31話 戦闘準備
オンジンとは明日の朝に待ち合わせることにした。
「ヒスイ、別の宿を取ろう。」
「そうですね。確かに嫌な雰囲気を感じます。見張られていますね。」
「よし、じゃあご飯を買って行こう。美味しいものは食べたいからね。」
「アオイ、私はバールミン名物の川魚をパンに挟んだやつが食べてみたいです!」
「よし、それを買って行こう!お酒も飲みたいけど今日は我慢かな…。」
2人はオンジンとは別の宿を取った。2階の部屋である。2匹のガモウ鳥はオンジンの泊まっている宿に預けてきていた。
「先ずはご飯を買ってこよう。ついでに周りを偵察しよう。」
バールミン領は内陸に位置し、川で取れる魚が美味しい。川魚を油であげ、パンに野菜と一緒に挟み、甘辛いソースをかけたサンドイッチが名物だった。2人は屋台でヤマメとイワナのサンドイッチを買った。
「かなりの数ですね。」
「そうだね。ご飯を食べたら移動しようか?宿に迷惑かけちゃうから…。」
「そうですね…。私、ちょっと試したいことがあるんです。」
ヒスイはそういうとポケットから拳大の石を取り出すと魔素を込めた。そして形を作り出し、
「ゴーレムです。小さいからミニレムですかね。」
小さなゴーレムを生成した。ヒスイはミニレムをカチャカチャと動かし、アオイに自慢げに言った。
「どうです!かわいいでしょ!」
「おおおー。すごいよ、ヒスイ!こいつであいつらをやっつけちゃおう!」
「はい、それじゃ早速。」
「いやいや、まだ動きだす気配がないから、ご飯を食べてからにしよう。」
「そうですね。私、お腹減っちゃっいました。」
「一度宿に戻ってご飯を食べようよ。私もお腹減っちゃったよ。」
その後、2人は宿に戻り、サンドイッチを食べた。魚のタンパクな味が揚げたことによって適度な油分を纏い、野菜と甘辛いソースとの相性がとても良かった。
「ふう。美味しかったね。」
「はい、とっても!」
「はー、このままお風呂に入って寝たいけど…。」
「しょうがないですね。」
「おお、集まってきたね。数は30くらいかな。訓練されているね。」
宿の周りは多くの兵士で囲まれていた。
「ヒスイ、先ず隣の部屋の4人をミニレムで無力化できる?」
「はい、可能です。」
「その後、宿の周りに集まっている奴らを突破して市場の広場に向かう。そこでやっつけちゃおう。」
「大雑把な作戦ですね…。」
「あまり強そうな奴もいないしね。よし、じゃあ作戦開始だ!」




