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半魔族の少女は料理と共に  作者: 秋雨そのは
4章 半魔族の少女は学園へ通う
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45話 愚かな弟

予告通り行けなくて申し訳ないです……

 僕は寮に戻る時、テオドールさんと共に喋りながら歩いていた。


「マリアさんあんなに凄い魔法使えたんですね、僕なんて全然出来なかったのに」


「やり過ぎないように言った手前、課題の内容が内容でしたね」


 実際に、マリアさんの使った魔法は上級魔法と言っても過言ではないようだ。他の人の試験に関しては、基本の魔法「ファイア」や「ウォータ」だと簡単な物だ。

 マリアさんは気づいていた様だが、試験だからやらざるを得なかったんだろう。


「裏で何かしらの権力が働いてそうだな……」


「そういえば、3人歩いている時視線を感じたので誰か見ていたのかもしれないです」


 僕の呟きに答えるようにテオドールが言う。今の内は貴族の仕業という事にしておこう。

 そんな話をしている時に、寮の裏側だろうか。女性と男性の喋り声が聞こえた。


―君とはここで婚約破棄をしよう。どうせ僕には他の人がいるんだから


―分かりました、では私もそれに同意させてもらいます


 何やら凄い現場に遭遇したようだ。壁に背を付け、様子を伺う。テオドールさんも気になるのか同じ様に並んでる。

 2人だけの様だが、周りに気配少しある。2人の姿は暗闇であまり見えないが……テオドールさんの呟きで僕は理解する。


「……あれはメオドール! でも何で彼の婚約者、ナタリア嬢の婚約破棄を?」


 2人の内1人は、王子の双子の弟メオドール。もう一人はナタリアという。貴族の様だ。

 ナタリアさんは、僕達と反対側に歩きだす。メオドールは俺達の方に歩いて行く。


 当然見つかるわけで。


「兄さんが何でここに!」


「それは、俺のセリフだがな……よくもまぁ俺を突き飛ばしてくれたもんだ」


「ふんっ兄さんがいくら頑張ったって、もう僕はテオドールとして登録された。それは覆らない」


 テオドールは驚くメオドールに対して、冷たく言い放つがメオドールは根拠も無い事言う。

 1人称変えた所見ると、こっちが本当の王子の本音だろう。ずっと、何かしら抑えてる言動だったから。

 入学時にステータスを最初に見せているため、誰が誰なのかも知っている。


「まぁ今はそれでいいだろう、さてと俺らは戻る」


「兄さんは変わらないね、僕が一番優秀なのに」


 メオドールは、自分が優秀だと疑ってい無いようだった。試験の時に、苦戦してたし。言わなくても良いことなので言わなかった。

 一方テオドールは試験の時に楽々クリアしていた。勿論難易度は平凡だ。

 僕らは歩きだす。後ろでメオドールが何かを叫んでいるが、無視した。


 マリアさんなら何か言いそうだけど、僕が処理する分には問題ないだろう。


「ケルトさん僕の……いや、もう遅いな。俺は……少しの間メオドールを演じようと思っていた」


「それは何でですか?」


「俺らは何時も比較されて生きてきた。双子の王子が入れば当然だろう? どちらが王に相応しいかを見定められる」


 マルズダマ王国はどうだかは分からないけど。父から国の事情は複雑なんだ。とか聞かされていた。

 テオドールがそんな事をしようと思ったのは、双子で生まれて少しの間でも何も気にしない日々を見せたかった。という。


「だけど、それもこんな事になるとはな……。あいつは愚かだった何処までも」


「婚約破棄とか言ってましたけど……大丈夫何ですか?」


「大丈夫じゃない、メオドールとナタリア嬢の婚約は政略結婚。他にいるとか言ったけど……破棄なんかしたらこの国は信用をまず失う。ましてや、自分から破棄するなんて」


 テオドールは頭を抱えていた。

 他の国と婚約を結ぶことで、国に攻められないようしたり。貿易等をしやすくする効果があるらしい。

 ちなみにテオドールはまだそういう話はない。それも王の判断でとか。


 そんな話をしていると寮の表に着いてしまった。


 寮は過ごしやすい環境のようだ。僕は感想を言うのは苦手なので特に気にした点もなかった。

 部屋は2人部屋の様だが、同居人は居ないようだ。

 お風呂に入り、明日に備え眠ることにした。



 起きると、知らない天井が……寮の天井だった。

 僕は着替えや用意をして、部屋を出てリビングに向かう。

 そこに居た人物にびっくりしてしまった……。


「う~ん、どうしようかな~。ケルトさんは何でも食べるし」


 マリアさんが居たのだ、普通なら僕が寮の前まで行って待つというのに。

 周りの男子生徒も驚いているが、料理をしているのだ。

 確かに今からは凄く時間があり、それを見越して僕は起きたんだけど。


「マリアさん!? 何でここに?」


「あ、ケルトさんおはようございます。男子寮と女子寮の担当していた調理師が休みだそうなので、私が作ってます」


 男子寮のみんなは、彼女の笑顔に赤くなったり。呆然と見ていたり「可愛い……」など呟いていたりした。一応言うけど、執事の方もいるよね?

 マリアさんが「あ、ケルトさん配膳お願いしてもいいですか?」など頼まれたので、自分の食事を確保しつつ。盛り上がる男子生徒をなだめて配膳していた。


「女子寮の方はもう終わりましたので、後はのんびりして女子寮の方で食べます」


「色々突っ込みたいのですが、今は食事に集中します」


 うん、相変わらずマリアさんの料理は美味しい……。今日のは、肉じゃがとやらと野菜炒めの様だ。

 マリアさんは男子生徒が食べているのを、笑顔で見守っていた。

 勘違いする男が増えそうだな~、なんて思ったり。嫉妬ではない……嫉妬とは違うけど……。


 来ない人も居たけど、伝えておくと男子が言ったので。

 僕とマリアさんは女子寮の方に向かう……。


 いや、僕は入らないけど。変態に思われるの嫌だし。執事も緊急事態以外は、そこまでの事は許されていない。


 しばらく、僕は待ってマリアさんが出て来るまでの間。空を眺めていた。

 メオドールは実家通いらしい、テオドールは寮。あの時に居なかったって事は、朝が弱いのかも。


――ケルトさん今大丈夫ですか?――


「大丈夫ですよ、どうしたんですか女神さん」


――昨日の夜、あの双子の他に1人居ましたよね?――


「居ましたね、顔は良く見えなかったですけど。名前はナタリアさんとか言ってました」


――その子、ちょっと訳ありでして。少し気にかけて貰っていいですか?――


「マリアさんが聞いたら。また、厄介事持ってきた~って言いますよ?」


――……実際に言われたので否定も出来ません――


 やっぱり言われたみたい。女神さんも難儀、でも何で彼女なんだろう?

 マリアさんは問題抱えているから、助けるけど。ナタリアさんを助ける意味が。


――マリアさんなら多分やってくれるはずです――


「はぁ……ついでとなりますけど。それでいいですか?」


――同じような溜息付くんですね……それで構いませんよ――


 この学園でゆっくり出来ると思ったけど、難しそう。マリアさん、また1人で詰め込みすぎないと言いけど。

次は、視点戻ります。学校と騎士の試験です

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