82話 料理研究部と食の神
ちょっと人物が……近近、整理する予定なので、待っててください!
私達は場所が分からないので、ミネールさんとオルドさんに案内されていた。
ホフォードさんは私にべったりしてる、凄く動きにくいのだけど……。ケルトさんは微笑ましい様に見てるし、ミネールさんはオルドさんと話しててこっちを見てない。
「専用の教室があるの?」
「あぁ、調理室がある……部員数が少ないから寂れちゃってるがな」
「面白い事になりそうね」
ミネールさんはオルドさんと笑顔でニヤついていた。どうしたんだろう、私が関係してるような気もするけど特に勧誘受けた訳じゃないから私としては何のことだかさっぱり。
魔術研究部を後にして、貴族の教室へ行く廊下にあった。前は大人数だったから、気づかなかったけどあったんだね……。
コンコン
オルドさんが扉をノックして、中に入っていく。私達は大人数だから驚かせないようにとの配慮みたい。
中で何やら盛り上がっている、オルドさんも若干引き気味の声まで消えてくる。
――……さんが来てるんですか!?
――あぁ……見学したいらしくてな
3人くらいの女性が盛り上がっている。オルドさんが扉を開けて「入ってこい」と言われたので私達は入ることにした。
中に入るとピンク色の長い髪を下げてる子、金髪のポニーテールにした子、水色のショート髪の子がこちらを見ていた。
「「「初めまして、料理研究部にようこそ!」」」
凄いデカイ声で挨拶されたので、少しびっくりしてしまった。後心なしかみんなが見る目がキラキラしてるのだけど……私を見て。
「説明しないまま連れてきたからな」
「実際この子に言っても否定するだけよ」
「そうだったな……どちらにせよ、詳しくはこいつらに聞いてくれ」
そう言って、私はオルドさんに背中を押され3人の前に出た。
ホフォードさんは、何か知ってる感じだし。2人は面白がっているし、どういうことなのか聞かないと。
「えっと……マリア・トアネット・カールです。よろしくお願いします」
「マリアさんの噂は私達の耳にも入ってきてます!」
「噂?」
私は目の前にいる3人の中心にいる。金髪のポニーテールの子に疑問を投げかけた。
噂ってなんだろう? サボり魔だとか、不良とかじゃないよね? 私そんな噂だったら逃げるわよ、全力で。
「寮生の食の女神、マリア・トアネット・カールさんが作る料理は、高級料理店より美味しいという噂です!」
「まさか、そんな事無いわよ。私はただ作りたいから作るわけだし。ましてやプロには勝てないわよ」
「いやいや、私の舌は肥えていると自負してますが。貴女の料理は絶品ですよ」
ポニーテールの子の言葉を否定してると、水色のショートの子が自慢げに腕を組みながら。私を褒めてきた。
私なんて前世の物を作ったり、本に書いてあるレシピを読んで作ってるわけで……そこまで凄い人じゃないわよ。
そんな話をしていると、扉が開いた。
「あら、こんなに大勢でどうしたの?」
セリカさんが入ってきた。もしかして、セリカさんが顧問なのかな? 3人は挨拶してるし。
「マリアさんがここに居るって事は、やっと勧誘したの?」
「「「いえいえ、出来る訳ないじゃないですか!」」」
3人の言葉が一緒に重なる。う~ん、誰か思い出すような……うん、気のせいと言うことにしよう。私は何も知らないっと。
そういえばなんとなく面影が……、いやいや気にしたら。現実になりそうなので黙る。
「私からもお願いしたいのだけど、マリアさんからこの子達に料理を教えてあげない? 後ついでに部活に入ってくれると嬉しいんだけど」
「別に構いませんよ、私料理するの大好きですし」
「「「本当ですか!?」」」
うん、やっぱりあの3人組だよね。絶対そんな気がする! 言って違いますと言われたら落ち込むので、黙っておくけど。
部活の勧誘まで受けたけど、正直やることは変わらないのでいいんじゃかないかな? 少し作ってみたい料理とかも、ここに来れば作れるかもしれないし。
ちなみに3人の料理スキルは、皆無よりマシな程度だった。この世界じゃ料理人って珍しいのだろうか……。
エンカよりマシだけどね、物体Xとかどうやったら作れるのよ。見た目があれで、食べる人誰もいるわけないじゃない。あ、でも愛のスパイスが~っとかなら……いや、無理ね。
私は、料理を実際に作って。割りかし簡単な卵料理とか教えていた。
作っていたら、時間が来てしまって。寮に戻る時間になってしまったので、私が1品作って見せただけになってしまった。
感想は上々、凄く美味しいという感想をもらえたので。私は笑顔で「ありがとう」と返すと、3人は顔を赤くして背けてしまった。どうしたんだろう?
オルドさんはケルトさんに何やら言ってるし。
「おい、ケルト。あいつ天然か?」
「そうですね、純粋の天然です。見ててハラハラしますよ」
よく分からないけど褒められてないのだけは分かるわ。
さてと、私達は後日顔を出すという事で解散になった。3人とセリカさんは後片付けをやると言うことで、残っていった。
調理室を後にすると、4人が何やら喋っていた。
「はぁ……流石ですね、食の神と言われるだけあります」
「ですよね、手際の良さと気品があって。勝てる気がしません」
「そして、あの物腰の柔らかせで優しい笑顔、感動です」
「まぁ、あの子は素直で可愛いし、この機会を逃さず料理を物にするといいわ」
金髪の子の呟きを肯定するように、水色の子が崇める。ピンク色の子は感動で少し涙を流していた。それをセリカさんが「大げさよ」と言いながら、機会を逃さないように言っていた。
私は寮に戻ってエンカにその事を話すと……。
「私の料理を食べなかった、マリアさんは知りません!」
「だってあれは、食べ物じゃないもの」
「うぅ……少しは褒めてくださいよ~」
だって、誰でも引くわよ……。食べろと言われて体に異常があったらどうするの。
そう言って今日はのんびり眠りについた。
次の話ですが、日にちが経って。招待状での話に持っていきます。
次は、不穏な空気と懐かしの?




