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魔法と電脳の二重奏  作者: キューリ
ファイル「1」
33/46

「32」フォトニックギア



駆けつけたクレハ達魔法少女の名乗りは壮大にスベり、場は静寂が続いていた。


野良犬は歩き、スズメ達は横切り、ただ空しさが残った。
















話しづらい。



下手に話すとこちらもスベってしまうため、迂闊に喋れない。
















「………………………………リオ君、あの子達が…そうだよな?」

「あ、はい。仲間です」







思考を戻したアンドレアが変身したクレハ達が仲間だということを少々困惑したリオに確認する。








「よ、よかった…」

「さっきの空気じゃ喋る勇気が無かったわ…」








リオ達が会話を始めた事で空気が変わり、クレハとスズナは一安心した。







「はっ!?や、やっと来たな魔法少女達…待ちわびたぞ」

「と言っても、10分前に来たばかりなんですけどね…」

「そこは言わなくていい」






思考が戻った赤城の言葉にツッコむ加賀。






「とにかく、名乗りを上げたのならこちらも言わねばな…加賀!」

「はい!」







と、こちらも名乗るためにまずは赤城が前に立つ。







「よく聞け!俺はデバッグの独立組織DUNCANの新人にして赤き船…赤城!!」





デデーンと両腕を組んでかっこつけて名乗り上げる赤城。







「俺は赤城先輩の後輩にしてDUNCANの新人、青き船の加賀!!」






と、足を少し広げ、キレのいい敬礼のポーズを取り、名乗り上げる加賀。







「俺は元セキュリティアの隊員にしてサニーフォレストの店主、アンドレア・スレイコフ。yeah!!」

「って、お前は名乗らなくていいよ!!」

「ここは乗った方が良いかなと思ってな…」

「いらん!!!」

「ぼ、僕は一般市民の……」

「お前も名乗るなぁー!!!」






アンドレアが赤城達の名乗りに便乗して、名乗りを上げ、リオも便乗するが、赤城にツッコまれる。







「えっと、DUNCANはここにやって来て、何が目的なんですか?」






コントに落ち着いたクレハが赤城達に商店街に来た理由を聞く。


その事に赤城は得意気になる。









「簡単なことだ。お前達にこの兵器の性能を試すためさ」






と言って赤城は左ポケットからスマホのような形状の赤い端末を取り出した。


よく見ると、真ん中に大きめのフォトニウムが埋め込まれていた。








「何あれ?」

「スマホのような端末?」

「宝石のようなものが埋め込まれていますわ。まさかこの人はアルケミスト!?」

「いや、デバッグにアルケミストを加えるメリットはない筈だ。あれは一体…」






クレハ達は赤城が取り出した端末に少し警戒し、ルカは赤城が取り出した端末を見て、彼がアルケミストだと考えるが、アンドレアは違うという。






「あの端末に付いてるフォトニウム…僕の持ってる物より強い力を感じます」

「何!?」






フォトニウムの原石を持ってるリオは、赤城の端末に埋め込まれてるフォトニウムの力が更に強いことを感じ取り、それを聞いたアンドレアは驚いていた。














「さあ刮目せよ………錬成クリエイション!」






赤城が端末を前に向けてキーとなる言葉ワードを口にすると、端末が光の球体に包まれ、それは大きくなっていき、赤城を包み込む。






「え!?」

「何が起きてるの!?」

「くっ…!」

「あの人からは電脳術を使っていなかった…!」

「まさか、錬成クリエイションVRCボイス・リアクション・コマンドで発動しただと!?」







赤城を包んだその光はやがて何かの形を作りだし、





光が晴れると、そこにはなんと、











二足歩行の赤1色の戦闘用マシンが姿を現した。




両足はそれぞれ4つの爪になっており、そこから膝下、太股の所には装甲板で覆われている。



胴体は鳥のくちばしに似せた形状で、白のラインが施されている。



胴体に繋がってる両腕は、3本の指…マニピュレーターが付いており、肩には主砲付きの大型スラスターが備わっていた。



そして胴体の上部は操縦席になっており、赤城が乗っていた。






「な!?」

「これはまさか…!」

「見たか!これがDUNCANの新兵器…フォトニックギアだ!」







フォトニックギアに乗った赤城がその名を告げ、クレハ達は驚いた。







「大型メカ!?」

「だからといって、クリーチャーやキメラじゃない相手に私達が負けると思ってるの!?」






と、雪月花ことスズナは槍を構えて攻撃を仕掛けようとするが、エレクトロことルカに止められる。






「待ちなさい雪月花、ただのハッタリではありませんわ」

「え?」

「ハッタリかどうか、これで試せばいいことだ」






アンドレアが電脳術を発動した。



アンドレアの周囲にアルファベットの単語が光の文字でそれぞれ、heat(熱)…light(光)…air(空気)の順に浮かび上がり、同時にアンドレアの右手に熱をまとった光の槍が生成された。


その槍に宿っている光にはフォトンエナジーが含まれているのが皆は分かっていた。






「槍…!」

「あれが電脳術のその1つのようですわね」

「そい!」






アンドレアはその槍を赤城が乗っているフォトニックギアに向かって投げた。


その速さは光弾より速く、当たっただけでも飛ばされるほどのスピードでフォトニックギアの胴体に当たる……………















が、弾かれてしまった。






「!?」

「弾かれた!?」

「フォトンランスが効かないだと!?」







クレハ、スズナ、アンドレアが驚く中、リオとルカはその仕掛けに気付く。







「やはり思った通りですわ」

「これは…キメラと同じ防御の…」

「その通り!このフォトニックギアの装甲はコアとなるフォトニウムから発するフォトンエナジーによってキメラ並みの強度を持っている。流石に完全に防ぐとまでは行かないがな」






赤城の言うとおり、赤城の機体…イフリートの装甲には、フォトンランスによる傷が少しだけ残っていた。


しかしこの傷だと決定打にならない。





「魔法少女ならともかく、アルケミストには最悪の相手になるだろうな。そして……」







フォトニックギアの右手を上に上げると、赤い色の粒子ビームを空に放った。








「このフォトニックギア…イフリートはフォトンエナジーを使った粒子武器も備わっているのだ」

「くっ…」







赤城の説明にアンドレアは焦りの顔を出していた。


電脳術を弾く防御力に粒子武器…


このフォトニックギアはキメラと同等のスペックを持っていることになる。


多少効くとはいえ、アルケミストではフォトニックギアに太刀打ち出来ない。




だとすれば……




ここはホムンクルス…魔法少女の出番である。







「それなら私達が相手になります!」

「私達に対抗するために作った兵器でも、負けるわけにはいかないわ!」

「魔法少女の力を見せてあげますわ!」






クレハ達が前に出て、武器を構え直す。








「構わんが、流石にここで戦うのはやりづらいだろうな…ちょっとしたマジックを見せてやろう!」






赤城がそう言うと、イフリートから光が放たれ、それは大きく広がっていき、クレハ達、リオ、アンドレアを巻き込んでいく。





「な、何!?」






クレハ達はあまりの眩しさに前が見えずにいた。





そして光が晴れた。







「さっきの光は…一体…」

「フローリアン、周囲を見て」

「ただの目眩ましではありませんわ…」






スズナ、ルカの言葉を聞いたクレハが目を開くと、



















「ええっ!!?」







クレハは驚愕した。


先程商店街にいたのにも関わらず、周囲が黒の背景と、白の線で構成された異質な空間に変わっていたのだ。


更に前を見ると2つの入り口が付いた黒い壁があった。


先へ進むにはそこから入るしか無さそうである。







「ここはどこ!?」







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