飲みやへいく!
勇者A達はセラフィーの事、そして彼等が去り、もう来ない事を村人達に伝えると
取り合えず仕事は終了したという事で、事務所に戻った。
「社長〜仕事終わりました」
勇者Aが疲れた顔で報告書をシギトに渡す。
「ご苦労だったな、こちらもさっき済んだところだ」
「勇者A殿お仕事は慣れて来ましたかな?」
ソリアが勇者Aを見て言った。
「まぁな〜、でもなんか・・大変ですな」
その言葉にシギトが反応し、口を挟む。
「勇者A、楽な仕事などないものだ」
「とはいえ、うちは毎回命を賭けねばいけない商売柄」
「大変なのも分かる」
「そうだ、勇者A」
「この後飲みにいかないか?」
「いいね〜」
「じゃ決まりだな」
勇者Aはタケシたちにそのことを伝えると
魔物ルームで待っててもらうよう指示した。
外に出ると、シギトが馬車の中で待っている。
運転手はソリアだ。
「じゃ、乗ってくれ」
「ういす」
勇者Aを乗せると、行き着け飲み屋まで馬車を走らせる。
飲み屋まで来ると二人は馬車を降り、中へ入っていった。
「二名様〜」
「奥の席へどうぞ〜」
「なんにしましょう?」
「俺はチューハイで」
「熱燗一つお願い」
「後は〜、カレイのから揚げ」
「オデン・etc」
勇者A達は畳の席にあぐらを掻くと、料理が来るのを待っている間
二人で談笑していた。
「シギト〜、何か俺最近よ」
「なんだ?」
「自分が弱い気がして仕方ないんだよ」
「ふむ」
「あんまり修行してないし、下手したらタケシなんか俺より強いんじゃないかな・・」
「そうか」
シギトは少し黙っていたが、また話しを始めた。
「お前も一回修行したほうがいいかもな」
「ええ・・しかし仕事もあるし、相手もいないしな」
「そうだ、お前に特別休暇をやろう」
「そしてその間、コーヤン先生のところで修行してくるといい」
「ええ・・しかし・・」
勇者Aはその間の給料がどうなるのか、心配している。
カツカツな生活をしてて余裕がないのだ。
「給料の事か?」
「え・・」
「大丈夫、その間、タケシとプルに頑張ってもらうから」
「その間の給料は今と同じだ」
「ほっ・・」
そこへお酒と料理を持った店員がやってきて
テーブルに並べ始める。
「以上で〜」
「ごゆっくり〜」
「うまそうだ」
二人はお酒をコップにいれると、テーブルの真ん中でカチあわし
飲みはじめる。旺盛な食欲で勇者Aはばくばく食べ始める。
シギトはちびちび食べ始めた。
しばらくすると、だんだん二人はアルコールが回って
出来上がってきた。
「しかしよ〜、シギト〜おめーも偉くなったもんだよな〜」
「ハハハ!ま〜な!俺もこんなにうまくいくとは思って無かったよ」
「もういい年なんだし、嫁さんでももらったらどうだよ?」
「えぇ・そうは言うけどな〜、相手がいないんだよ」
「パミヤ叔母さんが一杯お見相手の写真とかもってこねーか?」
「来るよ、毎回俺はそれをみてみぬ振りしてやり過ごしてるさ」
「なんでよ?」
「俺は見合いなんてもんで、相手探すのは性に合わないんだ」
「魔物と一緒にするつもりはないが、一緒に語り合い、行動を共にしたものとでしか」
「打ち溶け合えないんだよな・・」
「そんなこと言ったって、お前と行動共にする人間の女の子はいないだろ?」
「あ、そういや、うちの事務のフィーネちゃんとかどうよ?」
「フィーネか?あれは幼馴染だし、そういう対象になるわけ・・が」
シギトが少し酔いながらも言葉が止まる。
勇者Aがすかさず、その様子を見て突っ込む。
「はは〜ん、お前フィーネちゃん好きなんだろ?」
「な・・何を言うか・・・・」
「相変わらず奥手だな、おめーは」
「俺が恋の繋ぎ役してやろーか?」
「ちょっと待て・そんなこと・・いら・・ないからな・・」
「任せとけって〜いいムード作ってやるよ」
「む・・・・」
「まぁ、そんなことより今日はパーッと飲もうや」
「そうだな・」
この後、勇者Aたちは深夜すぎまで飲んでた。




