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blanket  作者: 璢音
第三章:戦い
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部隊結成

 試合にまでなってしまった発表会は、私達の対戦が引き分けになった事で幕を閉じた。

 生徒達は疲労の為に一時授業を中断し、学生寮にて休憩をとることになった。私は自室にて冷と共にベッドで横になる。思い出すのは試合での冷の行動。思わずまた涙が出そうになってしまった。


月華「冷……有り難う」


冷「ひ~……」


 冷も疲れているのか、返事が弱々しい。その内に睡魔に襲われ、私達はそのまま眠ってしまった。



コンコン。


 ノックの音に反応を示さず尚寝続ける私達。少し経つともう一度ノックが聞こえたが、スルーした。とても眠かったからだ。


?「……入るよ?」


 誰かの声が聞こえたと思ったら、次に誰かが入室する音がした……入室!?

 慌てて私は起き上がった。誰だか分からない人(まぁ、クラスメイトなのは確実だが)が私の部屋に入って来ると知り、焦ったからだ。


月華「どっ……どなたですか」


 恐る恐る聞いてみる。既にドアの閉まる音はしている為、中に居るのは分かっている。


真琴「……真琴だよ」


 返事が返って来てとりあえず安心したが、入って来たのが異性だった事に驚いた。


月華「何か用事でs……」


真琴「集会があるみたいだから、急いで体育館に行って」


 そう言い残し真琴さんは部屋を去って行った。どうやらそれだけ伝えたかったらしい。他の人にも伝えに行く為、急いでいたのだろうか?

 私も伝言通り、急いで体育館に向かった。体育館は、まだ伝言が回ってないのか居ない人もいたが、殆どの人が集まった状態だった。


 体育館のステージ上には、この学校の校長らしき人が立っている。


「段々と集まって来ましたね。ではそろそろ集会を始めますよ」


 少しざわついていた体育館が静まり返った。校長はそれを見ると、話始める。


「ここに集まってもらったのは他でもない。今日から課外活動として、正しく武器を扱えない者の制圧を開始します」


 ざわめきが再び体育館を包んだ。抑制ではなく、制圧という言葉に何かを思ったのだろう。


「勿論、相手を殺すような事はしません。ですが、状況が状況なら実力行使を行うという事を理解しておいて下さい」


 校長先生の威厳ある一言に思わず息をのむ。でも薄々感じていた。いつかは実力行使で武器の使い方を誤った人々と戦うことになるだろうと。


「さっそく今日から部隊を結成します。教室へ戻りグループを作ってください。グループは任務によって変わりますが、とりあえず実力やチームワークを見るために、一度目は思い思いのチームで任務に向かってもらいますよ」


……つまり、様子見という事……。


 教室に戻り、先生がさっそくグループ分けをといった時には既にこの前の試合のメンバーで固まっていた。確かに一度チームを組んでいることから、機能しやすいというのがあるのだろう。


先生「それでいいのか?」


 先生は私達に聞いた。私達の決意は固く、頷く姿が見える。私も頷いた。


「ではこれで決定します」


……任務……。

最近増えた「武器」による犯罪、暴力、破壊……それを私達が止めなくてはならないんだ。そう思うと急に心配になった。思わず服を掴む。


璢夷「緊張しなくて大丈夫だ。仲間も居るしな」


緋威翔「そうですよ。もしもの時は助けますから安心して下さい」


 皆が居るから、頑張れる。何処かで聞いた言葉が浮かんだ。確かにその通り。私は、皆と共に武器の暴走を止めてみせる。冷も分かってくれる筈。……私は負けない。

これから先、戦闘シーンが多くなるかと思います。

……といっても、苦手なんですけどね。

それと、克服編に入ります。

……うん、それだけです。

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