第8話 ウォーターズやっと上陸
〜ヴォクス王国宮殿〜
魔術師の1人が報告に来た
「作戦通りウォーターズはぬいぐるみの国の攻撃と勘違いしております。ですがこんな小さな作戦でよろしいのですか?」
「よいのだ、もうすぐであの国は壊滅するのだからなぁ」
「そうだな!ガハハハハハ!」
低い声を響かせて暗いカーテンから現れたのは筋肉ムキムキのグラ=セノラ軍曹だった
「あんな国なんか片手で潰してくれるぁ!」
〜ぬいぐるみの国宮殿〜
「昨日の事件の報告です!」
兵の1人が報告に来た
「偵察に行った兵によりますと海岸 周辺の野原は焼けておりさらに山が1つ消えたとの事です」
「ウォーターズだな」
飽きれた顔をして将軍達は行った。
「ウォーターズ?」
「ウォーターズは自分達が正義と思っていてよく俺たち将軍特にミミに勝負を挑んでくる奴でねロッキー長老も悩んでいるんだ」
「ふーん」
そんな話をしているといきなり街が騒がしくなった。
「なんだ?騒がしいなぁいつもの賑わいじゃないぞ?」
とフィーが宮殿の階段付近で街を見渡すと遠くから土煙を上げながらものすごい速さで近づいてくる。
フィーはそれをウォーターズだとすぐにわかった。
「ウォーターズがこっちまで来てるよ」
紅也は少しだけ身の危険を感じとっさに
「兵を集めて入ってこられないように防衛!」
だが防衛の準備が間に合わず
「邪魔だ邪魔だー!俺たちウォーターズが通るぜー!!」
「う・・うわぁぁー!」
あっけなく兵達はウォーターズを止められず吹き飛ばされてしまった。
「また来たのね」
ウォーターズと宮殿の中ですれ違ったロッティー先生とウサちゃん先生が同時に行った。だがウォーターズは聞こえなかったのかそのまま行ってしまった。
「ぜぇぜぇ・・やっと着いたぜ!」
息を切らしながらやってきた。
「あんた達何しにきたの?勝負はやーよ」
ミミが見下す様に言うが完全に無視。
「君たちがウォーターズ?」
「そう!正真正銘!俺たちがウォーターズ!」
するといきなり横に並びだした
「ウォーターズ1うるせー奴ウォータースペルワニ!」
「赤い拳で敵を砕くオーパー!」
「狭い所24時間ウッチー!」
「天才的頭脳で勝利へ導くシャチ&三日月!」
「巨大な体で敵を潰しちゃうジンベイ!」
「癒し系メンバーホジロー兄弟!」
「治療の速度約10秒バンドウ&スナメリ!」
「存在感のない大王イカ」
「・・・・・白ヒョウ」
「12人揃って俺たちウォーターズ!」
と戦隊風に言い切るとウォーターズの背後で戦隊物の様な爆音と共に爆発が起きた。
「お前らさーそんな事やって恥ずかしくないの?」
と紅也がウォーターズに問う
「うるせえ!恥ずかしくねぇ!それよりもにいちゃーん昨日はよくも俺たちが寝てる時に襲ってきたなぁ」
ワニが紅也の目の前に立ち怒りをあらわにする。
「昨日?昨日はヴォクス軍が攻めてきたから迎え撃っていたよ」
「あの国がこんな弱っちい国に攻めてくるわけねーだろぉ!」
ワニは紅也を睨み斬りつけて来てみんながハッとした瞬間ワニの動きが止まった。
なんとタボがワニの後ろから首スレスレに苦無を向けている。
「紅也の言っていることは全て本当だ。ワニそれ以上やると俺たち将軍はウォーターズを完全な敵と見なし今ここで倒すぞ」
他の将軍を見渡すと戦闘準備が整っていて流石のワニは降参し後ろへ下がった。
「へっ!どうやらこっちが騙されたらしいな。だが!これで勝ったと思うなよ!お前ら行くぞ!
「はーい」
ウォーターズは煙玉で消え去って行ってしまった。
「勝ったと思ってないし」
ミミが不満そうに言った。
〜 ぬいぐるみの国宮殿前〜
「ワニくんこれからどーしようか?」
「あー何も考えてなかったー」
ウォーターズのメンバー全員静かになってしまった。
「えーーーー!?」
「どうしようどうしようシャチ先輩!」
「落ち着いて三日月とにかくこれからどうするかウォーターズの本部長に連絡しましょう!」
「おぉ!ナイスだシャチ!」
そしてシャチがみんなの真ん中でデバイスで本部に電話をした。
「こちらウォーターズ本部です。本部長にですね少々お待ちください。」
「おう!本部長だ!」
いきなりデバイスからとても大きい声が聞こえてきた。
そして事情を説明し指示を仰いだ
「ふーんじゃあウォーターズ支部としてこのまま居ろ」
「え?でも?」
「命令だ・・・」
「は、はい・・・」
電話からの音声の威圧に了承してしまった。
本部長の威圧は様々な場所にあるウォーターズから恐れられているのである。
「で?どうだった?」
ワニくんが真っ先に聞く
「ここに居ろって」
「え・・・」
「なんで拒否しなかったんだよー」
「だって怖かったんだよー」
「まぁいいよまずは住む所どうしよう」
またウォーターズは静かになってしまった。