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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
5章 学校と転生した少女
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62話 姿を消した教師とスライム

急展開、やり過ぎ注意……そろそろマリアさん限界になるかも

 私達は、空き教室を出て、森へ行く準備を整える。


 私とケルトさんは保健室に、もし負傷や魔法の呪いがかかった時の対処。

 オルドさんとナタリアさんは学園長室に、許可を貰うのと話せる範囲の相談。判断と処置。


 という事で、保健室に着きました。


「分かったわ、貴女達も気をつけなさいね。今のところなりを潜めているけど魔物は、危ないわ」


「「そこは問題ないです」」


「何故そんなに、自信満々なのか聞きたいわ」


 ハモってしまったけど、余程の無い限り私に危害を加える魔物は居ない……らしい。

 セリカさんは溜息を付いて、私達にもう一つ気になることを言ってきた。


「地域学の先生は、気を付けなさい。あの人は危ないわ……公にしてないけど……賞金首の可能性が高いわ」


「賞金首ですか?」


「えぇ、性格や容姿は隠している様だけど。滲み出る、気……あれは複数人以上の人を殺ってるわ……ちなみに名前は、マリーゼ・ハルト」


 賞金首って事は、本格的にヤバイかも……後、新たな名前が大丈夫かしら、私名前覚えるの苦手なのよね。

 う~ん、何か大丈夫な様な……気にするに越したことはないかな。



 私達はそれぞれ、用事を終え捜索を始める為に校門に集まった。


「そっちは、問題ないか?」


「はい、大丈夫です」


 オルドさんが私達に確認する。そっちも許可を貰えたようで、特に問題はなさそう。

 居なくなったという、森の探索を始める。


 先頭は慣れているオルドさん、その後ろにナタリアさんと私。背後を護るのはケルトさんだ。

 固まるような形に見えるけど、実際には少し距離は離れている。

 捜索を開始して、数分暇そうなオルドさんが呟く。


「しっかし、魔物の襲撃が無いってどんな状況だ?」


「あ、それはマリアさんが原因かと」


「ほぅ何でだ?」


「私もそれ聞きたい」


 ケルトさんは簡潔に述べる「魔王に気に入られてるから」と、2人はポカーンとしてた。

 すぐに、立ち直り2人は慌てて言う。


「いや、お前魔王に会ったのか?」


「そ、そうですよ」


 う~ん、正直種族の事は言えないし、そう説明する他ないよね。それに対し、ケルトさんも説明するか悩んでいる様子だった。

 屋内じゃないからまだ大丈夫だけど、人が何処で見てるかわからない場所で話すのは……ね。


「まぁ、その内聞こうかどうせ。あいつらも知ってて付き合ってるわけだしな。あっちの国にもたまには行くか」


「私には説明してくれない?」


「それよりも、捜索ですよ!」


 私の話を遮り、捜索を渋々ナタリアさんも戻っていった。

 少し進んだら、スライムがポツンと居た。


「魔物か!」


「ん? 何かおかしくないか?」


ピキッ!


 私に近づいて来た。何か言いたそうにしているけど、話を聞くことが出来ない。

 う~ん、何か……この際、試す事はする。翻訳……トランスレーション? 私こんなに英語できたかな? まぁ出来るかやってみよう。


「トランスレーション」


『大変、大変!』


 本当に出来ちゃった……。本当に、機械的な声なのは翻訳のせいなのか。少し聞きづらい。

 私はしゃがみ込み、スライムに聞いてみる。3人は警戒してるけど、私的には害意なさそうだから。


「どうしたの?」


『あっちで、女の人が男の人に追いかけられてた! 僕的には、家族を踏まれそうになって怒ってるの!』


「お、おい。まさか……魔物と喋ってるのか?」


「はい、この子はあっちで、追いかけれている女の人を見たと」


 ケルトさんは普通に対応してる所見ると慣れたのかも。オルドさんは半信半疑の様だけど、情報が無くて森の中を彷徨うのは、得策じゃないと思うわ。

 ナタリアさんもそこら辺、気にしてないし。


 私達は、スライムに連れられ歩いて行く。絵面だけでもシュールよね。ちなみに私が抱き上げ、道を示してくれる。

 こっそり聞いてみたけど、スライムさんは魔王の配下で。私に襲いかかってくる魔物は配下じゃない野良の魔物だとか。

 分かってたけど、配下じゃない魔物も居るのね。襲われないからって、安心しちゃいけないって事ね。


『ここだよ、ここからあっちに行ったみたい。壁があるから大丈夫かな?』


「ありがとう、私達は行くわね」


『これくらいお安い御用だよ』


 私は指し示された方角に行く……いや、スライムだから手は無いんだけどね。プルプルした粘着質の一般的な形よ?

 最後にスライムが『女の人が、お兄ちゃん助けて……ゲオ―……なんだっけ、そんな事言ってたよ~』と言ってたので。私は、少し聞き覚えるのある感じだったけど。きっと別な人だろうと思って振り払った。


「あっちに居るみたい、壁だから急がないと危ないかも!」


「そうか! 行くぞ!」


 私達は、急いで向かうのだった。

次は、追い詰めらた人と狙う人と……?

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