Infected Bremen ウ詐欺
重たい。
せっかく飼い主から逃げ延びたのに、今はかつてより重労働である。
なぜなら、毎日のように、犬と猫とニワトリとゾンビ化したウサギに踏みつけられているからだ。
そんな、鬱々とした日々を送っていたロバはある日、やつを見かけた。
チュパカブラである。
やつはこちらを仲間にして欲しそうに見てきた。
犬どもは思った。
スルーしようと。
だって、絶対自分たちの血を吸うし。
でも、ロバは声をかけた。
犬たちに、自分の苦しみがわかってもらえると思ったからだ。
自分は所詮、老いたロバだ。
だから、若い犬たちとは比べ物にならないほど、血はまずいことだろう。
だから、自分に被害はない。
ロバの予想通り、やつは犬と猫とニワトリ、そしてうさぎの血を吸い、けれど、自分の血は吸わなかった。
ロバは喜んだ。
犬たちの絶叫により、人間どもは逃げていったのだから。
上に犬どもを乗せなくて済むようになったロバは、もう、毎日がるんるんだった。
だから気づかなかった。
犬たちの姿を見るだけで、人間が逃げていくようになったことを。
ロバの仲間は犬とねこ、ニワトリ、チュパカブラと
ゾンビ化したうさぎである。
チュパカブラはゾンビ化したうさぎの血を好んで飲んでいた。
だから、いつしか、チュパカブラ自身もゾンビ化していたのである。
ゾンビ化したチュパカブラはもちろん、今まで通りに犬とねこ、ニワトリの血を吸った。
そして、いつしかゾンビ化していないのは血を吸われていないロバだけになった。
ロバは思った。あ、やべぇ〜と。
だから、逃げた。だってゾンビ化したくないし。
人間を追い払う術を失ったロバがどうなったかは誰も知らない。
感染したブレーメン




