遭遇戦、そして落下
割と早く書けました。タイトルの間違いに気づいたので直しました。
いきなり、降ってきたミサイルの雨。それは、街を容赦なく焼き尽くしていく。
「なっ、何でミサイルが!?」
僕の隣にいた和哉が叫んだ。叫びたい気持ちはよく分かる。僕も同じ気持ちだ。しかも、それだけじゃない。
「おい!あれを見ろ!」
別クラスの生徒が指を指した先には、マギアナイトが500機ほど飛んでいた。
「何で、マギアナイトがいるんだ!?」
「おかしいだろ!?」
「何で!?どうして!?」
みんなあり得ない状況にパニックを起こしている。でも、そんな余裕はない。
「こっちに来やがったぞ!!」
100機ほど、こちらに向かってきたのだ。
「全員退避ー!!」
急いで避けた場所にマギアナイトは着陸した。すると、隊長機らしき機体のパイロットが、「我々は、メルバイア王国第3師団所属のメルティーク隊だ。突然で済まないが、君たちには死んでもらう。」と言った。
いきなりの死刑宣告。それに文句を言える暇はなかった。
向こうは、「マギ・マシンガン」を撃ってきた。それを、まともに受けた機体が数秒で爆散した。それに、恐怖を感じた生徒がバスターソードで切りかかったが、凄まじいスピードでかわして逆に切り捨てられた。
「あり得ない。マギ・マシンガンには、ここまでの威力はないはず。」
美霊が冷静に見えるけど、驚愕している。
「あぁ、それにあれは、メルバイア王国の新型だ。」外見では分からないが、スピードが速すぎる。奴らのマギアナイトが、メーバルならあそこまでのスピードは出ないはずだ。メーバルのフレームであるクルガフレームは、パワー重視でスピードはかなり遅い。なのにあの機体は、パワーとスピードの2つがとても高い性能を発揮している。で、こういう相手に対する戦術は1つしかない。それは、
「4人1チームになって戦え!」
いくら性能が高くても、4対1じゃあかなわないだろ。さて、僕もチームを組むかな~。
「貴様、学生のリーダーか?」
何か敵さんの隊長が聞いてきた。
「まあ、そんなところかな。」
とりあえず見栄をはっておこう。
「ククク、クハハ、ハーハッハー!!!面白い。貴様のような指揮官は早く叩かないとな。お前達、こいつの相手は俺がする。絶対に手を出すなよ!」
「了解!!」
どうも、僕が1人で敵の隊長の相手をしないといけないようだ。こっちの意見も聞いて欲しい。
「いざ、推して参る!!」
侍かっ!というか、速い!?それなりに距離があったのに一瞬で詰められた。
「くっ!!」
ギリギリ防御が間に合ったけど、ラウンドシールドが割れてしまった。
「ほぅ。よく防いだな、俺の一撃を。」
「セツナ!?」
どうも、美霊が心配してくれているようだ。
「大丈夫だ!とにかく自分の身を守れ!!」
「貴様、騎士と指揮官の2つに向いている。・・・・名は何と言う。」
「セツナ、博宮 セツナだ。」
何故か、敵が名を聞いてきた。
「セツナ・・・か、覚えておこう。強き者よ。俺の名は、メルティーク・コルバだ。」
強き者と認められた。別にどうでもいいけど。
「では、行くぞ!!」
相手は全力で戦いたいようだ。なら、こっちもやるか。と、思ったその時だった。100を超えるミサイルが、僕に向かってきた。
「はっ!?」
突然のことに反応しきれず、左腕と右目が破壊された。
「おい!どういうことだ。誰がミサイルを撃った?!」
さらに、追撃してきた。僕は避けること出来ない。しかも、地盤が崩れたのか、僕は暗闇に落ちて行った。
「セツナ!?」
「セツナ少年!?」
美霊とメルティークさんの声を、意識の片隅で聞きながら・・・
次は2~3日後です。