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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
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81話 魔術研究部と魔法の詠唱

今回、行けなかったので。次は料理研究部の方に行きます

 私達はミネールさんに連れられて、部室に向かっていた。


 2階の平民教室の隣にあるらしく、そこまで時間はかからなかった。


「意外とすぐそこなのね」


 私の呟きにミネールさんは「近いのはいいのだけど、魔法実技室から遠いから移動が面倒なのよね」と答えていた。魔法実技室は1階な上、貴族の教室と平民の教室の間の様な場所にある。


「貴族は寄り付かなそうね」


「貴女も一応、貴族の筈なんだけど?」


「私はいいのよ、どうせ名ばかりなんだから」


 そんな事を喋っていると着いてしまった。

 ミネールさんはノックして間髪入れず、入る。前も私はやっていたのだけど、こっちに来てからは王宮とかで許可を貰ってから入る。など言われているので、ちょっとやりたかった。


「どう? みんな元気してる?」


「元気な訳ねぇだろ、下手すれば部活無くなるんだからよ」


「あれ? そうだったの?」


 ミネールさんが笑顔で突っ込んで行った1言を、セラートさんが突っ込む。私はその言葉に疑問符を浮かべていたけど。

 部活が無くなるって事は、成果が無かったり馬鹿騒ぎしかしてないって事?

 よく見ると、中は色々な本を積まれて100冊くらいあるんじゃないだろうか。普通に部活っぽいな~、なんか楽しそうだからその辺の本を開いてみる。


「……」


パタンッ


 はい、字がいっぱいありすぎてよく分かりませんでした。魔法術式だったり、魔法陣だったり夢はあるんだけど……知識が無いと感想が「なにこれ?」しか出ない。

 ミネールさんも「私は解析専門だから、読むことは出来るんだけど。魔法の実行が出来ないよね」と呟いていた。なるほどね~、ミネールさんって意外と何でも出来るよね。


 部室は暗い雰囲気になっている。ただ、意を決したのか私達に挨拶しに来た。


「や、やぁ……私はここの部長、ゼボーラ・モノーリスだ」


「こんにちわ~、ミネールさんの部活動見学に来ました」


 ゼボーラさんは「そ、そうか……そっちの2人を紹介しよう」と言って、私の方に顔向けていたゼボーラさんは今だに積まれた本の中に突っ伏している。部室に誘うように、体をずらし手を広げた。


「私の……名前は、ホフォード・チーネル」


「僕の……名前は、クォルド・ゼギルト」


 みんな、暗すぎるのよ! どんだけテンション低いのよ。そういえば、この部活の教師って誰なんだろう? 私としては挨拶しておきたいけど。

 そうすると、見慣れた人が入ってくる。


「マリアとケルトじゃねぇか、こんな所で何してんだ?」


「あ、オルドさんこんにちわ~、部活見学ですよ~」


「そうか、まぁ何も成果出せてない。この部活見てもつまらんと思うが……」


 本を解読出来るだけで私の瞳は、キラキラですけどね! 私の顔を見てオルドさんがたじろいでいるし。咳払いして「お前のその好奇心は何処から来るんだか」と溜息にも似た呟きを漏らしていた。

 魔法よ? 研究よ? 意外と面白そうね、見るだけなら、タダだし!


「え~、見学も居るし取り敢えず、出来そうな本を見つけて実技室へ向かうぞ」


「「「へ~っい」」」


 ミネールさんを除いた部員全員、気が抜ける返事だった。私はそれぞれ、顔を見合わせていた。


 ゼボーラさんは黒縁メガネをかけた茶髪の黒眼、見た目は大人しそうな表情でいる。細身で、中性的な顔立ち。

 ホフォードさんは3つ編みにした茶髪の赤眼、鋭い目つきをしてるけど割と表情は緩い。少し細すぎるかなという位。

 クォルドさんは茶髪のオカッパ頭で髪が眼の全体を覆っている。眼は……辛うじて見えたけど、紫色だった。私より身長がちょっと下で表情はたまにしかでない。


 茶髪集合体ね、オルドさんについていき魔法実技室に付いた。



 誰も居ない魔法実技室はかなり広かった、大きさ的には体育館近くはある。


「それじゃ、まぁミネールはマリア達に解説を頼む。どうせ成功もしないと思うけどな」


 オルドさんはミネールさんに話するけど、成功しないとか酷い、いいようである。部活が無くなるのだから、成果は出てないのは確かなんだけど。

 ホフォードさんが本を持って、私から離れる。


「咲き誇れ、砂漠に咲く、一輪の花よ フラワー」


シーンッ……


「本来なら花が、1本出て来る魔法何だけどねどうも失敗のようね」


 ミネールさんは苦笑いで解説をしてくれる。う~ん、魔法の詠唱って必要なのかと思ってオルドさんを見ると「……お前が異常なんだよ」とつぶやかれた。酷い!

 私は、そう思いつつ。ぐったりしてるホフォードさんに向かって歩いて行く。


「……どうしたの?」


「えっと、フラワーって名前でいいのよね」


「うん……」


 えっと……この際は、詠唱なんて考えないで。純粋に床からニョキッと生えてくる……そう、フリージアの花辺りでいいわ。


「フラワー」


ニョキッ


 うわ~、本当にニョキッと生えてきたよ。ちょっとシュールだったから、いいんだけど。

 周りの人も唖然としてるし、オルドさんは頭に手を当てて「やっちまいやがった」とか言ってた。ケルトさんは「相変わらず、凄いですね」と笑顔を向けていた。

 正気に戻ったミネールさんがこっちに走ってくる。


「ちょっと何でできちゃうのよ!?」


「そうですよ! 詠唱もしてないし、教えてください!」


 ホフォードさん……さっきの根暗言葉は何処に行ったんですかね、2人にグイグイ来られて困惑していると。

 オルドさんは花に近づいて、何やら呟いている。


「フリージアか、実物は見たことは無いが文献で見たことはある」


「そうですね、出来るかは半信半疑でしたけど」


 あの後、他の人が詠唱と共に練習するけど成功する気配はなかった。

 う~ん、詠唱ってなんか違うのよね。こう……イメージ出来るのが場所だし、文献に背く訳には……どうせなら言ってみよう。


「ホフォードさん」


 手招きで、私は頑張って考えた詠唱を耳打ちで伝える。ホフォードさんは驚いていたけど、やってみると言っていた。


「咲け、床に生える一輪の、フリージアの花よ フラワー」


ニョキッ


 私以外の人が「……」と言葉を失っていた。あれ? 意外と行けちゃった? 想像した映像を詠唱にしただけなんだけど……。次の瞬間、私にホフォードさんが抱きついてきた。


「マリアさん、ありがとう~」


「なるほど、詠唱式自体に問題があったのか。確かに、文献では何処でやったのかは書いていないし。どんな花も書いていない」


「貴方が規格外なのを今認識したわ」


 ホフォードさんは私に頬ずりしてる、暗かったからそういう人なのかと思ったら普通に人懐っこい子なのかも。

 オルドさんは1人で納得してるし、ミネールさんは呟いてるし。


 私は、あの後2種類くらいの魔法を、何故か出来ちゃって……。

 そういう人認識されてしまった……。私は普通に想像しただけよ! 誰だって出来るわよ……出来るよね?


 私達は時間が余ったので、料理研究部に行こうと思った。

 そして、何故か今日の部活が終わりだとオルドさんが言って、解散となり……。


 オルドさん、ホフォードさん、ミネールさんが付いてきた。なんでだろう? 楽しそうだからという理由じゃないよね?

次は、料理と神!?

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