いたいわけか。確かにあるよねそういうこと。


「後はタイピングマシンガンとかあるよ。あたしと氷椏で効果が違うんだ〜。」


使用者によって効果が違う、か。

なら使用者の性格とかが反映されてるのかな?


「あたしが放つと言葉が刃というか弾みたいに飛んでって攻撃、氷椏は相手が使用する技・攻撃を相殺するんだー。打つ言葉によって効果も異なるんだよ。」

「相殺って事は、反対の力を当てるって事ね。なら氷椏さんは相手が使う力の逆の言葉を打ち込む…いえ、撃ち込むってことね。」


幟杏じゃ使えこなせなさそうだな、その能力。だから二人で効果が違うのか。それとも氷椏が攻撃したくなくてわざとそうしているとか?それだったら、氷椏は攻撃も出来ることになる。


「はい次!セイラね。」


ストローを持ってその先をセイラに向ける。なんて失礼な子なんだろう。

そのまま幟杏は飲み物をとりにいくようだ。


「幟杏ちゃんが戻ってきたら話すわね。その間に何か適当な物を頼んでおきましょうか。」


ウェイトレスを読んでピザとかサラダとかパスタを頼む。


頼み終わってウェイトレスが去った後に幟杏がオレンジジュース片手に戻ってきた。


「おかえりなさい。今、適当に食事を注文しておいたからね。」

「はーい。」


「じゃあ話すわね。私の武器はクマさんのぬいぐるみなんだけど、必殺技は残念ながらまだないの。クマさんを巨大化したりは出来るのだけれど、それだとちょっと意味合いが違うでしょう?」

「他に能力は?」

「後はクマさんでパンチしたりキックしたりする感じね。」

「うーん、難しいね。」


くまくまパンチとかくまくまキックとかどうもしっくり来ないしね。

それは仕方がないんじゃないかな。他に能力を使ってできることが増えたら必殺技もできそうだ。


「俺は幟杏と同じようなタイプの技だ。名前はつけてねぇけどな。人を自分の作った世界に閉じ込めたり、自分のステータスを極端にあげたり出来る。そうだな、ゲームマスターとでもいう名前にしておくか。」

「それって三次元の人を二次元に入れるってことだよね?その世界で起きたことってやっぱリアルに影響したりするの?例えば、ゲーム内でめっちゃ食べて戻ってきたら太るとか。」


これが影響受けないんだったらはいる意味もあまりないけど、その分中でやりたい放題出来るよなぁ。

使いようによっては凄い技だよ。


「影響はそこまで受けない。完全に影響しない訳ではねぇけど、効果は俺のゲーム内だけだからな。セーブしなければ二次元に行く前の状態からまたスタートする。」


「なんですって?」

「今の聞いたか、妹よ。」

「あの人たち、武器の話してたわよね…もしかして非武装の武器の…?」

「ここにいたら危ねぇんじゃねぇか?早く帰ろうぜ。」


完全に忘れてた。ここは普通のファミリーレストランだったんだっけ。

巷を騒がせてる犯罪の殆どは武器所持者による犯行だし、怖がられるのも仕方が無い。

でも僕らはちゃんと学校に行っているし武器は制御しているし、理性もある。

勝手に犯罪者と一緒にしないで欲しい。


「何かやな感じ〜。」

「仕方がないよ。怖がる理由だって充分にあるし。」

「でもこっちだって気分が良くねぇよな。ひそひそひそひそ陰口言われてよ。」

「きっともっと勉強して私たちがあの人たちを守れるようになれば、評価は変わります。それまで頑張りましょう?」


セイラ、君って本当に天使だ…いや女神だよ…!


それから僕の武器の話もし終えた頃、食事がやってきた。

お腹が空いた僕たちはそれぞれ好きなものを食べ始めた。


ピザやサラダなどわけられるものは取り皿にわける。

それ以外は各自の希望を聞きながら決めた。


こういうのは、温かい内に食べないとね。


食べてる間は皆食事に集中しているみたいであまり会話はない。

でも家族と食べている時と同じような安心感を感じた。



食べ終えたらどんな話をしようか、なんて僕らしくないけどちょっと思っちゃったな。

次回はB班。


え、真琴の必殺技の話は無いのかって?

あはは。それはですねぇ……あ、真琴の武器忘れた訳じゃないですよ!

まぁ理由ってものがあるとかないとか。


ごめん、忘れました←

書き留めてた資料が行方不明で割とやばい。

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