表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Infected Bremen ウ詐欺

作者: 雀蛤
掲載日:2026/02/19

重たい。


せっかく飼い主から逃げ延びたのに、今はかつてより重労働である。

なぜなら、毎日のように、犬と猫とニワトリとゾンビ化したウサギに踏みつけられているからだ。

そんな、鬱々とした日々を送っていたロバはある日、やつを見かけた。


チュパカブラである。


やつはこちらを仲間にして欲しそうに見てきた。


犬どもは思った。


スルーしようと。


だって、絶対自分たちの血を吸うし。

でも、ロバは声をかけた。


犬たちに、自分の苦しみがわかってもらえると思ったからだ。

自分は所詮、老いたロバだ。

だから、若い犬たちとは比べ物にならないほど、血はまずいことだろう。

だから、自分に被害はない。


ロバの予想通り、やつは犬と猫とニワトリ、そしてうさぎの血を吸い、けれど、自分の血は吸わなかった。


ロバは喜んだ。

犬たちの絶叫により、人間どもは逃げていったのだから。

上に犬どもを乗せなくて済むようになったロバは、もう、毎日がるんるんだった。


だから気づかなかった。


犬たちの姿を見るだけで、人間が逃げていくようになったことを。


ロバの仲間は犬とねこ、ニワトリ、チュパカブラと



ゾンビ化したうさぎである。



チュパカブラはゾンビ化したうさぎの血を好んで飲んでいた。


だから、いつしか、チュパカブラ自身もゾンビ化していたのである。


ゾンビ化したチュパカブラはもちろん、今まで通りに犬とねこ、ニワトリの血を吸った。


そして、いつしかゾンビ化していないのは血を吸われていないロバだけになった。


ロバは思った。あ、やべぇ〜と。


だから、逃げた。だってゾンビ化したくないし。


人間を追い払う術を失ったロバがどうなったかは誰も知らない。







感染したブレーメン

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ