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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
35/46

「34」進軍開始!1



という事で、二手に別れて進軍を開始した一同。





まずは右のルートから攻めるクレハとリオ。


後ろからはアンドレアが付いてっている。


前衛を2人に任せてるが、危なくなったら前に立ち、アンドレア自身が前衛に参加するようである。








「えい!やぁ!たあ!」






進んで来るリザードマン達をクレハは剣で一体斬り、もう一体斬り、更にまた一体斬る。




フローリアンことクレハの剣の腕は素人そのもの。


それを知ってるルカはアドバイスとして、基本は横に払うように攻撃し、縦に斬る、前に突くのは控えるようにと伝えている。


横薙ぎなら1度に多くの敵に攻撃出来るため、クリーチャー相手ならこれで対応出来る。


仮に攻撃を受けても、魔法少女姿の時は身体の防御能力が大きく向上するため心配はいらないが、まだ荒削りなため、今後は剣の扱いも重要になってくるだろう。






クレハが6体目、7体目のリザードマンを切り倒して廊下のような道の先へ進む。


しかし次の曲がり角の所で大きな赤いトカゲ…フレアリザードが待ち構えており、口から炎の球を放とうとしていた。







「!?」






突然の状況にクレハは判断が遅れ、対応が間に合わない。


しかしそこへリオがクレハの前に立ち、電脳術で円形状の光学シールドを生成してフレアリザードが放った炎の球を受け止めた。







「リオ君!?」







炎の球を防いだリオはすぐに光学シールドを解除し、長さ十センチの筒を右手に持ち、先端から約70センチのビームの刃を作り出した。


そしてそのまま地面を蹴りつつ走り、フレアリザードの頭を上から切り下ろした。


切り下ろされたフレアリザードは悲鳴を上げる間もなく消滅した。







「大丈夫?フローリアン」






ビーム刃を消し、クレハの安否を確認するリオ。






「ごめん、油断してた」

「進んでいくのはいいけど、常に警戒した方がいいよ」

「そうだね。気をつけ…リオ君!」






リオの後ろにもう一体のフレアリザードが現れた。


しかし攻撃はまだ仕掛けていない。





クレハは気付き、リオの前に立ち、左手にサッカーボール程の大きさの炎の球を瞬時に生成していた。






「ファイアボール!!」






と、攻撃の名前を叫びつつ、左手の炎の球をフレアリザードに目掛けて投げ飛ばした。


フレアリザードは炎の球をモロに受け、火だるまになったが、まだ消滅していなかった。







「まだ動く!?」

「!」





すぐにリオが左手をフレアリザードに向けて、光弾を連発した。


合計4発の光弾が直撃し、怯んだ所でリオは…






「フローリアン、斬って!」

「う、うん!」






リオの指示でクレハは右手に持った剣で怯んだフレアリザードを横薙ぎで斬り倒してトドメをさす。








「よし。先に進もう」

「ご、ごめんなさい!」






クレハがリオの前で体を倒し、謝ってきた。







「さっきの事?僕は気にしてないよ」

「でも私、警戒を怠ってたし、さっきのクリーチャーも一撃で倒せなかったし…」

「最初から周りを警戒できるほど強い人なんていないよ。僕が始めからそうだったし、今のクリーチャー…フレアリザードだって火に耐性があったから耐えれたんだよ」






と、リオは説明する。


クレハの使った炎の魔法…ファイアボールは、溜め込んだ炎の球を相手にぶつける攻撃で、威力は溜め込んだ炎の大きさによって増大する。


また、着弾時に爆発を起こして近くの敵まで巻き込むことができるため、使い方次第では結構便利な攻撃と言えるだろう。


しかし今回、フレアリザードには炎による耐性があったことで、クレハの放った炎の球を耐えることができ、一撃で倒しきれなかったのだ。







「でも…」

「君が戦い始めたのは昨日からだししょうがないよ。それに失敗したら、次はその失敗を活かして気をつければいいんだよ。だから深く考えないで」






リオのアドバイスと励ましで少し元気が出たクレハ。






「うん。ありがとうリオ君」

「それに、クレハ…じゃなくてフローリアンの炎の魔法は参考になったから」

「リオ君、また名前」





フローリアンではなくクレハの名前を言ってしまったリオに指摘をするクレハ。






「あ、ごめん。どうもまだ慣れなくて…」

「ふふっ、おあいこだね」

「そうだね」






と、2人は笑いながら自分達の世界に入った所…








「おーまーえーらー!!!リア充な会話してないで早くこーい!!!!!!」






突然怒りに満ちた赤城の声がリオとクレハの方へ響いた。






「い、急ごうか!フローリアン」

「う、うん、そうだね!」






慌てて先を進む2人だった。


そして後から付いていくアンドレア。







「やれやれ。しかしあれが魔法か…あれだけ強力な炎を作るとか、確かにこれはキメラに有効な手段だな。そしてリオ君の電脳術…光弾と光学シールドだけでなく光剣まで使えるとはな…あの子の電脳術が本当にキメラに効果があるのか、この戦いで分かるだろうな」






と、リオ、クレハ達に期待するアンドレアであった。









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