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猫とのあれこれ  作者: 麻生あきら


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4/6

猫の健康管理表

 猫はよく吐く。

 毛を飲み込んでは吐き、食べ過ぎては吐き、飲み過ぎては吐く。

 

 いや、待て。

 よく吐いたのはお嬢様だ。

 キジトラは腎臓を悪くするまでほとんど吐かなかった。

 

 お嬢様は何かというと吐いた。

 食欲増進剤で唾液を飲み込んでは、耐えきれずに吐いた。

 そして毛玉をよく吐いた。

 毛玉ケアのごはんや、排出を促すジェル状の物を飲ませてもあまり効果がなかった。

 

 吐いた回数は病院に行く目安になる。

 急性腎不全などになると吐いてぐったりする場合があるからだ。

 

 私はある時、ネットで見かけた。

 猫の排泄の回数や、食事量を書き残しておくと良いという事を。

 

 おしっこ、うんち、ごはんの銘柄と給餌量、おやつの有無、備考欄。

 ひと先ずそれで、エクセルでひと月ずつ表にした。

 家に迎えてからさほど経っていなかった頃からだと思う。

 当時私は体を壊した後で無職だった。

 一日中、お嬢様と戯れていたので記入は楽だった。

 

 キジトラを保護してからは、表にキジトラと互い違いに記入できるように作り直した。

 途中、週五で五時間ばかり働く事になったが、何故かお嬢様とキジトラは違うトイレを使い分けていたので、案外記入は楽だった。

(うんちの形状と匂いが違ったので、これも見分けがついた)

 

 どちらもシニアになり、サプリメントを飲むようになった。備考にここからと矢印を書き込む。

 人間が飲んでいるサプリより高い。

 が、このモエギイガイのサプリ、ジャンプでまごつく様になったお嬢様によく効いた。 

 

 

 シニアになると何かと不調が出る。

 そんな時、問診時に病院でささっと取り出して報告する。

 もっと細かく書き残す飼い主さんもいらっしゃるようだが、我が家ではこれが限界だった。

 気になる事は備考欄に書き残すが、飲んだ水の量や、おしっこの量までは無理。

 

 キジトラが病魔に襲われてからは別々の表にした。

 お嬢様の薬の量が増えた頃、種類別に欄を増やした。

 薬を飲ませた後にチェックを入れる。

 飲ませる時間がバラバラなので、飲み忘れがないか一目でわかる。

 何しろ飼い主側の記憶力が怪しくなっている。年は取りたくないものだ。

 

 近頃は首輪とトイレが連携して記録してくれるものがある。

 いい時代になった。

 が、長年裸族だった猫に首輪は着けられない。

 よろよろ歩くお嬢様にそんな重そうなものは無理だった。

 

 

 

 ここ数年は、月末にGoogleのスプレットシートで同じ様に作って印刷した。

 お嬢様とキジトラの記録は全部残してある。

挿絵(By みてみん)

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