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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「44」強くなろうという意志




夜中の0時……




白雲堂から遠く離れた森を抜けた先の人気の無い原っぱ…





端っこには、もう使われていない木製の小屋が建てられていた。


側には、作業台らしきステンレス製の台が四台ほどと、電動のこぎり、アルミ製の分度器といった道具があったが、所々錆び付いており、電動のこぎりに至っては使い物にならない。






と、そんな場所に1人の少女がやって来た。








クレハ……いや、桃色の魔法少女フローリアンである。







彼女の表情は険しく、同時に悔しさもあった。





今回の戦いをクレハは悔やんでいた。





現れたDUNCANとの戦いで、上手く戦えなかった事。






進化体である怪人に苦戦したこと。






そしてリオに怪我を負わせてしまったこと。










全ては…自分自身の力不足が招いたことだと、クレハは実感していた。








(強くならなきゃ…!)








クレハは、本当に誰かを守れる為の強さを欲してした。




今回はリオが大火傷で済んだが、次はそうはいかないだろう。


もしかしたら、次をしくじればリオの命まで危うくなる。


それだけじゃない…



スズナ、ルカ、カクやチサト…市民の人達まで命の危機に落ちることも…








それだけは絶対に起こしてはならない。





その為の力…魔法少女の力が自分の中にあるのだから。






この力で守れる為に、自分は強くならないといけない。












クレハは右手に両刃の赤い剣を作り出し、柄を握りしめる。



そしてその剣を両手で持ち、左足を前に出し、構える。


構えた剣先を真剣な表情で見て、呼吸を整えて…



剣を頭の上まで上げて、そのまま大振りで振り下ろす。


振ったと同時に風が吹き、髪が揺れる。



再び呼吸を整えて、もう一度剣を振る。












と、そこへ……






「!?」






クレハが人の気配を感じ、後ろを振り向く。

















後ろから現れたのは、同じく魔法少女姿になったスズナとルカであった。


更に後ろからリオが現れた。






「やっと見つけた…」

「クレハったら、こんな所にいたのね」

「1人で秘密の特訓ですの?」

「リオ君、スズナちゃんにルカちゃんも!」







3人がここにやって来た事に驚くクレハ。








「今回の戦いの事でもっと強くならなきゃと思ってるのは私達も一緒よ」

「特訓もまた魔法少女の醍醐味ですわ!」

「ルカ、あのね…」






ルカの魔法少女好きに呆れるスズナ。







「それに、今後に備えて魔力面の強化も必要になってきますわ」

「魔力面?」

「今回の戦いで、ワタクシ達の持久力の無さが目立ち始めましたわ。これはデバッグ、DUNCANにも知れ渡っているはずですわ。今後デバッグやDUNCANと戦う以上、長期戦や連戦は避けれぬ壁。まずは魔力量の強化を優先的に行いますわよ」







魔法少女好きのルカだが、戦いに関しては真剣味があり、今回の戦いを分析していたのだ。


そしてその悪かった点をそのままにせず、すぐに改善し、今後の戦闘を有利に進めるのがルカの戦略である。






「ルカちゃん…」

「僕も強くなりたい。今回の戦いで僕もまだまだだって事が分かった。だから僕も特訓に参加させて欲しい」

「リオ君……」

「全員で強くなって…」

「必ずデバッグを倒しますわよ」







リオ、スズナ、ルカの言葉には決意が込められていた。


それはスカイクラウド内でデバッグと戦うと決めたあの出来事と同じだった。


忘れてはならない。


自分には仲間がいるという事を…



クレハはその事を再確認した。








「うん!みんな一緒に強くなろうね!」







気持ちが軽くなったのか、笑顔になり、クレハは同意した。








「決まりですわね!そうときたら、まずはプランを考えないといけませんわね」

「まだ決めてなかったの?」

「この手のプランは相手の意見を取り入れなけれ意味がありませんもの。その辺はキチンとしないと」

「僕はどうすればいい?」

「リオ君はフォトンエナジーの確保が重要ですわね。技術面もそうですが、電脳術の威力を高めるにはより多くのフォトンエナジーを蓄えた方が効果的ですわ。といってもフォトニウムをセキュリティアから貰う訳にはいきませんし、まずはフォトンエナジーを貯蔵出来る道具を作らなきゃなりませんわ」

「なるほど。となると、錬成の出番だね」

「出来るの?」

「まだ一度だけだけど、使用したワードは覚えてるから問題なく使えるよ。1つ問題を述べるなら、それを作るための素材をまだ決めてないってところだけど」

「素材ですわね…それならあてがありますわ。素材に関してはワタクシ達が集めてきますわ。特訓のついでに」

「ついでって…もう特訓の方針は決まったの?」

「勿論ですわ。これから説明いたしますのでよくお聞き下さいませ」







と、クレハ、スズナ、リオは集まって、ルカの話を聞く。
























1人の少年は、誰かを守る力を得るためにやって来た。






3人の少女は、手に入れた力で誰かを守る為にやって来た。








少年が宿すは電脳の力。








少女達が宿すは魔法の力。









魔法と電脳……この2つが紡ぐ二重奏から得られる物は…








希望か……はたまた絶望か……







それを知る術は、誰もいない……………






















これは…………この島で起きた、魔法と電脳が交差する二重奏の物語である。









遅くなりましたが、一通りの話をなんとか作り終えました。

この後の続きについてですが、まだ考え中です。

結構時間掛かると思いますが、出来れば気長に待っていただけると幸いです。

次の話は少しショッキングな要素を入れたいと思ってます。

それでは!

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