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夏休み 九条先輩と三回目の水やり


ちょっと短いです。


―――――


 白樺湖からの家族での夏休みを終えた俺は、二日ほど家でのんびりした後、十八日金曜日に道場に行って稽古をした。


土日は美麗と一緒に図書館に行って感想文の元になる本を探して読んだ。

 二人で歩くと流石に目立つのか、図書館にいてもジロジロと見られるけど仕方ない。そして翌月曜日二十一日は、九条先輩と水やりだ。何も無いと良いのだけど。



 園芸部兼倉庫に着くとドアが開いていて丁度九条先輩がゴム靴を履いた姿でジョーロとリールフォルダを出している所だった。


「九条先輩、遅れてすみません」

「あっ、麗人。丁度良かった。今からやろうとしていた所、あなたもゴム靴履いて。枯れた葉や花を取らないといけないから」


 確かに今年の気温は高くて、相当に傷んでいる感じがする。

「分かりました」



 最初、いつもの様に校舎裏の花壇に入って、枯れた葉や花を取ってから水やりをした。三十分以上かかった。結構大変だ。

「この後は校門の傍の花壇ね」

「はい」


 校門の傍の花壇も同様の状態でこちらも結構時間がかかった。一通り終わると来ているTシャツが汗で結構肌にくっ付いている。


 ふと見ると先輩のTシャツも同じような事になっていて、体を俺の方に向けた先輩のTシャツからブラが少し透けて見えた。


 直ぐに目を逸らしたけど

「ふふっ、見たいの。いいわよ。倉庫へ戻ろうか」

「いや、俺はそういうつもりは」

 単に目の前に居ただけなのに。


前を歩く先輩の背中も結構、ぴったりと肌にくっ付いて、しっかりとブラのラインが見えている。相当汗かいたんだな。


 倉庫に戻ると

「麗人、枯れた葉と花を捨てて来て。私ここで待っているから」

「はい」


 俺は隣の校舎裏の焼却炉のプラスチックボックスに取った葉や花を入れると倉庫に戻った。ドアは開けている。


「先輩、戻りました」

「ねえ、着替えるから。中に入るそれとも外にいる?」

「何を聞いているんですか。外にいます」

「そう、残念だわ」


 ドアを閉めた先輩が五分位してドアを開けると新しいTシャツに着替えていた。

「麗人には二十五日の時、一杯見せてあげるから」

「あの、二十五日はプールですよね」

「そうよ。まあ色々有るでしょ」

 どういう意味だ?



 それからは二人で駅に向かうと

「麗人、お昼は?」

「家で食べますけど」

「ねえ、一緒に食べよ。目立つ事とか絶対にしないから」

「…………」

 信用できない。


「ねえ、本当に静かにしているから。ただ麗人と少しでも一緒に居たいの」

「本当ですか。もし目立つ事したらその場で帰りますよ」

「うん♡」



 駅の傍のファミレスは同じ高校の生徒がいる可能性が高いので駅向こうの喫茶店で昼食を摂る事にした。


 お客様が少ない事や高校生姿が無かったからか、先輩とは夏休みはどうだったという話をしながら昼食を摂った。勿論、海と湖での遭遇は話さなかったけど。


別れ際に

「麗人、私の事、九条先輩って呼んでいるわよね」

「はい、それがどうかしたんですか?」

「その先輩を止めてくれない?どうしてもしっくりこなくて」

「先輩は先輩ですよ」

「そんな事言わないで、ねえ九条さんって呼んで。ねっ、お願い麗人」

 どういうつもりなんだろう。別に先輩を付けようが付けまいがあまり関係無いだろうに。


「そんなに言うならいいですよ。九条さん」

「ありがとう麗人。嬉しいな♡」

 何が違うんだろう?


「麗人、二十五日は私の家の最寄り駅の改札に午前七時で良いかな?」

「そうですね。一時間半位掛かるので、その位で良いと思います」

 その後は、普通に駅で別れた。今日くらいなら普通に接する事が出来るんだけど


 明日は、誠也や健吾達とプールだ。楽しみだ。


―――――


 夏休みイベントまだ続きます。次は田所達とのプール、それに九条先輩とのプールです。

 でもどれも何事も無くは行きません。お楽しみに。


面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひ作品へのフォローとご評価★★★★★を頂けると嬉しいです。ご感想もお待ちしております。

宜しくお願いします。



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