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半魔族の少女は料理と共に 作者:秋雨そのは

6章 貴族と平民と試験

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116話 協力魔術とホフォードさん

もう少し……
 私達の番になり、3人それぞれ分かれて試験を行っていく。

 公平にするために3人一緒にやるみたいね。まぁ……不正なんて、やる気もないんだけど。
 そして試験官の前に立つんだけど。オルドさんだった、なんか心配もしてないようだった。

「さてやっていくか。ほら、やってみろ。どうせ詠唱なんて無いんだから」

「無しでもいいの?」

「あぁ……校長先生に聞いたら、無いなら無いで構わないらしいからな」

 手を前に出して……大気を人サイズくらいの、氷作るイメージで。

「フリーズ」

ドスンッ!

 あ、ちょっとデカかった。床に思いっきりぶっ刺さってる。床が軽く、抜けてるけど……これ大丈夫なの?
 オルドさんを見ると……頭を抱えながら。

「まぁ合格だな」

「他の人はどうなんだろう?」

ドスンッ!

 あ、ナタリアさんも……あの顔の形ってモアイ像じゃない? 遊びすぎじゃない? 試験官唖然としてるわよ?
 オルドさんも「おい、この班だけ異常な事になってないか?」と言い出すほどである。
 ただ……ホフォードさんが。

「――、――、――、フリーズ!」

パキッ

 うん、上出来だと思うわよ……。私達がおかしいだけで、うん。
 ナタリアさんは、合格貰ったのか……こっちにのんびり歩いてくる。

「まぁ、これくらいは簡単ね」

「ホフォードさんに言わないでね、落ち込んじゃくから」

「そうね」

 私達は、頑張ってやっている。ホフォードさんを暖かく見守っていた。合格をもらったのか、こっちに小走りで走ってきた。
 すると「で、出来ました!」と言ってきた。2人で「お疲れ様」というと。安心したようだ。
 まだ試験が残ってるわよ。精神耐性と協力魔術がね。そう思ってオルドさんの方に3人で向けると。

「さて、精神耐性だ」

 と言って、受ける。説明しにくいのよね……ただ立っているだけだから。
 試験官が魔法で「チャーム」「スリプル」「ポイズン」などの魔法が聞こえる。特に、私は問題ないけど……ナタリアさんやホフォードさんは途中で、リタイアしてしまった。

「なんか余裕そうなんだが」

「私自信よくわかってないのよ、精神系ってそんなに気分悪くなったりするの?」

「そうだな……そこに落ちてる2人組を見てみろよ」

 うん、倒れてる。ホフォードさんは、スリプル……睡眠で寝てる。ナタリアさんは、ポイズン……毒で倒れてる。
 治してるから、問題ないと言ってた。
 オルドさんは「あの魔法なら行けるか?」と呟いているが……2人は「危険だ」「やめておけ」という声が聞こえてくる。

「少し……キツイ魔法をかけるが、やってみるか?」

「はい」

 3人は、頷いて……。詠唱をし始めた。

「「「――、――、――、――、――、――、カオス!」」」

 今、6節見えた気がするんだけど……。
 特に変わりは無いわね……。3人は「ハァハァ」という声を荒げていた。

「お、おぅ……これで聞かないのか」

 オルドさんが呟くと共に、女神が話しかけてくる。

――聞くわけ無いじゃない、半分とはいえ。魔族ですし、人間の耐性と天と地の差がありますよ?――

 そうなのね……私、結構耐性持ってるのね。特に、気にならないから知らなかったわ。
 オルドさんは「問題はあるが、合格なのは確かだ」と言ったので、倒れてる2人を開放する。
 ホフォードさんはただ寝てるだけで、ナタリアさんは起きてて動けなくなってるだけ。

 待ってる間、オルドさんに「あれって何の魔法?」て聞くと「絶望を植え付け、恐怖と共に自我が消失させる魔法だ」と言ってきた。
 ヤバイどころじゃなかったわね。

 少し待った後、2人は復活した。

「マリアさんは、異常だという事を再認識したわ」

「そうですね……おかしいです」

「私は、良くわからないんだけどね」

 そう思いつつ、オルドさんが「さて最後の試験だ」と言って。
 協力魔術の資料を渡してくる。最初と違う資料なのね、さっきのは簡潔に書いてあるだけだし。
 内容は、『防壁結界』……結界なのね。3人で、詠唱をして30分という時間を保たないと行けないわけで。

「さぁ、そこに並べ」

 そう言って、3人で輪になるように立った。
 それぞれ顔が見えた。ナタリアさんは問題なさそう、ホフォードさんは緊張でブルブルしてる。
 両手を広げて、3人は詠唱する。

「「「神に守られし結界、今ここに、皆の護る壁となれ、防壁結界」」」

 そう言って、3人の輪を光が覆い……試験官は、周っているのが分かる。
 特に辛い様子もないけど、ホフォードさんが辛そうね。ナタリアさんは問題なさそう。
 不安定になる時はあるみたいだけど、問題はない。


 無言でその状態が続き……20分が立った。
 ホフォードさんが、限界が来たので……結界は途絶えた。

「終わりだ」

「ホフォードさん!」

 即座に、ホフォードさんに近づくと。無理をしたのか少し顔が青くなっていたけど「大丈夫だよ……頑張った」と言っていた。
 それが少し、辛そうに見えて頭を撫でて上げたら。ゆっくり目を閉じた。

「保健室に連れていくか」

 と言って、私達の試験は終わった。
次で、この章も終わりとなります
次は、この世界でやること?
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