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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
4章 半魔族の少女は学園へ通う
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56話 援軍は1人じゃない?

マルズダマ国を怒らせたら……いえ、何でもないです

 1人残された私は、空き教室に立ち尽くしていた。


「なんか一気に事が進んじゃったけど、取り残された私はどうすれば?」


 扉が音を立てて、開かれる。廊下からオルド先生が入ってきた。


「どうしたんだ? 急に職員室から出ていって、あれ? ワンダ先生と一緒に出ていった様な気がしたんだが」


「私一人残して、何処か行っちゃいました」


「そうか……、話の内容聞いてなさそうだから教えてやるよ」


 彼ってこんな性格だったの? もっと悪どい感じだったような……。実際に話を聞いていないため、教えてくれるなら嬉しい。

 私を呼んだ理由は、寮の食事の問題についてだった。


 今までは、去年まで3年生の寮長が作っていたらしいが……卒業してしまって調理する人が居ないらしい。料理人を雇おうにも、多大なお金と料理人を探す費用が掛かるらしい。

 そこで、作れる人が居たなら支援の元、頼みたいらしい。それの確認と、どんな人物なのか確認する必要があったため私を呼び出した。


「そうだったんですね」


「あぁ……お前が良ければ、強制はしないが頼んでもいいか?」


「いいですよ、ただ……私の都合は優先させてもらいますよ?」


「構わない」


 私としては、料理が大好きだから構わない。むしろお願いしたいほどだった。学生やってると料理なんて自宅意外じゃあり得ないし。前世が寮だったから……。

 それにしても、ケルトさんとナタリアさんは何処に行ったんだろう?


「ケルトさん達は?」


「あぁ、ナタリアの方は知らんが。従者なら門にお客さんが来てるとかで、学園入口に居るぞ?」


「分かりました、私は学園入口に向かいます」


 私はオルド先生と別れ、空き教室を後にする。



 学園入口に着くと、そこには見知った2人と喋っているケルトさんが居た。


「お、元気にしてるか?」


「あ、マリアさん~学園の方どう?」


「ナタルさんとハナさん!?」


 ナタルさんとハナさんが居た。学園には入れないため警備の人に頼んで呼んでもらったのだろう。

 スッキリした顔してるけど、何かあったんだろうか? 少なくとも2人が満足した様な顔する自体珍しいんだけど……。


「なんでここに居るんだって顔だな」


「それはそうでしょ、私達は事後処理しに来たのよ。あのお爺ちゃん本当に人間なのかしら?」


 喫茶店のお爺ちゃんのことかな? そうですね、人間じゃないですね。魔王ですし……。

 でも、事後処理って何の事?


「まぁお前は学園生活を謳歌してろ。汚れ仕事は俺らの仕事だしさ」


「???」


 私は頭に疑問符を更に浮かべる羽目になった。何の事か分から無かった。

 ケルトさんは、そんな私を横に置き。封筒を持った手を見せながら喋りだす。


「それじゃ、僕は先生にこれを見せますね」


「あぁ頼む。国王がここまでやるなんてな、俺もびっくりだぜ」


「それは、私も同感です。戦争起こしそうなレベルでおっかない顔してましたし」


 何のことだか、分からないため、話にも混ざれない……。少し寂しいかな、ケルトさんは歩いていった。

 ナタルさんとハナさんは、少しだけ説明してくれた。


「あの小さい魔法具な、複数の中継に使える物で、予め繋いでおけば……1つ使われると、その会話の内容が繋いだ物にも記録されるんだ」


「そして私達がその説明を、お爺ちゃんと国王に説明してるときにね」


 私が丁度良く、使って流れちゃったと……。偶然が重なり過ぎた気もするけど、それでお爺ちゃんは飛んできたのね。ここに居るのは、お爺ちゃんの仕業かな?

 それと、とナタルさんは加えると……。


「俺らより激怒してるお方が……居てだな……」


「え、えぇ……私も少し……いえ……その人の事を気の毒に思うわ」


「誰だろう?」


 私の事を聞いて激怒する人? 誰だろう……結構親しくした人は出てきたような気がするけど?

 あ、でもミナトさん来てないよね。でもどちらかと言うとケルトさんの事なら怒りそうだけど。


「それは言わないでおこう」


「そうね」


 これ以上聞いても答えてくれなさそうだし、話を別に気になったことを聞いてみよう。


「ケルトさんが持ってた紙は?」


「あれは、国王が作った書状だ。ある人物の処遇を書いてある……これは俺らの国の問題だからな」


 ふむ……、分かりません! なので私は、疲れているので体を休めるために。ナタルさんとハナさんに別れを告げて。寮に戻っていった。

 その時、小声で2人が何か言っていたけど、よく聞き取れなかった。


「……ミナトさん、幾らなんでも殺さないよな?」


「……分からないわ、お爺ちゃんが生かして飛ばしたということは……何かヤバイ事するのは確かね」


 さてと、今日一日が一番疲れた気がする~。もう、この先何も無く平凡過ごせないかな~。

次は、ワンダさん視点……大丈夫かな?

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