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もう一つの世界ともう一人の俺

「お前ら ()()()()()()() ってしってるか?」


「なんだよそれ こっくりさん のパクリか? お前、こんな時間にグループ通話始めたから なんか面白い話でもあるのかと思って参加したのに、くだらん怪談話かよ・・・はぁ」


「くだらんとか言うなよ! えっと今通話してるのって誰いる?」


「おれ」

「おれ」

「私」

「おれ」


「おれー・・・じゃねーよ!名前で言え!わからんだろ!」


太一(たいち)

火成(かなる)

優奈(ゆうな)

太陽(たいよう)


「四人もいるのか?お前らもう夜の1時だぞ?暇人だな!」


「「「「お前に言われたくない!」」」」


「まぁそんなことより キョウボクさん の話の続きだ!」


このキョウボク キョウボク らうるさい奴は

石川 真奈華(いしかわ まなか)こいつは俺の親友で高校2年、性別は女だ。口調は完全な男だが・・・


容姿はかなり整っていてスタイルも良く運動もできる、しかしバカだ。とてつもないバカだ。大切だからもう一度言っておこう。こいつはバカだ。


しかも、こいつはオカルト好きで、昼休みやら放課後やらに俺を含め、色々な人に持ちネタの怪談話を披露する。正直ウザい。しかしそれ抜かせば、バカな美少女であるため男子は、自ら怪談話を聞きに行く人も少なくない。


そして俺の名前は 月島 太陽(つきしま たいよう) 高校2年生のなんの取り柄もない少しアニメや漫画が好きな男の子だ。


そして 太一・火成・優奈 も真奈華同様親友だ。彼らの説明はまた今度にしよう。


「キョウボクさんてのは、鏡の中に引き込まれ一生出してもらえないって言うのが一般的な怪談だ。」


「それ俺も知ってるぞ?もっと聞いたことのないような話をしろよ?おまえらしくない、、、」


タイチが言った。俺も同じことを思った。マナカの怪談話はそれなり面白く、誰も知らないようなマニアックな怪談を話すのに、今回早くありそうな話をしようとしてる。


「まぁそんなこと言わずに聞いてくれ。キョウボクは鏡のキョウと僕のボクって書くんだけどな、鏡の僕って言われてもわけわかんないだろう?私もな、キョウボクさんって言うワードは知ってたけど話が曖昧であまり興味がなかったんだがつい最近、キョウボクさんに会ったことがあるって言う奴が出てきたんだ!」


「は?そいつが言ってることをお前わ信じたわけ?お前詐欺にひっかかりやすいだろ?」


「詐欺なんて引っかかったことねーよ!私はそんな馬鹿じゃねー!」


「フンッ! お前が馬鹿じゃないとしたら俺らはなんなんだよ?天才か?それとも神か?」


「お お前いいやがったな!」


だんだんと言葉がヒートアップしてきた。


「ハイッ! 喧嘩はおしまい!」


ユウナが、タイチとマナカの喧嘩の仲裁に入った。

続けてユウナが言った。


「私は早くその続きを聞きな〜」


「しょうがないな〜 ユウナがそこまでいうなら」


マナカは、早くも機嫌を取り戻した。全く、なんてちょろさだろう。しかし、タイチはまだ怒りがおさまっていないようだったが、マナカはそんなタイチ無視して話し出した。


「それでな、そのキョウボクさんに会ったことがあるって言ってる人はな、3年前に、1度行方不明になったことがあるんだ!」


「「「「・・・・・・・」」」」


みんなは黙ってその話しを聞きだした。


「その人は3年前に行方不明になって、先月発見されたらしい。しかも発見された場所は、タイヨウ!お前の家の近くのコンビニのトイレの洗面所だ!」


一瞬、俺の背中が冷気にあった多様な感覚を受けた。


「マ・・ジ・・・・?」


「ああーマジだ!おおマジだ!」


「え? じゃあその人は2年以上は行方不明だったってことよね?」


「そういうことになるな」


マナカは続けて話した。


「しかもな、その人にはおかしところがいくつかあるんだ。まず一つはその人の筋力だ。その人は他の人よりも筋力が少し落ちてしまっているらしいんだ。まるで重力が小さいところにでもいたような体らしい。もう一つは字だ。その人の字は日本語なんだが、反対なんだ。まるで鏡に写したかのような字らしい。最後に、その人はおかしなことを言っているらしい。風の魔法ーだとか魔力がないーだとか」


その後もマナカの話は続いた。その話はにわかに信じられない話だった。


次の日の夜、俺はコンビニにいた。


「ったくよー!親ならしっかりと子供の食べるものぐらい用意しとけよ!」


今日、学校が終わり7時ごろに家に着くと、誰もいなかった。いつも出迎えてくれる、かわいい妹も文句ばかり言う母親もいなかった。電気をつけると、テーブルの上に一枚の紙がのっかっていることに気づいた。その紙にはこう書いてあった。


「今日から2日間、舞(俺の妹)と一緒にディ○ニーランドにいってきまーす!お金置いとくからコンビニとかで好きな物かってくいな」


「何が夢の国だコンニャローーー!」


つい店内で大声で叫んでしまった。


他の客の視線が集まってくる。店員にも睨まれ、逃げるようにトイレに逃げ込んだ。


トイレに入ったものの特に出すものもないので手を洗おうと洗面所に向かい鏡を見た。その時昨日のことを思い出した。


「キョウボクさんって知ってるか?」


マナカの声が頭をよぎる。


怖くなって逃げようとしたが、もう遅かった。身体がゆうことを聞かない、金縛りにあったような感覚だ。すると鏡に映る俺のが不気味にニヤケた。そして一人でに話出した。


「やっと見つけたぞ!そっちの世界の僕!こっちの世界にひとまず来てくら!話はそのあとだ!」


そして鏡の中の俺が一人でに動き出したと思ったら鏡から手が飛び出したそして僕の頭を掴み鏡の中にひきこんでいった。

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