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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
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「33」電脳空間



「シンプルな空間ね…」





現れたデバッグの特殊部隊…DUNCANの刺客、赤城の機体…イフリートの放たれた光に飲まれ、見知らぬ空間に飛ばされたクレハ達。


スズナから見たこの空間は、シンプルだと言った。



一方クレハ、アンドレアは知らない場所に突然飛ばされて、まだ状況が理解できていない所、スズナほ今いるこの空間をまるシンプルな空間だと口に出した。



ルカは近くの何の変哲も無い黒くシンプルな壁を触る。






「この壁、人工物みたいですわ。どうやらこの空間は作られた物のようですわね」

「じゃあ、あのフォトニックギアっていう乗り物から放たれた光は電脳術の?」

「いや、光の文字が出てないところあれは電脳術じゃない。仮にそうだとしても、錬成クリエイションでここまでの規模は無理だ。出来る範囲が限られてる上に発動までの時間も短くない」






アンドレアはこの空間は電脳術のモノでは無いという。


元アルケミストの人間であるアンドレアは、電脳術の1つ…錬成クリエイションについて知っていた。


触れた物を分解、再構築などこの便利な技術でも、ワゴン車位の大きさの物までしか出来ない。


アルケミストのエースでもあるカクですら2トントラックが限界である。


また、発動までの時間が長いのも難点である。







「僕はまだ知識しか覚えてませんが、錬成クリエイションについてはアンドレアさんの説明した通りです」







そう言って、リオは前を向く。






「それになんかここ…建物ではなく、空間そのものを書き換えてるような…」

「空間を書き替えてる!?」

「ワタクシもですわ。あの機体の大きさからして、出来ることと言えば…」






フォトニックギアによる空間に干渉して作られたこの空間をルカはある答えにたどり着く。







「拡張現実の類いですわね」

「拡張現実?」

「アドバンスド・リアリティ…通称AR。あらゆるデータを現実世界に映し出す技術ですわ。VRについては分かりますわね?」






ルカがスズナにARについて知っているか聞いた。






「仮想現実の事よね。例えるなら自身がゲームの世界を体験できる技術で…いいかな?」

「まあ、そういう認識で構いませんわ…周りの地形を見たところ、建物だったモノが壁に変わってましたわ。障害物が増えた以外は商店街と同じ地形…拡張現実の応用で違いありませんわ。これだけの空間を作り出せる処理能力をあの機体に備わってるとしたら」

「なるほどな。本来実体の無い映像を映し出すARだが、ここまで進化するなんてな」






ルカの話を理解したアンドレアは技術の進化に納得する。






「可能だと思います。クリーチャーを作れるデバッグならこの手の芸当も出来なくないと」







リオの言うとおり、クリーチャーはデータの集合体で、フォトンエナジーによって実体を保っている。


ならその応用で拡張現実に実体のある壁を作れるのも不可能ではないだろう。







「確かにそうだな、他にも知りたいことがあるが…まずは…!」







と、アンドレアは前の壁に目を向ける。




すると、壁の入り口からリザードマン達がうようよ出てきた。











「まずはこいつらを片付けるぞ。肝心の親玉はこの先だろうし、今頃カノンリザードも放ってる頃だろ。先に進むぞ」

「はい」

「リオ君、アンドレアさん、ワタクシ達が前に出ますわ」






クレハ、スズナ、ルカが武器を構えてリザードマン達の目の前に立つ。






「ええっ!?」

「ちょっと君達、迂闊に前に出ては…」

「ごめんなさいアンドレアさん、でもここは任せて下さい」

「これでも私達、強い方ですから」

「しかしな…」

「ワタクシ達、ここに来るまで襲いかかるクリーチャー達を蹴散らしてましたの。この手のクリーチャー、敵ではありませんが…少しでも戦いの感覚を掴みたいので、勝手ながらやらせて貰いますわ」






魔法少女組、引くつもりはないようである。


これにはアンドレアも腹をくぐることにした。






「全く…分かった。もし危なくなったら即交代だからな」

「アンドレアさん、僕も前に出て戦います!」






リオもクレハ達の横に並ぶ。






「リオ君もか!?」

「リオ君!?」

「言ったでしょ?協力するって」






この中で実戦経験が一番少ないのはリオである。


唯一戦った相手はドラゴンのキメラのみで、クリーチャーとは初戦闘になる。


しかし、リオはそ経験不足を補うように約1年間電脳術の特でそれらをカバーしている。


しかもリオの電脳術の上達スピードは早い。


キメラ戦でクレハと一緒にいたとはいえ、キメラの攻撃はほとんどリオが防いでいた。


潜在能力はアンドレアより上である。


このまま経験を摘んでいけば、将来的には現在一番強いカク超えるアルケミストになるだろう。








「分かった。リオ君、君の実力見せて貰うぞ」

「はい!」






未成年組の4人に前線を任せ、アンドレアは後ろから付いていく事にした。






「各自、2人一組でリザードマン達を倒していきますわよ!リオ君とフローリアンは右の入り口から。ワタクシと雪月花は左の入り口から進みますわよ!」






ルカがクレハ、スズナ、リオに指示を出す。






「任せて」

「分かった。行こうク…じゃなくてフローリアン…!」

「うん!」






普段のクレハの名を口にするところですぐに言い直すリオ。



ルカからのメッセージで、魔法少女姿の時は本来の名前で呼ばないようにと書かれていたため、リオもそれに賛成し協力している。






という事で、一同は二手に別れ、リオ、クレハ、アンドレアは右の道を、スズナ、ルカは左の道へと向かったのだった。


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