近所の公園にも宇宙は充満している
掲載日:2026/02/19
力が抜けた。
がっくりだ。
こんなひどい結果になるとは...
放心状態で歩いている帰り道。
自分の持てる力を使って全力で戦ったつもりだった。
時間をかけていろんな犠牲を払って取り組んできた。
こんなことになるとは。
泣きたいくらいの結末に笑えてしまう。
部屋に帰る前に近所の公園に立ち寄ってみたくなった。
そのまま部屋に帰ると泣き出してしまう気がする。
もうそんな歳じゃない。
夕暮れ時、公園は琥珀色に染まっていた。
光と色が織りなす景色に放心状態は絶妙な味になる。
ベンチに座って時間を過ごす。
どのくらいここにいるのだろうか?
わからなくなっていた。
ショックのせいで体内時計が少し狂ってしまっている。
琥珀色は地球の自転に身を任せ、静かに次の地点に移動してゆき、公園は夜の始まりを見せていた。
人々の焦る思いと、枯渇してゆく心をわかってくれているかのように、優しくゆっくり時間は流れる。
小鳥達も夜が来る気配を感じているのだろう。
仲間達に声かけしながら就寝の準備をしている。
草木も蟻達も1日の終わりを満喫しているように感じる。
近所の公園にも宇宙は充満していたのだ。
私は少しだけ息を吹き返し、ベンチからゆっくり立ち上がる。
薄暗くなった空を見上げて自分に言い聞かせていた。
夢は叶えるためにあるんじゃない!
夢は生きるためにあるんだ!




