82話 展望
「あんた、相変わらずおっかないわね。」
アンナが地面へ降りて全ての闇魔法を解呪し全裸となったアオイへ声を掛けた。
「アオイ、大丈夫ですか?」
ヒスイもマオと一緒にアオイの側に来ると竜の魔装を解放した。竜の魔装は一枚の金属板へと戻り、ヒスイは裸になった。。
「アンナ!あんたは随分と楽してたじゃない!」
アオイがアンナに文句を言おうと振り返って、そこにハイエルフがいることに気がついた。しかも男性のハイエルフが3人も!
「!!み、見た?」
ヒスイもマオもその場にしゃがみ込んだ。ハイエルフ達は気まずそうに後ろを向いた。その隙に3人は着替え小屋に飛び込み服を着た。小屋からでたアオイは、
「ヒスイ、マオ。あいつらを殺っちまうか!」
物騒なことを言ってヒスイに嗜められていた。
「ごめん、私の護衛に出てきてくれたの。もう、いないから。」
アンナが謝罪していたが3人はしばらくの間、放心していた。
その夜。
「アオイ、風の使い手の空間操作とアオイのブラックホールは何がちがうのですか?」
ヒスイが目をキラキラさせながら聞いてきた。
「あー、風の使い手の空間操作は同じ次元にある空間を操るんだ。なので違う場所に移動したり、空間をずらしたりできる。闇魔法の場合、違う次元へ飛ばすんだ。どこに行くのか?は私もわからん。」
ヒスイは首をかしげて考えていたが、
「ああ、そう言うことなんですね。」
合点がいったようで、納得していた。
「ワイバーンを支配下に置いたのは?倒しちゃったほうが早かったんじゃないですか?現に3体、倒しちゃってますし。」
アオイはニヤッと笑った。
「エルフ達の乗騎にしたら、空からも見張りができるだろ?」
ヒスイはうんうんと頷くと側のマオに声をかけた。
「ほら、アオイは色々考えているでしょ。」
「と言うか、何でマオがいるの?」
マオはヒスイの腕に自分の腕を絡ませて、座っていた。
「マオは裸で飛び回って恥ずかしかったんで理由が知りたかったそうです。」
マオはうんうんと頷くとアオイへペコっと頭を下げた。
「アオイさん、ありがとう。僕も裸で飛び回った甲斐があったよ。」
そう言うとヒスイに手をひらひらと振った。
「じゃあ、またね。ヒスイ。」
そう言うとマオは気配を断ち、大森林へ消えて行った。
「ハイエルフは恐ろしいなぁ。全然、気配がわからない…。」
アオイがボソッと呟いた。
「そうですね。あの3人のハイエルフも全然わかりませんでした。不覚にもアオイの裸を見られてしまいました…。」
「ヒスイだって見られただろ。」
「はい、でもアオイの裸は見られたくなかった…。」
アオイはヒスイの頭を優しく抱えた。
「ヒスイ、マオに敬語を使わないよね。」
「はい、友達になりましたから。」
「私にも使うの、、やめない?」
ヒスイはアオイを見て、しどろもどろに答えだした。。
「無理です。アオイはその…、す、好きな人で…。友達ではなく、、いやいや友達なんだけど尊敬していると言うか、、私の気持ちが敬語に現れていると言うか…、」
アオイはヒスイの頭を優しく撫でた。
「うん、わかったよ。ヒスイ。明日からも忙しいよ。今日はもう寝ようね。」
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