0話 理不尽の運命
11月24日、プロローグとして追加しました。
文修正
気づいた時には遅かった……。
私の体は、トラックに跳ね飛ばされていた……。
確か……私は……。
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仕事帰りに人気のない、山道を歩いて進んでいた。
何時もの様に、車も無ければ、送る人もいない状況だった。
珍しく人がいた……ただ、凄く悲しそうな顔している少年。
横断歩道も無い道を俯きながら、横断していた。
横から車が来ている事も知らずに……。
走った……車との距離はあったため、全力で走れば間に合うと思った。
車の窓から見える運転手の顔は、目が閉じていて……気づくはずもなかった。
幸いそこまで速度は出ていなかったため、間に合って少年の手を引いた。
ただ、反対車線の車を確認していなかったのが悪かった……。
音がすると気づいて顔を向けた瞬間に……。
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そうだった……彼は、少年は大丈夫かな……。
頭を撃ち、地面の冷たさと共に血が流れていくのが分かる。
視界に小さな人が見える……私に話かけているようだけど……上手く聞き取れない。
無事なら、良かった……。
このまま死んじゃうのかな……。
意識が……もういいかな……。
静かにまぶたを閉じた……。
何故か、意識が戻るとそこには白い何も無いといえる空間だった。
そこには、キレイな女性が立っていた。
――女神です、それでは死因を教えした後、転生の手順をしていきます――
女神と名乗った人は、無表情でそう言った。
次は、女神との会話。