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P F doorway  作者: 我輩吾輩
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第二話 またやってきた

今日は悶々としたままだった。あの子はだれ?なんで絵画の中に?てかめっちゃ綺麗。


「気にしても仕方ないよな。」


「そうだよ氷空透。気にせずゆっくりお眠り。」


「そういうディーフェはずいぶん冷静だね。アシスタントAIにとってああいうのは日常なの?」


「違うよ。僕たちの管理する十三億のデバイスの中で唯一起こった出来事だよ。」


「すごいことじゃん。どうすればいいんだ。」


「大丈夫。僕の複合体たちの中で重点会議が行われているだけだから。」


「それって、大丈夫って言えるのか?」


「大丈夫だよ。さあ、お眠り。~~♪」


子守歌だ。そんなので眠るわけ。


「ぐぅ。」


「これからいろいろ起こるよ。氷空透。」






「イミト フォット スカインです。暇なので来ました。朝食を頂くわ。」


「おーい、おはよう。ディーフェだよ。」


「あら、昨日の使い魔の。お腹が減ったのだけれど、何かない?」


「ご飯なら氷空透が作れるよ。朝です!!起きてください!!~!」


「うぅ、今何時。」


「5時です!起きなよー。」


「早いわ!」


目が覚めた。なんて時間に起こしてくれるんだこのアシスタントAI。


「そらとさん?お腹が減ったわ。ご飯をよこしなさい。」


まじか、昨日の子だ。本当に来たんだ。てっきり、夢なのかと。


「名前わからないけどさあ、いきなり来てご飯よこせって失礼じゃない?」


「イミトだって。」


「じゃあイミィ。ご飯を作るのだって大変なんだよ。それわかってる?それでさ、何が食べたいの?」


「お任せするわ。あと、イミィって呼ばないで。」


「なんて呼べばいい?それと今日の朝食はみそ汁とごはん。主菜は鮭だよ。」


「イミト フォット スカイン公爵令嬢。早く作ってちょうだい。」


「すごい。ふつうに会話が成り立っている。」


米は昨日のうちに研いで炊飯器に入れておいた。けど、


「当然のように炊けてない。」


米、予約時間は5時半にしていたからね。仕方がない。


「あと40分程度待ってくれない?」


「いいわ、待ってあげます。でも待つからには、この私になにか対価が必要よ。」


「わかった。マットになる。」


寝っ転がる。


「なんの真似かしら?」


「俺の上に乗っていいよ。」


 ガシガシ


「ふっ、ディーフェ。暇な時間をつぶせる遊びを考えて。ぐふっ。」


「貴方、格下げね。これからは私の暇つぶしに付き合ってもらうわ。」


「喜んでっ。」


「……氷空透のためにも、二人のためにも早く遊びを考えないと。」






「散歩!散歩がいいと思う!」


「それでいいわ。」

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