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74話 ヒスイの気持ちとアオイの気持ち

 アンナの開いた宴はとても楽しかった。天気が良く、暖かかったので外で焼きたての肉に舌鼓を打った。肉は大森林で狩をして獲れた野牛だった。

 上手に処理がしてあり、生臭が全くなかった。味付けに使われている香草がとても肉の味にあっていた。

 大森林で獲れた果実類を発酵させて蒸留した酒が振舞われた。とても香り高く、ヒスイはバールミンでダンスをした時よりも飲み過ぎてしまった。


(ああ、美味しいなあ。)


 ヒスイは心からそう思った。ふとアオイを見るとアンナに後ろから抱きつかれていた。ヒスイの視線に気がついたアルデイがヒスイの隣に座って言った。


「エルフは寿命の長い種族だ。ゆえに繁殖の為に異性で愛し合うという意識が低いのだ。なのでエルフの恋愛は性別に関係なく本当に好きな相手に向く。アンナはアオイの事が昔から好きだったからな。」


 ヒスイは合点がいった。ヒスイもアオイに惹かれていたからだ。


(もしかしたら私も闇の魔素のせいで寿命が長くなっているのかもしれない。だから同性のアオイに惹かれても違和感がないのかな?)


 ヒスイはアルデイにひきつった顔で笑いかけるとアオイとアンナのところへと歩みよった。


「アオイ、楽しそうですね。」

「おお、ヒスイ。あなたも一緒に座って。」


 アンナに勧められてヒスイもアオイの隣に座った。ヒスイもアンナに後ろから抱きつかれた。


「ちょっとアンナ。やめてよ。このハイエロフ。」

「うん、それは否定しないなあ。ハイエルフはその長い寿命を若い身体ですごす。だが長い寿命のため、繁殖しようという本能が欠落してるから、性欲は楽しみのために向かうのよ。」


 アンナはそう言いながらヒスイの胸を揉んだ。


「だからヒスイに手を出さないでよ。」


 アオイがヒスイからアンナを引き剥がす。


「ほらほら、アンナ。お酒飲む?」


 アンナは不満気な表情で酒を煽った。

 





 アオイとヒスイは酔ったアンナをアンナの部下に押し付けると当てがわれた部屋へ戻ってきた。


「アオイ、アンナさんに狙われてますね…。」


 アオイはヒスイの肩を掴んで言った。


「そうなの。昔から狙われてるの。何度か危なかったし。あいつ、テクニックがあるから厄介なんだよね。」


 ヒスイはアオイの肩を掴み返して言った。


「え、テクニックって…。何されたんですか?」

「いやいや、言い間違えただけ。」


 ヒスイがアオイに迫った。


「嘘はダメですよ。アオイ、こんな事されましたか?」


 ヒスイはアオイの耳朶を甘噛みした。


「あん。ちょっとヒスイさ…。」


 言葉を発しようとしたアオイの口はヒスイの唇で塞がれていた。そしてヒスイはアオイを優しく抱きしめた。


「あっ、ヒスイ…。」


「今日はアオイに意地悪します。大森林に着いたら意地悪して良いってアオイ、言ってましたよね。」



 そして地の魔法で下腹部に15cmほどの弾力のある棒状の物を作り出した。


「あ、あっ、待ってヒスイ!」

「嫌です。待てません。」


 ヒスイはそう言うとアオイを押し倒した


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