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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
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84話 道なりと会場の中

3人組……何か呼び名を考えようかな

 私達は馬車に揺られながら、会場となるハルデルト王国の王宮へ向かっていた。


 馬車の中は、馬側に3人組。反対側に私、ケルト、エンカの順に座っている。

 それにしても、3人組という印象しかないから。名前聞かれたり、言われたりしても……だれ? となりそうね。

 3人組の1人……えっと……ナルシストっぽい人、ハロルカかな? その人が茶化すように、言ってくる。


「ケルトさん、両手に花ですね」


「おい、ケルトさんは姉御一筋だろ!」


「そうだ! でも、エンカさ……様も負けてないっす!」


 あ、そういえば。この人達……マルズダマの人達に報告するの忘れてた。エンカも少し、残念がっていた。そうよね、後から聞いたことだけど。エンカもケルトさんの事が好きだったらしい。

 その日は泣き止むまで、一緒に過ごしたため。すぐに仲直り出来たのだ。あの場で何処かに行ったら、2度と仲良くできなかったかもしれない。


「ケルトさん……」


「えぇ……お世話になった人ですし」


「この2人は付き合い始めたのよ、婚約はまだにしても何時かは結婚するわ」


 わざわざケルトさんの確認取ったのに、なんで言うのよ~! こっちだって、心の準備あるんだよ? 少し悪戯の笑みを浮かべているから、確信犯ね!

 そんな抗議の目線を向けつつ、ケルトさんがこっちを見てきてしまったため。お互いに赤くなってしまった。


「「「姉御、ケルトさん末永くお幸せに!」」」


「あ、ありがとう……」


「もう、私の隣でお熱くしないでよね。こっちが惨めになるわ」


 私が赤くなりながらお礼を言う隣で、溜息をつきつつもエンカが少し微笑んでいた。

 そんな事を話していると、街の門まで着いてしまった。王宮まで馬車で行く事は出来ないので、みんなここからは歩いている様ね。


「「「会場はこっちですぜ!」」」


「それにしても、こんな大行列で良く被害とか出ないわね……その、犯罪とか」


「出来るわけ無いじゃない、ここは有数の防犯国家よ」


 そうなんだ、そういえば。テオドールさんの万引きもすぐに見つかって、追いかけられてたから何か特殊なのがあるのかな?

 私、戦闘したくないな~痛いの嫌だし、痛めつけるのも嫌。わがままだと思うけど……しょうが無いじゃない、好きじゃないのだから。

 私達はのんびりと歩いていると王宮の入り口に着いた。


「この度はご足労、ありがとうございます。失礼ですが、確認のためステータスを見せてもらいます」


「「「「はい」」」」


 私達はそれぞれステータスを見せた。そうすると執事が一礼して、扉を開けて中を案内してくれた。

 中に入っていくと、いきなり女神が話しかけてきた。


――マリアさん~、この建物の何処かに魔物の気配があるので気をつけてくださいね~――


「「は?」」


 私は反応しなかったけど、ケルトさんとエンカが間抜けな声を上げていた。それはそうよね~、いきなり「魔物いるから」なんて言われたら誰だって驚くわよね。

 3人組は2人の声に「2人共急にどうしたんですかい?」と言っていた。


「貴女は驚かないのね」


「まぁ、何か起きるのは予想出来ちゃったから」


「そういえば、魔物を魅了した犯人が捕まっていないですね。その犯人かも……」


 エンカは冷静な私に、言ってくるけど私からしてみれば日常茶飯事よ……女神が軽い声で爆弾投下してくるのは。

 ケルトさんは犯人とか言ってるけど、そうなのよね~。結局あの教師も魅了が原因だったらしいし……カルネルさんが、あの森に入ったのもそれが原因みたい。


「いきなり、魔物って言っても怪しまれるだけですから。オルドさんがいれば、そっちで対応してもらいましょうか」


「なんか、私が間抜けみたいに見えてきたわ」


「それは僕も一緒ですよ」


 2人は揃って何でか落ち込んでるし、さてとどうしようかな~。魔法の使用は流石に警備に引っかかるし……いや分からないけど、なんかこういう場所って対策してありそうじゃない?

 ちなみに私も前と比べて、どうすればいいのか……分かってきてしまったという所があるわ。


「……マリアさん、皆さん……ごきげんよう」


「エオリアさんごきげんよう」


「ごきげんよう」


 私達は向こうから来た、エオリアさんに挨拶されたので。名前を言って挨拶した。従者という形になるので、ケルトさん含め4人は一礼だけになった。

 この3人組が普通だと違和感があるわね、一礼してる所ツンツンしてあげたくなるわ……やらないけど。


 エオリアさんに聞くと、人混みな上に貴族として挨拶してくる人が多いため。来た瞬間ぐったりしたらしい……確かに、ここは息苦しそうね。

 そんな事を話していると、奥から人混みをかき分けて2人が歩いてきた。


「マリアさん! ごきげんよう!」


「え、えぇ……ごきげんよう」


「……うるさいですよ、ただでさえ目立つのですから。静かにしてください、貴族として恥になりたいのですか」


 メルトさんだった。私はいきなり大きな声で挨拶されたので、びっくりしてしまった。毒舌メイドも変わらずに……人目があるから小声だけど釘刺してる。

 また、別な奥から2人がやってきた。


「あら、マリアさん、エンカさん、エオリアさん、メルトさん。ごきげんよう」


「カルネルさんごきげんよう」


「「「ごきげんよう」」」


 結局、何時も喋っている人達で集まってしまった。違うのはセリーナさんが一緒ということだ。割とナタリアさんとも仲良くなってるので、よかったと安心してる。


 そう言って、私達は開会するまで雑談していたのだった。

次は、開会と騒乱

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