51話 目覚め
お読みいただき、ありがとうございます!「いいね」や「ブックマーク」を挟んでいただけると励みになります!これからもアオイとヒスイをよろしくお願いします。
王都からアルカディアを班長とする15名の"情報部"の精鋭がバールミン領都を目指していた。
だか、領都前の関所で思わぬ足止めをくらった。
「なぜこんなに時間がかかっている?」
アルカディア達は商隊を装っていた。パスは情報部が運営する実在の商会の所属となっているので、ある意味で本物だ。
「パスの確認にかなりの時間をかけているな。」
「アルカディアさん、大丈夫でしょうか?」
「我々には疑わしい所は何もないはずだ。時間はかかるだろうが、関所は何事もなく通れると思う。」
アルカディア班はここで3時間の足止めを喰うことになる。
「ヒスイ…。」
「アオイ、気が付きましたか!」
昼になる前にアオイは目を覚ました。
「痛みはありますか?」
「うん、やられちゃったね。」
ヒスイはアオイの手を握りしめていた。
「ヒスイ、ずっと手を握ってくれてたんだ。」
「はい…。」
ヒスイはアオイの顔を覗き込んだ。
「とても安心できたよ。こんなに良く寝たのは久しぶりだよ。」
アオイはヒスイの手を握り返しながら言った。
「心配かけたね。」
ヒスイの目から涙がこぼれた。
「本当ですよ。もう、離れるのは嫌です。アオイ。ずっと一緒が良いです。」
アオイはそんなヒスイの頬に手を触れた。
「うん。」
ヒスイは頬に触れているアオイの手に自分の手を重ねた。
「もうすぐ、光の使い手が来ます。それまでの辛抱です。アオイ、何かほしいものはありますか?」
「ああ、何でも良いから甘いものが飲みたいな。」
「わかりました。ちょっと待っていてくださいね。」




