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騎士の従者の貴族階級  作者: 平生太郎
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状況整理

今の俺の記憶にはほとんど情報がない。5歳だから、という理由もあるが、勉強をする気がなかったからだ。次男だからと最低限以上の教育はしていない。自分から望めば教師をつけてくれるだろうが、まだ5歳。望む気なんてさらさらなかった。


だが!!!今は30を超えた成人男性が中身である。今後の自分の将来設計を立てるためにも教育を受けたい。そして出来ればあまり働かずに生きていきたい。


「とにかく今の状況整理だな。」


紙にペンで今知っているこの世界の情報を書き連ねていく。俺が知っている今の情報をまとめると、こうだ。


・俺は伯爵家次男

・この世界には王族がいてその次に公爵家、侯爵家、伯爵家、男爵家があるらしい

・7歳になると学園に通わなければならない

・マイルム家は騎士一家なので、6歳になると戦闘訓練が開始される

・この世界には魔法がある。


…最悪だァァァァァァァァ!!!なぜ!騎士!運動は嫌いなんだ!

前世の俺は大の運動嫌いだった。なぜ、人間は無駄に動こうとするのか。歩けて健康に問題がなければいいじゃないか。ポリシーは「やめよう、体の無駄遣い」だった俺が騎士家…。転生するなら文官とかそっち系の家が良かった…!!寝てたい!!できることなら働かずにグダグダ過ごしたい!!


そこで俺はふと気づいた。自分が騎士家次男だということに。


「ワンチャン、文官なれるんじゃないか?」


この世界では、長男がその家を継ぐのが一般的だ。だから俺はそこまで厳しく教育されていなかった。次男の俺は将来自分で適当な就職先を見つけなければならない。 騎士家に生まれているので、周囲は騎士になると思うだろうが、もちろん俺はそんな気さらさらない。騎士の才能がなければ、違う職業を選んでも違和感は無いだろう。文官や魔道士などの道もあるはずだ。頑張ろう。


その日の夕食の時に俺は母に授業を受けさせて欲しいと頼んだ。母はかなり驚いていたが、もちろん返事はOKだった。


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