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スカートめくり

作者: 真倉サク

「ねぇ鈴木」


鈴木を後ろから呼ぶ声。

振り返るとそこには同じクラスの女子が自分のスカートを捲り上げていた。


「お、お前・・・何してんだ?」


思わず目を背ける。当然だ。


「鈴木は今私のパンツを見た。間違いないね?」

「見てない」

「嘘。絶対見た」

「見てねぇ!」

「怒った。確信犯ね」

「・・・・・」


どんどん追い込まれていってるような気がしてならない。


実際問題。俺は確かにコイツのパンツを見た。

いや、正確には見えた。


いや、見せられた。



「不可抗力だ」

「でも見た」

「・・・・・」



弁解の余地はないようだ。


「・・・で、俺に何をさせたいんだ」

「・・・・興奮した?」

「はぁ?!」


そいつは時々おかしなことを言うが

まさかここまでおかしいとは。


人に無理やりパンツを見せつけておいてそれで興奮したかどうか確認する。

それで俺が


「ああ。興奮したよ」


なんて言い出したらどうするつもりなんだ。


「そう・・・」


既に言い出していた。


この緩口がァ!!


「あ、いや今のは・・・」

「いいの。あなたは目を背けた。あなたは私を一人の女としてみている。

 それだけでも十分だった。大いなる一歩よ」


まったくもって意味がわからない。


コイツは一体何を目指しているんだ。


「お前は・・・」

「それじゃあね。鈴木」


そいつは去っていった。



沈んでいく夕日はオレンジ色だった。



「・・・・・なんなんだよ」

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