20話 風呂と覗きと。
2人はご飯を食べる前に風呂へ入ることにした。アオイが宿屋の店主に風呂に入りたいことを伝えるとすでにお湯が貼ってあるとのことだった。夕食前は風呂に入りたい客が多いらしい。すぐに2人はタオルと短剣を持って風呂へ向かった。刀は持てないが万が一があるので短剣は隠しもつ。脱衣所で2人で服を脱いだ。
「ヒスイはスタイルが良いなあ。」
実際、ヒスイは長い手足に細いのだが筋肉質な身体、大きくはないが形の良い胸をしていた。尻も引き締まっており、弾力があった。
「や、や、やめてくださいよ。恥ずかしいので。アオイさんだってスタイル良いじゃないですか!」
「ヒスイより胸は大きいけどねー。」
アオイもきれいなスタイルをしていた。均整のとれた乳房にはきれいな桃色の乳首がツンと上を向き、丸みをおびた形の良い尻に肉付きのよい足をしていた。何より無駄な肉の無い、引き締まった腹筋が素晴らしかった。ヒスイは改めてアオイの裸体の素晴らしさに目を奪われていた。
「ヒスイこそ、何よ。そんなに見ないでよ。」
アオイに言われてヒスイは我に帰った。
「す、すみません。あまりにきれいなので。」
ヒスイがはにかみながら答えると、アオイはそっとヒスイを抱きしめて、
「洗いっこしようか?」
耳元で囁いた。ヒスイはアオイのすべすべしていて張り付くような肌の質感に感動しながらもアオイの言葉に赤面した。
「や、や、いやですよ。私、先に入ってます。」
ヒスイの反応に微笑みながらアオイはヒスイの後を追いかけた。
「待ってよ、ヒスイ。冗談だから!」
湯船に入るとここ数日の疲れが溶けていくようだった。
「はあ、大きいお風呂はのんびりできて良いね。」
「私、アオイさんの家のお風呂も好きでしたよ。」
「あのお風呂は小さいからなあ。ヒスイと一緒に入れないじゃん。」
「そ、そうですけど。」
アオイはヒスイの反応にニヤニヤしていた。
「な、なんですか!」
「いやね、ヒスイがかわいいなあと思って。」
ヒスイは反応に困ってアオイに背を向けた。
「アオイさん!」
「うん、わかってるよ。こりゃ覗きだね。殺意が全くない。」
湯船に入りながら2人は人の気配を感じていた。
「これは護衛の坊ちゃん2人組だね。」
「そうですね。殺っちゃいますか?」
「何て物騒なことを言うんだよ、ヒスイは。」
「じゃあどうします?」
「見せつけてやろうぜ!」
「な、な、なに言ってるんですか!ダメです!絶対にダメです。」
アオイはニヤっとヒスイに笑いかけると、人の気配がするドアの方に向かって立ち上がった。タオルも巻かずに全裸で。
ヒスイが慌てて押さえようとしたが間に合わなかった。
「ダメー。私以外が見ちゃダメです!」




