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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
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88話 魔物と2度目の説教

女神もそろそろ、名前で呼んだほうが分かりやすそうですね……。

 私達は、パーティが再開され少し戸惑っている人達もいながら進んでいく。


 私とメイド達が作った料理は運ばれ……勿論私が作ったのは内緒よ? メイド達が怒られちゃうもの。

 婚約確定のパーティと共に、来た時の活気が戻った……が。


 納得行っていない人物とやらないといけないことがある。


 私は静かに、ノームに歩みより。


「メオドールさん、少し彼女を貸してもらっていいですか?」


「なっ! 人を物扱いみたいに!」


「いいよ、話をしたいのだろう?」


 ノームは講義したけど、私はメオドールさんの了承も貰ったので。引きずっていく……重いとは言わないけど、自分の足で歩いてくれないかしら……。

 会場の外に出ると。お爺ちゃんが居た。


「ほっほっほ、久しぶりじゃの」


「お久しぶりです、お連れしましたよ~」


「え? え? どういうことよ」


 私は、罪人とは言わないけど、自分のやったことを理解してもらわないと行けないから……どうなるか、ちょっと怖いけどね。

 お爺ちゃんは淡々と語りだした。


「お主、魔物を魅了して人間を襲わせようとしたじゃろ?」


「え、えぇ……」


「儂の部下じゃったんじゃよ、それを勝手に人を襲わせてはどうなるか分かるかの?」


 中々理解出来ないノームにお爺ちゃんも溜息が漏れた。まぁ正直な話、誰もこんなお爺ちゃんが魔王なんて思わないからね~。

 私が代わりに言おうと思って口を開けると、お爺ちゃんに手で静止された。


「……魔王って知っとるかの?」


「魔物の統べる王ですね……それが……」


「儂がそうじゃと言ったら……?」


 あ、これは怖い奴……笑顔と共に、奥に怒気が見えるよ。ノームもビクッてなって、顔まで青くなってる……ご愁傷様ね、自業自得だし、しょうが無いわね。

 このままだとヤバイし私は、助け舟だそうかしら。


「お爺ちゃんの言いたい事もわかります」


「そうじゃな、お主は一番知っておろう」


「ですが、殺す事は簡単ですけど、償う事が出来なくなりますので……」


 お爺ちゃんに私が言うと「ほっほっほ、儂が何時殺すと言ったかの」ととぼける様に言った。いやいや、私にも来ましたよ、殺せるほどの殺気が……。

 先程の殺気は無く、緩い笑顔でお爺ちゃんは言った。


「お主には、その魔術……かの? それを使って人を襲わせるのを禁止するだけじゃよ」


「は、はい~……」


「それにしても、元凶は知っておるのじゃろ?」


 私の方を見て、お爺ちゃんは言った。ノームは「え?」と疑問符を浮かべているけど、私の時もそうだけど……あの女神は本当にどうしよもないわね。

 そろそろ、女神が見つけてくるんじゃないかしら。


――マリアさん~、連れてきましたよ――


――は、離しなさい! 私が何をしたっていうの!?――


「あら、とぼけるつもり? 魅了の魔法を授けておいて、しかも転生者をほっといた女神が?」


「女神……様?」


「儂も一度見てみたいものじゃの……落とし前という意味での」


 女神が、あの時説教を垂れた女神を連れてくると、私はそれに嫌味たらしく言う。

 ノームはこの女神と喋った事無いのだろうか……お爺ちゃんは、殺気の篭った事を言ってるし。まぁ女神ならいいかな。


――し、知らないわよ! 私は悪くないわ!――


「なんてベタなセリフ……」


「女神様……あの時言ったじゃないですか、幸せになりたければ。ゲームの様にやりなさいと」


 ノームの言葉で私は確信した。この女神、ゲーム感覚で彼女を誘導したわね……。本当にどうしようもないわ……。

 明らかに私の女神も溜息ついているし……。元からこんな感じの女神なのかしら、私に付いたのがこんな女神じゃなくてよかったわ。


――悪戯バレて、説教されて引きこもって。回ってきた仕事を適当にやるなんて、クビにされても知らないですよ――


――うっ! だって、それでも上手く事が進みそうだったんだもん――


「顕現しなさい……今すぐに!」


 私は、女神達の会話に入り込み怒鳴る、それでも女神は渋ってると、溜息と共に2人の女性が出てきた。


――この子は相変わらず、仕事しないですからね――


「お疲れ様、さてと……今すぐ、ノームさんに謝りなさい。今日はそれで許してあげるわ」


――ご、ごめんなさい――


 意外と素直に謝ったわね。ノームさんは青く長い髪を揺らしながら、中学生くらいの女神に近づいた。

 見た目と同じく、考え方も幼いのかしらね……でも絶対私より年上よね。


「これからは少しずつ、お話どうかしら?」


――ノームさん? いいの?――


「いいわよ、だって私はやりたいこと出来ずに死んじゃったし。動ける体になれて嬉しかったわ」


 あれ? 口調が少し違うような……あんな喋り方は見栄を張りたかったのかな?

 お爺ちゃんは静かだけど……静かなのが少し怖いです。


「友情は良き事じゃ……しかしのこれとそれとは違うのじゃよ?」


――!?――


「お嬢さんがお説教しないのであれば儂がするかの」


 そう言って、お爺ちゃんは小さい女神を引きずって行った。ノームもこれには苦笑いしかできず……影が無くなる頃に「私達は、会場に戻りましょうか」と言った。

 私は中に入ろうと歩き、女神は戻っていった。そして聞きたかった事を私は聞いた。


「今、幸せかしら?」


「えぇ……とても幸せよ」


 ノームは笑顔で返してくれたので、私は笑顔でみんなの待つパーティ会場に入った。

次で5章終了となります! おまけをやってから。

6章入る予定ですよ!

次はこれからの話と国の行く末?

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