そこら辺の奴と一緒にしないで
どうも。学生としての最後の夏休みを過ごしているルノです。
しかし……時が経つのは早い事早い事。
去年の夏もこうして小説を書いていたっけ。
学生として過ごす年も最後になると思うと、頭に浮かぶのは過去ばかり……。
未来は見えないまま、不安を抱えて進む訳で。……ってまえがきで何話してんだろ。
では気を取り直して、本編にいきます。
粘土人間を撃退した私は、花菜美さんの元へ向かった。彼女は今、真希さん政宗さんによって怪我の治療を受けている筈だ。カインさんとともに。
二人の容体が心配なせいか、やはりいつもより早足になる。
保健室の前につき、扉を開こうとすると何やら真剣なトーンの声が聞こえた。多分、真希さんの声。
「なんで、君は武器を発動してしまったの?非武装の武器は何かを守る為に生まれるんだ。それなのに君は、発動した途端に男の人を傷つけた。彼はまだ病院にいるんだよ?君は責任を負うべきじゃないの?」
「真希やめなよ……!花菜美さんは今、弱ってるんだよ…!?」
心配そうな声で言う政宗さん。しかし、真希さんは花菜美さんを責めるのをやめなかった。
「君が……君が武器を発動した時に抱いていた感情はなんだった?君の武器は何を守ろうとしたの?」
「そ、それは……」
口ごもる花菜美さんに、真希さんが追い打ちをかける。
「君が彼を犠牲にしてまで守ろうとしたのは何だったの!?さぁ、答えてよ!!そうしなきゃ、この先どうしようもないじゃないか!」
普段のほほんとしている真希さんが、花菜美さんを叱っている。それは彼自身が納得いかないから。そして……花菜美さんを正しい道へ進ませる為の行為。彼は真実を聞こうとしているんだ。
「私の、プライド………そしてアイデンティティよ。あいつは私を侮辱した。こんなにも頑張る私を……!あいつは知らないのよ。私があの場に至るまでにどれだけ苦労し、勇気を振り絞ったのかを!!」
「花菜美さん……。」
「君は彼に何を望んでいたの?」
「私は彼に……一度でもいいから、可愛いって…一言言って欲しかった!最初に侮辱されたあの日から変わった私を認めてほしかった!私を最初から今まで知ってるのは、彼しかいなかったから……!!」
私は花菜美さんの心の叫びをドア越しに聞いていた。けれど、それはそうやって聞くものじゃないと思う。直接、感情をぶつけ合う方が花菜美さんの為にもなる。
そう思った私の手は、すぐさま保健室のドアに伸びた。
ガラガラという音と共に、ベッドの上で今にも泣きそうになっている花菜美さんと、真剣に花菜美さんを見つめながら椅子に座る真希さん。そしてそれを心配そうに見つめ立っている政宗さん、そしてそれを見守るかのように花菜美さんの隣のベッドで寝ているカインさんの姿があった。
「月華ちゃん…!」
「……ッ!」
咄嗟に目を逸らす花菜美さんに近づき、花菜美さんがいるベッドに座る。そして……
経緯を、全て知りたいと一言告げた。
真希さんも政宗さんも、カインさんも黙り見守る中、花菜美さんが出した答えはYES。
彼女は黙って頷いて見せたのだ。
それは真剣に花菜美さんの事を考えていると伝わった印。何より、花菜美さんも皆に知って欲しいと思ったのだろう。
自分がどれだけ頑張ったのか。
今まで言えなかった事を全て吐き出したい。そして、考えてほしい。
自身が現在に至る理由を。
そんな中の頷き(YES)だったのだーー。
今回はつなぎの部分なので、かなり短め。大切なのは次回のお話。
次話は花菜美の過去を巡る!
彼女が武器を発動した理由が明らかに。
花菜美編のタイトルがいちいちアレな理由も明らかに?なる予定(予定は未定)
では、次回もご愛読お願いします\(^o^)/




