表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒野をゆけ  作者: 一齣 其日
プロローグ
1/11

荒野をゆけ

 人類が大気圏を越え、星の彼方へと旅立っていく時代にあっても、彼らの娯楽は早々変わるものではなかった。

 特に、闘争の舞台はそうだ。

 人はどの時代にあっても、肉と肉とがぶつかり合う様を求め、汗と血が舞う様に高揚する。

 それは、地球から収まりきらなくなり無理やりに追いやられ、火星を新たな住処としながらも茫々たる荒野の開拓に従事するしかなくなった貧困に喘ぐ人々であったとしても、例外ではない。

 むしろ、火星に広がる燃えるように赤い空は、一層の闘争心を人々に掻き立てさせたのかもしれない。

 作り上げられた街々の一角には、必ずと言っていいほどにリングがあった。

 誰もが、日々の鬱屈とした空気を忘れようとリングに足を運んだ。

 そして、娯楽を求める人々と同時に、拳に意地と矜持と自負とを握り戦い続けなきゃしょうがない、そんな男達の姿が其処にはあった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ