表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

マシノ・カルベ

 タレスの第七居住ステーションに、タレス生まれのマシノ・カルべと言う青年が現れた。マシノがタレスに生まれたことは、タレスにとって最大の幸福であった。


 地球の日本島北海道出身の両親がタレスに着いてすぐに、マシノを産んだ。マシノが3歳になる頃、マシノの両親は、小惑星ウイルス性の疫病によって、命を絶たれた。


 マシノは、開拓使団会の会議において、その処遇が話し合われることになったが、会議では、大気がなく、食料も乏しく、タレス生まれでは、成人になるまで育たないため、居住ステーションから追放するべきという意見が多数派を占めた。


 居住ステーションから追放することは、大気発生装置のない大地へ放り投げられることであり、死を意味していた。


 開拓使長のヤマ・フルタは、会議では議長を務め、進行を優先し、意見を控えていたが、追放論が決まりそうになると決議せず、ただ、「タレスの未来はこの子に託されている」と述べ、多数派を退け、議長一存により、医師である開拓使長の家で養育されることになった。


 マシノは、開拓使長に引き取られた当初、痩せ細った少年であったが、スタディスポットに上がる頃には、地球生まれの子たちと変わらぬほどに育った。


 マシノが住む第七居住ステーションは タレス唯一の学習組織である、スタディスポットから1700キロメートル離れた場所にあった。


 マシノは遠隔授業を受け、基礎課程において、電子存在教師から地球時代の歴史や政治制度を学んだ。


 タレスが置かれている現状は、産業革命以前の生活でしかなく、タレスの生活水準を向上させるには、タレスにおいて産業革命を起こす必要を認め、上級課程に進んでからは電子工学分野を専攻し、通常は6年かかる上級課程を2年で卒業した。


 スタディスポットを卒業したマシノが取り掛かったのは、無人機による農業の効率化であった。


 タレスは、大気と水を得たものの、大地は痩せ細り、穀物は育たず、居住ステーションの周りしか開墾されていなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n6330hf/ https://ncode.syosetu.com/n6355hf/ https://ncode.syosetu.com/n0731hg/ https://ncode.syosetu.com/n6513hf/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ