表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
76/136

71話 寮の料理と招待状

料理回となります

次回予告変えました

 私は今日から寮の料理を務めるため、早めに起きていた。


 エンカも起きていないし、周りの寮の人も起きていないようだった。寮のリビングに着くと明かりが着いていた。

 中に入ると、1人本を読んでいる人がいた。

 本に夢中になっているのか、彼女は気づかない。私は邪魔をしないように、調理場に入っていく。


「毎回、冷蔵庫の中がいっぱい入っているけど……誰かが持ってきてるのかな」


 私は呟いてみる。その呟きが聞こえたのか、本を読んでいた人がこちらを見つめていた。


「それ……私が……持ってきてます……」


 小さく呟いた。なるほど、この子が持ってきているのね。私より早く起きてるって中々ね。さてと、何を作ろうかしらね。

 オムライスでも作ってみる? 私は本を出現させて、唸ってみる。でもそうなると、男子寮の方をどうしようかな。米あるし……でも炊く所からか……。


「あ、あの……その本何処から取り出したんですか……?」


「これ? 私もよくわかってないのよ。出てこい~って思ったら出てくるし」


 実際によくわかっていない、スキルの一種なのはわかるけど何から何まで出来るなんて知りもしないし。私的には、調理法や素材採取に凄く役立つから気にしてないけど。

 この子は水色の短い髪を揺らして、先程読んでいた本を胸に抱きながら近づいてきた。身長は私より小さく首位までしかない。


 いつもの様に素材を頭に入れ、本を開く。今回は素材が多かったため、10ページ程あった。その本を凄く興味深い様に、唸りながら見ていた。あの、凄く顔近くてページが見えないんだけど……。


「あ……すみません……お名前聞いてもいいですか?」


「私の名前はマリアと言います」


「私は……ワローナ・ノトと言います……」


 うん、名前がそろそろ覚えるのも限界なので、これ以上はうろ覚えでいいかな……。ワローナさんはあがり症なのかな?

 上目遣いでこっちに青い瞳を向けてくる。かわいい……まぁロリっ子的な魅力だからしょうがない……。


「私は料理に取り掛かるけど、貴女はどうするの?」


「私は……見てます……料理分からないので……」


 ちなみに早く起きるのは、寮は全員じゃないとはいえ、人が多くいるため。早めに作らないと時間に間に合わなくなるため。男子寮もあるし。

 オムライスは諦めて、朝の軽い物を作ろうかな。生物とはいえ、魚もあるみたいだし。


 それぞれ女子寮では、ベーコンエッグトーストと野菜の盛り合わせ。

 男子寮では、オムレツとバートン(豚肉)のチーズ焼き。


 箸はあるけど、使う人が珍しいのかあまり使っているのは見たことはない。


ベーコンエッグトースト

トゥマトをいちょう切りにする。

油を敷いた後に、ベーコンを2枚を真ん中に並べる。その上に割った卵をのせる。

フライパンに蓋をして焼けるまで弱火でじっくり焼く。

その間に食パンをトースターに入れて焼く。

焼きあがったパンをバチャーを塗り、その上に焼いたベーコンと卵をのせて

いちょう切りにしたトゥマト(トマト)をのせる。


オムレツ

トゥマトをいちょう切りにする。

ボウルに割った卵を入れ、よくかき混ぜる。牛乳を少量、塩胡椒、刻んだチーズを入れ更に混ぜる。

熱したフライパンにバチャーを入れ周りに広がったのを確認したら。先程の卵液を入れる。

フライパンの全体に広げた後、いちょう切りにしたトゥマトを重ねる側に4個程入れる。ちょうど良く固まってきた後にトゥマトをのせた方に覆いかぶせる。


バートンのチーズ焼き

バートンの肉を薄切りに、そして食べやすい様に4等分する。

その上に、チーズをのせてまた、上記の物を被せる。卵の卵黄を溶いたのを付け、パン粉を付ける。

後は、少ない油で揚げ焼きをする。皿に盛り付ける時は野菜をのせてから盛り付ける。


 作っている際も彼女はずっと興味深く見ていた。凄く視線が……。見てくれるのはいいんだけど、何か言って! 凄く怖いよ!


「どうしたの?」


「い、いえ……楽しく作られているので……」


 男子寮の方に行くときも着いて来て、料理が終わったため。女子寮に戻ってきたのだ。

 まだ、起きてこないと思ったので、暇だから味噌汁を作っている。


「これは……?」


「味噌汁よ、知らない?」


 ワローナさんは頭に疑問符を浮かべていた。知らないのかしら?

 私が作りたいから作っているだけで、出す気は無いからね。

 と思っていたら、扉から誰かが入ってくる。


「ん? 誰かいるの?」


 ミネールさんだった。私は「おはようございます」というとミネールさんも「おはよう」と行ってきた。

 ワローナさんは「ごきげんよう」と言っていたので貴族かな?


「そういえば、今日からだったわね。ワローナさんも何時も食材を、それに入れてくれるからありがたいわ」


 ミネールさんはワローナさんと話しで冷蔵庫に入れてるのはワローナさん何だと改めて思った。

 ワローナさんは私の後ろに隠れてしまった。この子人見知りなのかな?


「あらら……私そんなに嫌われるような事したかしら、何時もそうなのよね」


「何時も男子に怒鳴っている印象ありますからね」


 少しずれたメガネを直しつつ、かなりしょんぼりしていた。割りと見た目に反して繊細なのかもしれない。茶色の髪が揺れて、目立たない位置にあるアホ毛が萎れてる。

 眼鏡の中の赤い瞳には惹かれるんだけど、気が弱い人だと警戒しちゃうかもね。


「怖くは……無いですけど……喋るのは……苦手で……」


「喋るのが苦手みたいです」


「貴女が嫌われたら誰も、話し掛けられないような気がするわよ……」


 私それ褒められてるの? ワローナさんも私の後ろで「マリアさん……なら、少し……安心して喋れます……」と言ってくれたので嬉しいけど、なんででしょう?

 それにしても、味噌汁作らないと間に合わなくなってしまう。


「今日のメニューはこれでいいのよね? でも、何作ってるの?」


「味噌汁……だそうです……?」


「聞いたことないわね」


 確かにこっちに来てからは、ご飯は愚か、味噌汁すら聞かないから。凄く食べたくなる時あるのよね。ということで、出来たのでミネールさんに味見をしてもらった。感想は「わぁ、美味しいこれ試しに出してみなさい」ということなので、希望したら出す様にしてみた。



 時間が少し経って、みんな揃って食事を楽しんでいた。貴族の人は、珍しいのかすぐに手を付けるを戸惑っていた。しかし、平民は割りと見た目が好きなのか、すぐに食いつき「美味しい」などの感想を述べていた。

 味噌汁を飲みながら、食事をしていると。ナタリアさんが話しかけてくる。


「それ! 私にも頂戴、久しぶりに飲みたいのよ!」


「いいですけど、素出てますよ」


 あ、と言いつつナタリアさんは少し顔を赤くしながら「……よこしなさい」と小さく言った。周りはギャップに驚いていたけど、みんな温かい目で見ていた。

 用意した後、私の横に座りナタリアさんは「これよ、これがいいのよ」とか言っていたので、わかっていたけど、日本の人だと味噌汁は必須よね。

 それを見た、貴族問わず平民も欲しがったので、分け与えた。割りと貴族の人もここでは、フリーなのかも。


 エオリアさんもあの後来て、のんびり食事を楽しんだ。

 そういえば、メリアーナさんは特に何も絡んでこないけど。諦めたって事は無いはずだし、セリーナさんの嫌がらせもあの後無いし……。例のノームさんも特に気にした様子も無いので、水面下で何かやってるのかな。


 寮に入ると色んな人に合うから挨拶が大変。「ごきげんよう」だったり「おはよう」だったりね。いっその事統一しないと、混乱しそう。


 学校の行く準備を整え、3人と共に寮からでる。

 すでに、テオドールさんとケルトさんが外で待っていたので挨拶と共に、一緒に行く。


 すると、ケルトさんが私に話しかけてくる。


「マルズダマ国にこんなのが届いたそうです」


 見せてきたのは、招待状らしい。中を丁寧に開けてみると、婚約の決定するとかでハルデルト王国の宮殿でパーティを出すらしい。

 内容は、メオドールとナタリアさんのって事になってるけど。そこで正式に婚約破棄を言い出すのかな……。

 日時は……ケルトさんに確認して、ちょうど5日後になるらしい。

 招待するのは、学園に在学する貴族らしい。見せつけ……もとい、了承させるのが目的だと思われる。開催される前に、テオドールさんとナタリアさんの中がもっと深まればいいかな。


 この5日間はのんびり過ごせそうで、よかった。忙しすぎて、授業どころじゃなかったり。疲れて集中すら出来ないかもしれないし。


 行こうとした時、エンカが走ってくる。


「マリアさん~、一緒に行きましょう!」


「いいわよ、エンカさん何時も寝坊するから。置いていきそうになるわ」


「しょうがないじゃないですか、あっちと違って習い事も無いし。のんびり過ごせるんですよ! のんびりライフいいです」


 少し息を切らせながら、私に力説してくる。確かに王女の教育って結構難しそうだもんね。エンカがこの様子なのを4人は驚いていた。

 私は「みんなどうしたの?」と聞くと、テオドールさんとナタリアさんが「王女って大変なんだね(ですね)」と言った。エオリアさんは意外と「なんかわかります……」と言っているので公爵家も結構、色々あるのかも。


 少し静かにそれぞれの事を喋りながら、学園に入った。

次は、授業の魔法?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ