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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「37」魔人&巨鳥 1


赤城の乗るフォトニックギア…イフリートと加賀の乗るフォトニックギアと対峙するクレハ達。



クレハ、スズナ、ルカの3人の魔法少女組と、リオ、アンドレアのアルケミスト組が、赤城の乗る機体…フォトニックギアのイフリートから作り出した電脳空間の中で、2体のフォトニックギア…イフリートとガルーダと戦闘を始める。






「空間にフォトニックギア…まさかここまで技術が進歩してるとはな…!」

「それが我ら、DUNCANだ!」






赤城の乗るイフリートが先手を取り、ビームを放とうとしていた。







「攻撃来るぞ!左右に飛べ!」






アンドレアの呼びかけにクレハ、スズナ、ルカは右に、リオ、アンドレアは左に跳んで放たれた赤色のビームを避けた。







「躱されたか…」

「DUNCANと言いましたわね…!何故ワタクシ達に戦いを?」






ルカは赤城と問いかけつつ、左手をイフリートに向けて雷の魔法…サンダーボルトを放った。


放射状に放たれる雷撃がイフリートに襲いかかるが、直前にガルーダが割り込み、ガルーダの展開した特殊なバリアに当たり、雷撃は防がれてしまった。








「我らの野望は、次のステップに進まなきゃいけない。その為には…お前達魔法少女を倒すという新たな壁を乗り越えなければいけない!」

「それが、その為のフォトニックギアなのだ!」

「はあ!?私達は貴方達に恨まれるような事なんてしてないわよ!」






赤城、加賀の目的に文句を言うスズナ。







「お前達魔法少女は、アルケミストが苦戦したあのキメラの天敵だ。この先強くなれば我らDUNCANはおろか、デバッグも最大の危機に直面する。このフォトニックギアはお前達魔法少女に対抗するために設計された機体なのだ」

「その証拠としてお前たちを倒し、この機体の強さを証明する!」






ガルーダの両翼に仕込んだ拡散ビームが発射された。







「くっ、これは躱しきれませんわ!」







広範囲にばら撒かれたビームの弾幕に回避できないルカ。


と、そこへアンドレアが割り込み、光学シールドを展開させ、拡散ビームを受け止めるが、次第に強度が落ち、最後の数発だけシールドを貫通したものの、アンドレア、ルカには当たらなかった。







「すまない、怪我は無かったか?」

「大丈夫ですわ。守ってくれて助かりましたわ。しかし先程の攻撃…」

「ああ、シールドが貫通されるとはな…あの青い機体も厄介だ。まるでキメラと戦ってるみたいだ…対魔法少女用というのもハッタリではないな」

「このっ!!」






スズナが攻撃を放った後のガルーダに両手に持った槍を向けて走る。






「させん!」






赤城の言葉と共に今度はガルーダの前に後ろにいたイフリートが割り込み、スズナに向けて赤い粒子ビームを発射した。







「!?」






スズナは咄嗟に左へ体を傾けて、ビームをスレスレでかわした。


そしてガルーダは遅れながらも、上空へ逃げる。






「やっ!!」







次にクレハがスズナの横を横切り、イフリートに跳びかかり、剣で叩き切るが、鈍い金属音が響いただけであった。






「ええっ!?」

「イフリートの装甲がそんなもので破れるものか!」







赤城はイフリートの左腕を振り回し、クレハをたたき飛ばす。






「ああっ!!」

「フローリアン!」







すぐにリオが駆けつけ、飛ばされたクレハを後ろから受け止めた。






「ごめん、リオ君」

「いいよ。フローリアンこそ大丈夫?」

「少し左腕がヒリヒリするけど大丈夫」

「次は大丈夫と言えるか?」






再び加賀のガルーダが横入りし、拡散ビームを放とうとするが…






「やらせない!」






リオが電脳術を発動し、光弾を連続で放ち、ガルーダのガルーダの右翼の拡散ビームの発射口に当てた。






「何!?」






光弾を数発受けた事で拡散ビームは不発に終わり、ガルーダは一旦上に逃げた。


拡散ビームの砲身はかけたものの、使用不可には至らなかった。






「くっ」

「大丈夫か加賀!」

「はっ!ダメージは少々ですが戦闘に支障はありません」

「隙ありですわ!」






そこへルカが駆けつけ、手持ちのメイスをハンマー投げの応用でイフリートに目掛けて投げ飛ばした。






「うおっ!?」






投げられたメイスがイフリートの胴体に直撃し、その衝撃がコクピットにまで伝わっていた。






「このまま一気に…な!?」






その隙にスズナが氷の魔法…アイスニードルを放つ所…上空にいるガルーダがスズナに向けてビームの機銃の弾をばら撒いた。


スズナはすぐに気づき、魔法の発動を放棄し、機銃の弾幕を大きく跳んでから避けてかわした。






「隙がない…!」






雪月花ことスズナは、魔法少女組の中でもスピードに優れており、回避の困難な拡散ビームや弾幕でも大きく避けることが出来る。


更に武器が槍な為リーチが長く、多数の敵相手なら魔法で攻撃するより槍を使った戦法が有利な場合もある。


唯一の弱点は、防御が薄い事である。


アルケミストよりは強いが、魔法少女組の中では最低クラス。


強力な攻撃を受ければ致命傷の可能性もあるため、いかに攻撃を受けないように戦う事が重要になる。


また、彼女の使う魔法は単体に特化したもので、殲滅力もそこまで高くない。


複数の敵を相手にするには、この魔法では相性が悪いのだ。







「何より、あの青い機体が厄介ですわね…!」






ガルーダの機銃の射程内に入ってしまったルカはメイスを振りまくり、ある程度弾を弾き返すが、一部が肩、スカートに当たるものの、損傷は僅か。





エレクトロことルカは、高い防御能力と殲滅力に優れている。


メイスによる攻撃は一撃が強く、大抵の敵をたたき飛ばすことが出来る。


また、攻撃魔法も広範囲と、複数の敵を巻き込む事が可能で、取り巻き相手なら簡単に一掃できる。



そんなルカの弱点は魔法少女組の中で一番スピードが劣る事。


また、彼女の使う魔法の性能は悪くないのだが、魔法自体の威力が低く、耐久力のある相手に魔法で戦うのは苦戦を強いられるだろう。







「雪月花!エレクトロ!」






2人を心配しながらクレハはイフリートの左腕に仕込んでいた砲身から発射された単発のエネルギー弾を避けていた。







フローリアンことクレハは、これと言った特長の無いオールラウンダー…と思わせて、実は魔法の威力が魔法少女組の中でトップクラスである。


ファイアボールに関しては威力が高く、着弾後の爆風で他の敵を巻き込む事が出来るので殲滅力も十分ある。


しかしこの魔法はシンプルな攻撃にも関わらず、魔力の消費が大きい。



他の魔法の魔力消費量を数字に例えるなら、スズナのアイスニードルが6、ルカのサンダーボルトが8なのに対し、クレハのファイアボールは10といったところ。


魔法の威力はあるが連発は出来ない…それがクレハの弱点である。


魔法少女は魔力量によって魔法の強さが変化するため、クレハにとってはなるべく魔力を温存しないと自身の長所を潰してしまうため、基本は武器主体になる。


武器による攻撃能力は若干劣るものの、これは手数や技量でカバー出来るため問題ない。








しかし、今の状況は……






「少し、マズくなってきましたわ…」






ルカの表情に、焦りが見え始めた。





今のところ戦いは防戦一方で、こちら側が不利にあった。


イフリート、ガルーダの連携攻撃にクレハ、スズナ、ルカは未だ相手に痛手を与えられずにいた。




イフリートの高火力兵器と、ガルーダの拡散ビーム。


どちらも厄介で、まともに受ければいくら銃弾が効かない魔法少女でも痛手を負うだろう。


こちらも高火力の攻撃を仕掛けたいが、敵の攻撃が激しすぎてそれどころじゃない。


そして何より、3人の体力と魔力がどこまで持つかである。





「この戦い・・・かなり厳しいものになってきましたわね・・・」







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