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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
42/46

「41」情報整理






一方残ったカク、チサト、シズルはスカイクラウド内でアンドレアからDUNCANとの接触から撤退までの経緯を聞いた。







「リオが電脳術で炎の球を作った!?」

「ああ。仕組みは炎の生成と同じだったが、今までその方法で成功したアルケミストはいなかった」






アンドレアの報告にカクは驚く。


何せアルケミスト達が出来なかった炎の球による攻撃をリオはやったのだ。






「ルカちゃんの防御魔法、スズナちゃんの特大攻撃魔法、クレハちゃんの魔法剣と治癒魔法も驚いたけど……ますますリオ君の電脳術に疑惑が浮いたわね」

「え?」

「どういう事だ?」

「実はリオ君の電脳術は、魔法に近い性質になっているのよ」

「何!?」






と、チサトは端末を操作し、前にリオがクレハと共にドラゴンのキメラと戦っている映像をアンドレアとシズルに見せた。


注目すべきは、ドラゴンの炎をリオは電脳術による光学シールドで防いでいる所である。






「本当にキメラの攻撃を電脳術で防いでるな」

「見ての通り、リオ君の電脳術は、キメラの炎をほとんど防いでいるわ。攻撃もしっかりと通っていた」

「本来キメラの攻撃は基本防げないだったよね?」

「はい。光学シールドは簡単に破られ、スーツに使ってるチタン製の装甲も、キメラの鋭い爪の前ではバターのように斬られてしまいます」

「今回現れたDUNCANのフォトニックギア、火力、耐久性、どちらもキメラと同等の性能を持っていたからな。俺の攻撃が通らなくて、リオ君の攻撃が通っていたな」








アンドレアがそう言った後、チサトは端末を操作し、2体のフォトニックギア…イフリートとガルーダが映った画像を新たに表示させた。









「この赤いフォトニックギアは右手にフォトンマシンガン、左手にエナジーカノン、胸部には高熱のレーザー砲を兼ね備え、パワーも今まで出会ったキメラと同等。そして青いフォトニックギアは両翼に搭載された複数のエナジーガンと胸部に搭載されたビーム砲の2種を兼ね備え、機動性に優れてる」

「話を聞いた限り、フォトンマシンガンとエナジーカノン、エナジーガンは現在セキュリティアが所有してる武器よりも性能が高くなってるって事か」

「4人のお陰で半壊状態まで追い込んだんだが、逃げられてしまった。こちらに来ることは無いと思うが、一応DUNCANには注意した方がいい。恐らくデバッグ以上の強敵だ」






カクがフォトニックギアの武装が格上の性能を持ってることを把握し、苦戦を強いたが、クレハ達のお陰で撤退まで追い込んだことをアンドレアは話した。








「そうね。彼らの狙いはホムンクルスであるクレハちゃん達だしね」

「それと、今回現れた怪人なんだが、進化した原因を知ってるのか?」

「実はここ最近、先程戦った怪人のように進化する個体がたまたま現れたのよ」







チサトはまた端末を操作し、現在表示されてる画像とデータを消し、新たに膨らんだ赤いからだに長い首と竜の羽が生えた怪人の画像と、青く巨大なカブトムシに似た生物と、灰色の巨鳥の画像の3つが表示された。







「これが先程クレハちゃん達が戦った怪人。残りの2体はシズルさんが倒した個体。これらは怪人になる際に注ぎ込んだフォトンエナジーを必要以上に取ったことで生成されたエナジーコアを宿したことで進化出来るようになったと推測するわ」

「エナジーコア?フォトニウム以外の器を体内に作ったというのか?」

「そう。フォトンエナジーを注入された人の体は別の生物に変異させてしまう。これは吸収したエナジーに体が適合しやすくするために作り替えられたと考えられるわ」

「じゃあその怪人は体内に生成されたコアから供給されるエナジーで進化したというのか?」

「進化というよりは、変異ね。これは」

「変異?」

「この2体の怪人、変化した姿がおかしいのよ」







と、チサトは2体の怪人の変化した姿の画像を表示させた。















「……………………マジなのか…!?」







アンドレアはとんでもないものを見て驚きを隠せず、まだ信じられないような気持ちになっていた。






それもそのはず、カブトムシの怪人の進化先の画像は、背中が割れて、狼に似た白い骨のような生き物が現れた姿が、


巨鳥の方は胴体が大きくなり、頭は首が長く生えた恐竜の用なら姿になっており、翼は大きくなった胴体を持ち上げられず、ただの飾りと化していた。







「変異前の特徴が残って無いじゃないか…」

「このように、エナジーコアを宿した怪人はどの姿に変異するかは分からないのよ。今回遭遇したこの怪人も最終的には5つの首が生えた生物だったけど、人型の手足だったモノがあるところ、元は人型だった事が推測されるわ」

「フォトンエナジーが供給する限り、より強い生命体に変異していく。それがどの姿になるかは分からないって訳か」







怪人の変異について理解したアンドレア。


と、次にシズルが質問してきた。






「ねぇ、あの魔法少女達は?その子達も一応怪人になる機械を使ったのよね?それならフォトンエナジーを取り込んだら大変なことになるんじゃないの?」






シズルの言うとおり、クレハ、スズナ、ルカがホムンクルスになったのは怪人になる機械を使用したこと。


もしも彼女達にフォトンエナジーを注入されたら、怪人と同様、変異する可能性も無くない。






「その心配ならいらないと思います。体の細胞が不安定な怪人と違ってホムンクルスは完成した姿なので、フォトンエナジーを受けても変異の心配は無いようです。適合者なのもそうですが、恐らく、ホムンクルスは怪人の進化先の完成形と呼ぶべきかもしれませんね」

「うーん、言い方はあれだけど、とりあえず3人の方は大丈夫って事ね」







クレハ達には変異の危険性が無い事に安心するシズル。







「とはいえ、今後は怪人にも注意が必要になるな…あの武装を使う機会が多くなるしな」

「今回の件、報告しないとね」

「それじゃあ俺は用事があるからこの辺で失礼するな」







そう言ってアンドレア外へのドアに向かう。








「ありがとなアンドレア。リオ達の側にいてくれて…」

「やめてくれ。俺は戦いから逃げた臆病者だぜ?」

「それでもお前は、一緒に戦ったんだろ?」

「貴方は臆病者じゃない、同じアルケミストよ」

「そういう事。立派な事よ」








と、3人からお礼を言われるアンドレア。







「………………フッ」







嬉しく笑ったアンドレアはドアを開けて、スカイクラウドから降りていった。














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