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色が示すは母の想い
緋色のテディベアにも関わるお話。
小さい頃母から聞いた話は、確か緋色と紺色のテディーベアを作って、それぞれ親友と大好きな人にプレゼントしたっていうものだった。
これだけ聞いていればのほほんとして終わるけど、実際ここに至るまでには沢山の黒い話や赤い話があった訳で。
僕は、それを知っている。
僕に“*******”がいる事、その人は僕と瓜二つっていう事。僕は他にも沢山知ってる。
彼は知らないかもしれないけれど、僕は知っているんだよ。
君が今何処にいるのか。君が今どんな人と時を過ごしているのか…。
僕はね、君の記憶に鍵をかけた。君が僕のことを思い出さないように。
君もまた、僕のことを知っていたはずなんだよ。
君は今、僕が誰なのかを探っているところ。
気づくまでそう時間は掛からないだろう。
だってもうすぐ鍵が見つかってしまうから。
頭のいい、彼に似た君ならすぐに謎を解いてしまうだろう。その時を、楽しみにしているよ。
真実を知った時、君はどんな表情をするのかな?
そろそろバレそうな予感。




