初恋の呪い
これは遺書です。
今までありがとうございました。
少しでも早く伝えるべきでした。
明日からの人生に後悔をしないように。
これからの人生に後悔しないように。
楽しいこと辛いことたくさんあると思います。
それでも負けずに生きてください。
さよなら、素敵な人生。
「変わらぬ愛を誓いますか?」
と、拙い声で言う。
「はい。誓います」
と、僕は言う。
その言葉を合図に会場が静かに盛り上がる。
「ずっとこれからもよろしくね」
と、壊れそうな喉奥から振り絞った声で、まるで機械的に言う。
-会場は、割れんばかりの歓声-
物語の結末を知っているかのように続く歓声。
自分が演じている役を奪われるぐらいの熱気。
『次のセリフは…?』
と、考える。
-「はい。もちろんです。姫様。」
何度も読みなおしたし、イメトレもした。
次のセリフはこうだ。
「何があっても、一緒に笑っていこう」
これが、この物語の「オワリはじまり」である。
かけがえのない時間を胸に刻み込んだだろう?
今日が終わるこの時間に何をするのか?
どのように時間を使うのか?時間を浪費するのか?
何も動かないと思うのか。今、動き始めたと思うのか。
新しい一歩を踏み始めるのは、いつも君自身だ。
これからも、ずっと、明日を夢見て歩んでくれ。
ここまで読んでくれてありがとう。
そして、友を大切に。
何気ない一言で救われただろう。
変わらぬ愛を注いでくれた人がいるだろう。
変わらぬ日常を繰り返してくれた人がいるだろう。
忘れずにこれからも。




