76話 仲が良い以上の事は知りません
キャラがブレブレな気がする……
私は、忙しい昼を終えて放課後になっていた。
昼を終えてから、ナタリアさんとテオドールさんの間にある雰囲気が変わっていた。何というか……凄く近寄りがたい、というよりは。近づいてはいけないような。
周りのクラスメイトの貴族達もその雰囲気が伝わったのか、彼女ら2人に入り込める人は居なかった。メオドールさんに関しては、放課後になったらすぐ教室を出ていった。
私はケルトさんの元に向かうため、教室を出てすぐにある教室……ってケルトさんが開けた扉の横に寄りかかっていた。
「どうしたの?」
「いえ、マリアさんを待っていただけです」
そっと、顔を逸らされた。どうしたのかな? 今日はどうしようかな~、エンカを誘って平民クラス辺り行ってみる? ナタリアさんとテオドールさんはあんな感じに会話に花を咲かせているし。
ケルトさんもそれに気づいたのか、2人を探していた視線は私の方に戻っていった。
私もケルトさんと話した方がいいかな? それよりも、取り敢えずエンカの元に行こう!
「2年の教室はどっちだったかしら」
「誰かに用事ですか?」
「そうでは無いけど……、エンカさんと何処かのんびり歩こうかなと」
ケルトさんは少し考えて「そうですね、最近話してませんし行きましょうか」と言った。ケルトさんには言ってないけど、エンカと同じ部屋なのよね。
エンカの教室は丁度上の教室らしいので、のんびりとした足取りで2階へ上がった。
2階に上がると、先輩達がこちらを見てくる。けど、私は気にせず進む。エンカの教室へ向かっていると、知っている人物が……下を向いてトボトボ歩いていた。
「エオリアさんどうしたの?」
「あ……マリアさん、ごきげんよう……です」
「僕も居ますよ、ほとんど喋っていませんでしたが」
銀髪の少女エオリアさんだった。何かあったのかな? 私の顔を見るなり挨拶と共に、少し落ち込んだ。どうしたのよ~。ケルトさんにも一応「ごきげんよう……」と言ったのだけど、覇気がなかった。
どうせだし、エオリアさんも誘って見よう! 平民クラスなら、元気出る人いっぱい居そうだし……偏見だけどね。
「エオリアさん、これから暇ある?」
「え?……あ、ありますけど……」
「少し平民のクラスに行ってみようかなと」
エオリアさんは少し黙ってしまったけど、ここに居るよりは良いのか「……付いていく」と言ったので、エンカを探していると教室を覗くとエンカが、ぐったりして机に突っ伏していた。王女がそんな事してたら色々不味いと思うのだけど……。
私は教室を静かに入ると、耳元にふっと息を吹きかけると……「ひゃっ!」と言って飛び退いていた。私を見て。
「何するんですか、マリアさん!」
「ちょっと面白そうだったから」
「エンカ様……ごきげんよう……」
講義してる脇でエオリアさんが、挨拶していた。それに毒気を抜かれちゃったのか、コホンッと言って「ごきげんよう」と言った。う~ん、やっぱりこの挨拶は慣れない~。
エンカ曰く、貴族だと優雅に居ないといけないため挨拶は「ごきげんよう」なのだという。エンカも適当にしか思っていないため、ツギハギだった。
「それでどうしたのよ」
「平民のクラスに行ってみようと思って」
「貴女、破滅願望でもあるの?」
そんなにダメな事なの? ミネールさんやセラートさんもいい人なのに、破滅願望ってそこまで言わなくても。エンカは更に続けた。
「普通は誰も行きたがらないわよ。穢れる~とか、貧しい人達でしょ~? とかばかり言ってるから」
「それを此処で堂々と言う、エンカさんにもどうかと思いますけど……」
そうなんだ~、エンカの言葉にケルトさんが突っ込んでいた。周りの人もチラチラと見ているし。エンカも「あ」とか言ってるし、わざとじゃなくて素で言ってたんだ……。
ここに居てもしょうが無いので、私は「移動しながら、話しましょう」と言って、教室を出ようとしたら。
すると、扉の方から誰かが入ってきた。その人は。
「マリアさん、何で私の教室には来ないんですか!」
「何で逆に私がここに居たの分かったのよ」
「それは……黒髪が珍しい上に、エオリアさんまで連れてるからですわ!」
「「あぁ~」」
カルネルさんだった、何時もいるらしい? 取り巻きは近くに居なかった。
と、エンカとケルトさんが感心していた。確かに、余り見ない髪色は目立つしね。それにしてもここに来たってことは……。
「仲間に入れて欲しいの?」
「べ、別にそういう訳じゃありませんけど……あの子にテオドール様が……その……取られてしまったので」
「確かにあれで、付き合い始めてなかったら。殴ってから、告れと送り出すわ」
ミネールさんと同じポーズをしてみる。ケルトさんは少し面白かったのか、隠れて少し笑っていた。私なりに似せてみたんだけど。
私達2人以外……の内、1人以外はその言葉が以外だったのか少し、唖然としている。残り1人のエオリアさんは疑問符を浮かべていた。
「さてと、それなら人は多いほうが楽しいし。移動しましょう!」
「何処へ行くんです?」
「平民クラスよ」
私が言った瞬間、両肩を掴まれた。痛いんだけど……カルネルさんは息を吸って……吐いて「貴女、頭大丈夫かしら?」と言った。失礼な、私は普通の頭よ! 何でみんなそんなに、平民クラスと関わりを持とうとしないの?
「まぁいいわ、何があっても私は知らないわ」
「何も無い……と思いますよ?」
こんなにいろんな人に、言われると逆に自分の感覚が麻痺してるのか気になってくる。う~ん、平民クラスと何かあったのかな?
そんな疑問に思いつつ、私達は結局5人で平民クラスを向かうことになった。
次は、平民クラスと貴族との交流(仮)?




