番外1 食事事情、そして【赤い流星】と【漆黒の稲妻】
番外編です
ある日、僕の所に一つの報告が入った。それは、後輩からだった。
「先輩!!お願いします、どうか食料問題を解決してください!!」
「あぁ、ごめん。色々問題が多かったから、後回しになってた。しかし、どうするか?」
しばらく、考える。
「マスター。一つ提案が・・・」
セキが、話しかけて来た。
ちなみに、セキはあの後マギアドールの中に移した。でも、本当無駄に強くなりすぎてるんだけど・・・
「んっ?」
何だろう?
「食事は不可能ですが、食材を作る事は可能な装置がありますが、起動させますか?」
おおー、今の問題をサクッと解決できる夢の装置じゃないか!!
「あぁ、やってくれ」
「はい、では【破壊した物による再生食材製造システム】起動させます」
・・・何だろう、どことなくガン◯ムOOを感じさせるシステムだな。
そして、3時間後・・・
しっかり品質も問題ない安全な食材が1週間分手に入った。ちなみに、このシステムも僕の所有物らしい。
「食材が手に入ったのは良いけど、誰が料理を作る?」
僕は、無理だから他に誰かに作ってもらおう。
という訳で、募集してみた。結果、三人が、立候補してくれた。
「任せてください、先輩!!」
後輩のアズナ・シア。僕によくなついている娘だ。炎のように赤い髪が特徴だ。そしてついたあだ名は【赤い流星】。彼女はマギアナイトによる、高速機動による接近戦闘が得意だからだ。
「うん、料理は辛いのが得意だったね。よろしくお願いするね」
「はい!」
次。
「料理は得意ですわ。任せなさい、セツナ」
先輩のクイナ・レイトウ。僕が以前、趣味で作った回復薬【神の癒し】で助けたレオさんの娘さんだ。綺麗な黒髪が特徴だ。あだ名は【漆黒の稲妻】。彼女はマギアナイトによる高速機動による遠距離戦闘が得意だからだ。
「ええ、先輩の料理の腕は期待してますよ」
「任せなさい!!」
さて、次。
「友達が困ってるなら、助けないと!!安心してね、セツナ!!」
メリア。何でも、友達はこういうものらしい。
「あぁ、頼むぞ」
「うん!!」
さて、問題は・・・
「先輩!!助けてください!!」
ほらな。やっぱり、こうなるか・・・
「何だ、誰がやらかした?」
「もう、誰かがやらかしたって予測しているだと!?」
だってねぇ。そうとしか考えられないし・・・
「とにかく来て下さい!!すでに犠牲者が!!」
何だと!?
そして、現場に行ってみると・・・
「どんな大量殺人兵器が使われた?」
そこには、多くの屍があった。
「「「あっ、セツナ(先輩)!みんな急に倒れたんだけど!?」」」
うん君たちだからね、原因は。しかし・・・
「この料理はなんだい?」
そこには、血のように赤いラーメンと、宝石のように光っているムニエル。そして、アンノウンがあった。
「ねぇ、セツナ。ちょっとこれ食べてみて」
はぁ、食べたくないけど・・・仕方ない。
「じゃあ、いただきます」
まず、ラーメンから。何でかって?そりゃ、マトモな料理だったからだよ!!
モグモグ・・・
「かっらーーーー!?」
何だコレ!?想像を絶する辛さ何だけど!?水、水をくれ!
「はい、水」
感謝するぞ、アズナ。しかし・・・
「何を入れたら、こうなるの?」
「えーと、【エクスプロージョン・スパイス】を10束ですけど・・・?」
「アホかーーーー!?」
「ひっ!!」
何してるの、アホじゃないの?
【エクスプロージョン・スパイス】とは、別名【爆裂唐辛子】と言われている唐辛子で、普通の唐辛子の100倍の辛さを誇る代物だ。あまりの辛さに、政府が管理する物だけど・・・
「いやー、私【エクスプロージョン・スパイス】が大好きなんですけども、政府が管理しているからなかなか手に入らなかったんです。けど、先輩が作ってくれたので嬉しくて・・・。ダメですか?」
ヤバ、可愛すぎるんですけど・・・。
「はぁ、まぁお前が辛い物好きなのは、知ってたし。今度から、気をつけてくれよ?」
「はい!」
僕も甘いなー。しかし・・・
「メリア。何をしたんだい?」
「実は、お嬢様は料理を一回もした事が無いのです」
ラスイア、情報をありがとう。ちなみに、ラスイアは通信機の中から話している。
「でも、手伝いたくて・・・」
あぁ、ヤバい!!何かもう泣きそう!!
「気持ちだけでも、嬉しいからさ。泣くなよ」
「うん、練習してからまた挑戦する」
あっ、どうしてもやるんですね。今後の成長に期待しますか。
ちなみに、先輩の料理を食べたら美味しすぎて思わず涙が出てきた。
よって、船の料理長はクイナ・レイトウ先輩、副料理長アズナ・シアに決まった。
GWに少し書けると思います




