第一戦、Aチーム対Dチーム
璢夷「宜しく頼む。」
静「こちらこそ。」
うわー、輝生さん鎌田くんのこと睨んでるよー…怖っ!
モニターに映し出された人達を見ながら、私達は作戦会議をしている。
今は、双方の戦い方とかを観察…うん、そんな感じ。
どっちが勝ってもいいように、どっちのメンバーの戦い方も見なきゃ。
ちなみに、カインさんは審判の為にモニターが映す会場に居る。
カイン「ここは僕、カインが審判をつとめます。
…では…第一戦、Aチーム対Dチームの対戦を始めます。
ready go!」
その瞬間、一斉に皆一度後ろに下がる。
凄い緊張感…
…私達、後でこんなのやるんだ…不安だなぁ…。
ーAチーム。
璢夷「相手の大将は、輝生だ。宝石はあいつが持っている筈。璢娘と璢胡は、能力を知っている俺が相手する。」
…相手も中々の強敵だ…
あいつにゲーム化されたら元も子もない。
璢夷「次に聖夜だが、あいつは翼が武器だ。だから雷野、お前が担当だ。」
霧雨「任せて頂戴!」
璢夷「そして安西だが…、カメラに写らなくすればいいだけだ。ここは沙灑に頼む。」
沙灑「…分かった…。」
璢夷「最後に輝生だが、あいつのゲーム空間に入ったら大変だ。常に注意しろ。唯一抜け出せる美麩が担当だ。」
美麩「了解。」
璢夷「最後に藤田は、美麩の空間でアレを頼む。これが一番重要だ。」
紫綺「楽勝。」
ー…一方、Dチーム。
輝生「とりあえず、俺が宝石を持つ。向こうのボスは、鎌田だろ。そこを集中狙いしよう。」
聖夜「あのさー、俺、団体行動苦手だから、一人で行く。」
輝生「あっ、ちょっ…!待てっ!!」
ちっ…!
団体行動が鍵なのに…!
全く。
千佳「私達はどーすんの?」
輝生「俺が戦ってる間に、璢夷を狙え。二人で俺とあと一人と聖夜で残りを抑える。」
千佳「じゃあ、姉妹の方が良さそうね。私とあんたで雑魚をやっつけましょ!」
輝生「あぁ。」
璢胡「お姉ちゃん、行こ。」
璢娘「うんっ。」
ーBチームとCチーム。
カイン「どっちが勝つと思いますか?」
トランシーバーで何とか通信を取りながら、チーム全体で話し合いをする。
月華「うーん…どっちだろう…。」
セイラ「戦力的には五分五分だよ。」
ケイン「後は、統率力だよな!」
緋威翔「Aチームに一票入れます。」
月華「じゃあ…Dチームで。」
セイラ「結果が楽しみだね。」
カイン「話を作戦会議に戻しますよ。」
緋威翔「次に戦う、B班は比較的平和なチームです。どこぞのチームのような、自分勝手な人は居ません。」
それ…思いっきり聖夜さんの事だよね。
カイン「リーダー的な存在は、恐らく真琴さんでしょう。」
成程…確かにそうかも。
緋威翔「ちなみに、はっきり言って政宗さんと真希さんは戦いません。」
それはどういう…?
カイン「能力が浄化な位ですからね、回復や補助しかしないでしょう。」
セイラ「なら、残りの三人が問題だね。」
カイン「はい、あの三人はどんな能力を使うか分かりません。気を付けて下さい。」
ケイン「面白くなってきたなぁ!」
うん、これで対策はバッチリだよね。後は実践でどうにかするしかない…!