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一日練習小説日記  作者: はこがみっつ
6月
2/4

6月6日

「ふむ、どうしたもんかな」

目の前にいるのは子犬。

先ほど道でダンボールに入っているところを見つけてつい持って来てしまった。

なぜこうなったかというと仕事で疲れているところで見かけてしまったためだろう。

この子犬のもふもふ感、つぶらな瞳、いやもうすべてがたまらなくかわいい。

「ったく、どうしてこんなかわいいのに捨てることができるのか・・・」

そうつぶやきながら、子犬を抱き寄せ、頭をなでる。

子犬は、少しじたばたとして逃れようとするが、そこまで抵抗があるわけではない。

「ええと、まずはご飯か、何食べるんだっけ」

子犬に向き合いながら話すボク、もちろん答えてはくれないが。

「調べてみるか。」

スマホを取り出し、犬、食べ物と打ち込み調べてみる。

「へえ、結構色々食べるんだな、少なくとも野菜と果物はだいたいいけそうだ。よしっと、ちょっと待

っててくれよ」

犬を座布団の上に載せて、冷蔵庫へと向かう。

「ふむ、まあじゃあ、きゅうりとトマトと・・・ああ、あと果物も・・・」

軽く洗って子犬の元へ持っていく。

「さて、どれ食べる?」

と、ゴロゴロと前に置いてみる。

子犬はくーんと鳴いたあとで、バナナに興味を持ったようだった。

「お、これか?じゃあ・・・」

とっとっとっと台所へ行き、ちょっと処理をして犬の下へ差し出す。

「はい、どうぞ」

子犬は、そろそろと寄って行き、少し舐めたあとで少しずつ食べ始めた。

ボクはニコニコとしながらそれを見守る。

「でも、どうしたもんかー」

衝動に駆られて連れて来てはしまったが、この子犬の責任を取れるわけでもなし。

もっと冷静な判断ができたらよかったが今になってももう遅い。

思わずううんと唸ってしまう。

「ま、少しの間なら大丈夫だよな」

若干、考え事から目をそらして、今は犬を愛でることにする。

・・・


日が変わって次の日になる。

今日も仕事はある、行かなくてはなぁ、せっかく癒やされたのに行かなきゃいけないのは少し憂鬱だ。

いっそのこと風邪ということにしてしまおうか?

なんていうことも考えたが、冗談にしても悪い考えだと思い、考えを振り払う。

しかし、犬のことは心配だ、これまで飼ったこともなかったし、おいて行った結果どうなるかもわから

ない。

じっと犬を見つめる。

とりあえずまたバナナと水は置いておいた。でも、足りないかもしれないし、今まではそこまで鳴いて

いなかったが誰もいなくなってから鳴くのかもしれない。そう思うとやりきれない。

「大丈夫だろ、もし仮に何かあっても1日なら・・・」

そう自分に言い聞かせるようにして、家を出る。


うん、そう、大丈夫・・・。

しばらく歩いたところでそろそろ犬を拾った場所に辿り着きそうだった。

「そういや、飼い主さんはどう思ってるんだろうか・・・」

犬が居たのは小さい駐車場の端だった。そこにダンボールに入れられ置かれていた。

通りかかったついでと思い、その場所を見てみると人が居た。

「え」

「あ」

偶然目があってしまった。

「ど、どうも」

「ああ、いえ」

居たのは年をかなりとっていそうなおじいさんだった。

もしかしてこの人が飼い主なんだろうか。

「あの、もしかしてそこに捨ててあった犬ってあなたの飼っていた犬ですか?」

と伺う。

「いえ、私は飼い主ではないですが」

なんだ違うのか。

「私の知人が飼い主でした。」

「ああ、そうだったんですか。」

元飼い主の知り合いか・・・、ん?ああ、もしかして・・・

「もしかして犬を受け取りに?」

「ええ、実はそうなんです、その人に捨てたという話を聞いて最初は迷っていたのですがやっぱり犬が


かわいそうだから飼おうかと、ですが、来てみるといなくなっていました。」

「そうですか・・・実は、私が犬は連れて行きまして」

「やはりそうですか」

「ええ、ですがお恥ずかしいことに衝動に駆られて連れて行ったのはいいものの、正直あまり余裕もな

く困っていたところでして、よろしかったら貰っていただけませんか?」

「そう・・・ですか」

おじいさんは考えこんでしまった。

そりゃそうだ、自分でも勝手なことを言っていると思っている、責任も取れないのに連れて行ってあげ

く責任は取れないので飼ってもらえませんかなんて。

「いえ、飼うことは問題ではないではないんです。実はもう5頭飼ってましてね。とても可愛がってい

ますよ。ですが、もう身体もそう動かせないですからそこが心配なのです。」

「・・・」

「なので、もしよかったら一緒に世話をしてもらえませんか?時間があるときでいいので」

「えっ」

一緒に世話?

おじいさんはにこにこしながら。

「どうですか?もちろん犬は私の家においていていいですから。」

「・・・ほんとうに良いんですか?私にとっては嬉しい提案ですが」

「ええ、もちろんですよ。じゃあこれからよろしくお願いしますね。」

「ええ、よろしくお願いします。」

こうしてボクは、これからも子犬と過ごしていくことになった。

いつかは責任をもって飼うことができたらいいな。


2日目です。

今回書いたのは、子犬が捨てられていたらどうする?というテーマで考えて書いてみた小説です。

単純なシナリオでしたが大体4時間位かかりました。自分のタイピング速度の問題もありますが・・・うーん。

一日一話はだいぶ厳しい・・・それでもなんとか続けていけたらなと・・・

最低一週間で1話は・・・うん。

あと、短編で書こうとするとまとめやすいもの、主に現実物で考えてしまうのも難点ですね。

ファンタジーとか他のジャンルは設定をある程度考えないと厳しい。

とりあえず次回はなんとかファンタジー書いてみようかなと、今のところ思いついているのは今回から関連付けて植物と話すとかですかね。

じゃあ2日目はここらへんで終わりとします。

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