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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
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78話 双子の両親と婚約

 私は、昨日と同じく寮の朝食を作っていた。


 今日もワローナさんが食材を入れ替えておいてくれるので、新鮮の食材を使えるのだった、その事を感謝と共に伝えると。


「ありがとう……ございます……」


 と照れながら言っていた。エオリアさんも控えめな喋り方だよね。ワローナさんは人付き合いが苦手で、エオリアさんは周りの刺激が原因かもしれないけど。

 朝早いミネールさんの分は先に作っておき。後のは時間に合わせてそれぞれ丁寧に作る。


「おはよう、今日も早いわね」


「おはよう~、ミネールさん」


 そんな事を思いながら作っていると、ミネールさんが降りてきて挨拶をしてきた。顔をそちらに向けると、ナタリアさんも一緒に居た。

 聞いてみると、ミネールさんが「途中で会ったから話してたのよ」と言った。ただ、ナタリアさんは私の方を見て少し言いにくい様に、喋る。


「今日、マリアさんとケルトさん、学校休んでもらっていい?」


「いきなりどういうことよ!」


「それは、私も聞き捨てならないわ」


 びっくりしすぎて、おたまから手を離すところだったわ。これ以上問題起こすと、私本格的に生徒にも教師にも睨まれそうよ! ミネールさんも委員長やってるため、それは見逃せないらしい。


「ごめんなさい、結論を急ぎすぎた」


「そうよ、訳を話しなさいよ」


 ミネールさんが意外とノリノリで聞いてる、私に言ってるはずなのに……ナタリアさんは少し咳払いすると続けた。


 話はこんな感じだった。

 婚約破棄の報告と、テオドールさんの婚約について両親の承諾を貰おうと思うけど。色々な面で私が関わっている上に、その者を連れてこいと言う話しになるかもしれないという。


 う~ん、建前としては分からなくもないんだけど……。


「それ、自分たちが心配だから私達を巻き添えにしてるだけじゃ……」


「言わないで!」


 止められた、やっぱりそういう気持ちもあったのね。確かに勇気要りそうだけど、私の場合ケルトさんと付き合ってもミナトさんが親指立てて、即OKしそうだから、その感覚が分からないのよね。私の両親は聞き様のない状況だし。

 しかも恋愛経験、前世で無かったもん!


「あ、言っていなかったけど、校長先生の許可は得てるよ」


「「それを先に言いなさい!」」


 私とミネールさんが一緒に突っ込んでしまった。許可貰ってるなら行く前提じゃない! 別に良いかな~とは思ったけど、こっちの都合も……無いけど!? 相談くらいして欲しい……。


「マリアさんなら、なんだかんだでOKしてくれそうだから」


「別に良いですけど……次からは前もって言ってくださいよ」


 その後、ミネールさんが学園に向かい。寮の人達も続々降りて来るまでの間、無言の一時だった。料理の音とは別に、時折ワローナさんが本のページを捲る音が響いていた。



 全員が朝食を食べ終わり、登校をしていった。私が動かないので寮の人達、殆どから「学校休むの?」など言われて答えるのに精一杯だった。

 疲れきった私の背中を撫でてる、ナタリアさんは。テオドールさんとケルトさんを待っていた。


「お待たせしました」


「マリアさん、ナタリアさん。おはようございます」


 2人が男子寮の方から歩いてきた。ケルトさんは私達に1礼してた。

 凄く私達行かなくても良いような気がするんだけど……、屋敷とか慣れないのよね~広いし、迷いそうになるし。マルズダマ国の王宮でも迷ったわよ! その度にメイドさん達に迷惑かけちゃったし。


「馬車の移動となりますので、行きましょう」


 そう言って、テオドールさんは私達を連れて歩いた。馬車を扱う人は、ウォンドさんだった。意外とこの人、信用高いのではないか? 前の学校に戻る時もウォンドさんだったし、馬車って意外と人少ないのかも……。

 2人は綺麗なドレス姿と紳士服なので脇から見て、私達が場違いに見えないといいけど。

 え? 私達? 少しは貴族らしい格好よ?……多分。私も一応ドレスだし、ケルトさんは護衛でも裕福そうな格好をしている。


「それにしても、貴女達何時の間に仲良くなったの?」


「それは僕も気になりますね」


 デートっぽい事はしてるのは知っていたけど、婚約を言いに行こうとしてる所を見ると、付き合い始めたのはいつ頃だろう? 昨日の昼からが怪しいけど。


「えっと……その、昨日のお昼でお互いに告白したので」


「そう……ですね」


 2人揃って顔を赤らめながら「恥ずかしいです(ね)……」と言っているので、私も告白の時を喋ろって言っても同じ事になりそうね。ケルトさんは笑顔のまま答えそう。


 そんな事を喋っていると、王宮に着いたみたい。私達は馬車から降りて、衛兵の人に声をかける。

 一通りのステータスチェックと名前の確認の後、通された。


 メイドや執事たちに案内されながら、テオドールさんは挨拶していった。意外と王宮では人気者……というよりは、主と召使いの関係?

 着いたのかテオドールさんが止まった。大きな扉があり、ノックをした。


「入りなさい」

「入れ」


「「「「失礼します」」」」


 私達は許しを得たので、4人で入っていく。多人数で押しかけるのは流石にヤバイかも? という私の心配を打ち消す様な、笑顔でテオドールさんのご両親は迎えてくれた。


「よく来てくれた、この度は私達のメオドールが迷惑をかけてすまない」


 父親が頭を下げる、ちょっと国王様! 何やってるんですか!

 テオドールさんも、父親の様子を見て焦って。


「父上、国王が頭を下げるなどは……」


「いいんだ……テオドールよ。もし、メオドールの……あの馬鹿のお陰で国が滅びるのはまっぴら御免なのだ」


「どういうことですか?」


 私は、ケルトさんが言いたかった事を言う、だって凄く聞きたそうにしてるから……。


「それはな……」


 実態としてはハルデルト王国は、経営難にさらされていた。そこで第二王子であるメオドールを政略結婚させて、アダムイブ国との貿易を図ろうとしたまでは良かった。

 前々日……メオドールが国王の元に、婚約破棄を言い渡しに来た、それを意味するものをメオドールは知らずに。しかも、ノーム・ハーネスという男爵令嬢と婚約すると言い出した。


 婚約破棄をされたら困るのは当然だけど、そこまで大げさにすることかな?

 そんな疑問を他所に国王様は、話を進めた。


 政略結婚とは基本的、両国にメリットがあるから行われる物で。それを一方的に私達の国が破棄したとなれば、それはその国への宣戦布告、または貿易の拒否と受け取られるらしい。

 しかもこの政略結婚は相手側……アダムイブ国の方はあまり乗り気ではなかった。何故なら、メオドールが無理をさせて、ナタリアが生死を彷徨ってしまったからだ。


 実際はテオドールさんなのだけど。あ、少しテオドールさん青くなってる。


「この事に関しては、あいつでは無いのを知っていたからな、大丈夫かと思ったが……ダメだったようだ」


「父上……知ってたのですか?」


「知ってるに決まってるじゃない、あの子じゃ下手すれば死んでいたかもしれないのよ?」


 ごもっともです。テオドールさんも少し羽目を外したのかもしれないけど、メオドールさんだとどうなっていたことか。

 テオドールさんも「なるほど」と頷いて居る所見ると、実の弟に厳しいけど、今回のはしょうが無いわね。


「まぁこちらの話はここまでにしよう。それで、ここには何のようで来たんだ?」


「その事何ですけど」


 テオドールさんは、ナタリアさんと付き合うことになったことと。そのキッカケについて国王に話していた。

 国王と王妃は頷いて、笑顔になった。2人は「それは良いことだ(ね)」と言ってくれた。テオドールさんはナタリアさんの手を取って嬉しそうに微笑んでいた。


「まぁこちらは、メオドールの事は見限るとしよう。もう、あの馬鹿息子に付き合ってられん」


「まぁ! それなら4日後のパーティで代々的にやるでしょうから、その時にしましょう!」


 王妃様もさらっと、凄い事いいましたね。確かに手間も時間も使わないいい手だけど、凄くメオドールさんがかわいそうね。

 でも、本当にお互いの事が好きなら、平民になっても大丈夫なんじゃないかしら?

 多分、やるとしたら平民にまで落とすと思うから……この人達。


 私達はそのまま王宮で食事を取ったり、メイドさんや執事達と仲良く喋ってから。帰ることになった。

次は、ある2人の仲?

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